サブカル 語る。

サブカルチャーなどについての雑談

「火ノ丸相撲」作者は大相撲の暴力問題に挑んだ点で評価すべきである

こんにちは。

 本日の話題は、週刊少年ジャンプで連載中の相撲漫画「火ノ丸相撲」。僕もこの作品大好きで、出勤中の電車でまず最初の方に読むんだけど、先日ジャンプに掲載されたエピソードについてはほぼ同じ時期に横綱日馬富士の暴行が明るみになったため違和感を抱かずにいられませんでした。

 

 

 

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出典:火ノ丸相撲(川田)_集英社

 

 

愛の鞭とは単なる無知の暴力 

 稽古の激しさは各界一といわれる猛稽古で有名な「柴木山(しばきやま)部屋」所属力士「鬼丸(前頭?枚目)」が日馬富士と同じくモンゴル出身の同門「白狼(幕下)」を相撲部屋の名を体現するかのように殴っている風景。場所明けの番付発表にて、先輩の力士が苦節10年を経て十両昇進を果たしたことへの嫉妬と焦りがこの騒動の発端でした。この、鬼丸と白狼の二人は高校時代に全国大会の団体戦で直接対決はなかったものの、優勝をかけて競った仲。ケガなどのハンデを負ったものの幕内力士となったライバルの鬼丸、別の部屋所属の力士になり三役の地位を手にした相撲部の先輩らの華々しい活躍を横目に伸び悩んでいる自分。そんな時に普段見下していた同門の先輩が十両となったら、そりゃおもしろくありません。白狼は「自分の方が才能がある!10年やっていりゃ十両くらいなれる。自分はこんなところでモタついている暇なんてない!」と、周囲が咎めても不貞腐れ続けていたのをずっと見ていた鬼丸が殴り、白狼を諭します。

 

 「諦めるのも諦めないのも簡単ではない。10年という年月は軽くない。それをわからないお前じゃないだろう?」

 

 鬼丸の叱咤に我を取り戻した白狼は涙ぐみ、非を認めて謝罪。これだけを見ていると絵面的にすごくいいエピソードなんだけど、以下のモブのツッコミを見てふと考えちゃいました。

 

「っていうか(鬼丸も)殴ることないのに。昭和じゃないんだから」

 

 和やかな部屋の食事風景で、今回の暴力騒動が談笑交じりにそれこそ鬼丸の優しさ、魅力みたく語られているため微笑ましくも思えるんだけど、コレって言われてみたらそのとおりで、程度こそあれど人が人を諭すという時には暴力なんてやったらだめよ!っていう話だわな。物語の舞台は体育会的な「相撲部屋」なだけに説得力もあり、その鉄拳には自分を含めて読者をスカッとさせる「カタルシス」もある。だけど、この説得力もカタルシスもやっぱり「昭和」っていうか物語だけに許される価値観なんだよな、そこに共感している自分もやっぱり「時代遅れの古い価値観」に支配されているんだな。この爽快さは漫画だから許されるものであり、現実に持ち込んだらダメ。と強く思いました。今回の日馬富士の理不尽なビール瓶殴打事件も、鬼丸の愛情のある鉄拳も力でモノをいわせるという点で同類。力を使って目下の相手にモノを言わせる暴力(物理的、精神的を問わず)を現実に持ち込んだらダメ絶対!

 

体育会系の美談なんて古くさい

 この体育会系的な愛のムチエピソードは現実社会で認められるもんではないからね。この事件の発覚以来、連日続いている「日馬富士の暴行事件」の報道。当事者の日馬富士や、その場に居合わせた横綱白鵬」、その他力士の「ビール瓶で殴ってはいない」という証言に、被害者の高ノ岩が自らSNSで「ビール瓶ではないけど横綱に50発近く殴られた」という証言、診察した医者の診断書に貴乃花親方の相撲協会事情聴取拒否など、なんだかよく分からない話になってきました。もっとも、単なるやじうまの一人である自分がこの事件についてどうのこうのいう資格もありませんけど。ただ「ビール瓶を使った、使ってない」の真偽はともかく、先輩力士による暴力、いわゆる「かわいがり」があったのは事実であったとのこと。この「かわいがり」というフレーズによっていつも思い出す漫画があります。ドラゴンボールのこのコマ。

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出典:ドラゴンボール鳥山明)_集英社

 「かわいがるといってもアタマをよしよしとなでたり、たかいたかいとかをするんじゃないぞ。いためつけてやるということだ!」

 

 

 このセリフを発している人物は、ドラゴンボールにおける敵キャラの代表格「フリーザ」率いる一味の精鋭部隊「ギニュー特戦隊」の一人、ジース。そのジースがナメック星にドラゴンボールを探しに来たクリリン孫悟飯ベジータたちの居場所を捕捉して、今まさに戦闘が始まらんとする直前の緊迫感溢れる名場面です。なんだけど、この余計なひとことで緊張感がぶちこわし。鳥山明ってこういう描写はほんとにうまい。

 

火ノ丸相撲」の作者は暴力から逃げなかった 

 そんな雑談はここまでにして、そろそろ本題。少年漫画などでありがちな「情を込めた暴力」を交えての相互理解っていうのはとってもわかりやすいだけでなく、読者にも爽快感みたいな感情を与えます。僕も、それを否定する気はありません。ただ、現実社会にはそういった感情から発生していると思われる部活の暴力や会社での「パワハラ」まがいな指導などもまだ多くあるのが実情。この大相撲で発覚した暴力事件を受けて、作品がどんなスタンスをとるのだろう?或いは藪蛇を避けるためにこの問題を扱わずにスルーするかと注目をしていました。

 

 そして数週間後。この問題についての解答が作品の中で示されたのです。先述の十両に昇進したばかりの先輩力士が、相撲巡業で新弟子時代の理不尽ないじめ、しごきから「自分より弱い者、番付が下の者には何をやっても許される」という歪んだ実力主義に陥った小結「蜻蛉切」に再起不能にもなりかねないケガを負わされたことで鬼丸、白狼など柴木山部屋の面々は「蜻蛉切」に並々ならぬ敵意を抱きます。同時に鬼丸は嘗て殴った白狼の前で「自分も根っこの部分は蜻蛉切と変わらないのかも」と呟くのです。それを聞いて驚いた白狼は「鬼関と蜻蛉関は違う。自分はあの時に殴られて当然だったと思っている!」と否定。それを聞いた鬼丸は「殴って黙らせるのは、言って聞かせる力がないと言っているようなもの。僕も昔は自分の受けた指導から荒っぽく弟子を指導していた。今、思えばそれは自分の未熟さだった。白狼がお前の暴力によって諭されたのだと理解していても、それに甘えて殴る側が暴力を正当化してはいけない。力士は力を持っているからこそ誰より強く己を律し続けるべきだ」という師匠、柴木山親方の言葉を思い浮かべながら

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 出典:火ノ丸相撲(川田)_集英社

 

 

「暴力に良いも悪いもない」と言葉を続けます。イヤな見方をすれば、これもまたステレオタイプっぽい回答ではあります。だけど、これだけ作品のテーマ「相撲」が評判を下げるような話題が続けばそれについての言及は避けたい!と思うのが人情ってやつです。余計なことを言わずに騒ぎの収束を待ったり、僕がさっき述べた「フィクションと現実をごっちゃにしたらダメ」と雑誌の裏にある作者のコメントや単行本表紙の著者のことばで述べ、逃げることだってできたでしょう。だけどこの作者はそれをやらなかった。たとえこの主人公のセリフがありきたりな言い回しだとしても「なにがあっても暴力は間違っている」というメッセージを発して、作品を現実の相撲を巡る暴力問題についてコミットさせようとしている点を僕は評価したい。僕は今週号の「火ノ丸相撲」の態度に「物語と社会はお互いにどう関わりあうべきか」という、このブログを通じて僕が考え続けている問いについての答えの一端を見たような気分でした。っていうところで本日のブログはこの辺にて。

  

 

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流行語大賞「そだねー」で思い出すEASTEND×YURIの「DA.YO.NE」

こんにちは。

 平昌オリンピックからもう一週間経ちますが、みなさんお元気ですか?そろそろメダル報道の熱も冷めた頃かと思いきや、まだまだ浮かれている人もいるかもしれません。日本は「メダルキチガイ」の国だからと、イヤミを呟く今日この頃。そんでもって、今回テーマは「そだねー」。

 

 皆さんもご存知のとおり、オリンピックで銅メダルに輝いた「日本カーリング女子」メンバーが競技中に何度も発していた掛け声。そうと知らず、最初にこのワードをツイッターや報道で目にした時は「何コレ?」と思いましたけど、後追いで調べて、あぁなるほどと納得。

 

number.bunshun.jp

 

 選手の「競技を楽しもう」っていう思いには心から同感だし、世界の強豪を相手に戦い、銅メダルに輝いたんだからいうことなしなんだけれど、この「そだねー」を聞くといつも思い出す曲があります。

 

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DA.YO.NE - Wikipedia

  90年代にリリースされた日本語のラップ。篠原涼子も在籍した「東京パフォーマンスドール」所属アイドルの「市井由理」がメンバーに参加して話題となった曲。歌詞は自分から一目惚れして猛プッシュの末、彼氏となった男の自慢。最近そっけない態度だけれども「カレって超、優しーの」とのろける市井が「それゼッタイ君、二股をかけられてるよ」とMCにツッコまれた後に「・・・だよね」とぼやく、非常にどうでもいい歌。これも今思うと、なんで売れたんだろう?と首を傾げたくなること請け合いです。

 

 だけど、この歌はめちゃくちゃ売れた。そのヒットを受けてローカル別のバージョンも作られたほど。

①SO.YA.NA→大阪弁
②DA.CHA.NE→東北弁
③DA.GA.NE→名古屋弁
④HO.JA.NE→広島弁
⑤SO.TA.I→九州弁

 

 ちなみに①の「SO.YA.NA」にはMCで今田耕司東野幸治が参加。⑤の「SO.TA.I」には漫才師の博多華丸が参加。これにはもちろん北海道弁バージョンもあるんだけど、それは話題の「SO.DA.NE(そだねー)」ではなくて「DA.BE.SA(だべさー)」。

※ちなみにこの市井由理。2017年にラップ活動再開とのこと。マジか?となりました。

www.huffingtonpost.jp

 

 本当かどうか知りませんけれども、一部報道によると今回のカーリング女子メンバー「藤沢五月」の芸能界進出が騒がれているとのこと。

www.sanspo.com

 たぶん本人はやらないと思うけど、そうしたら絶対、この「DA.BE.SA」を「SO.DA.NE」にして歌わせるんだろうな。どっちにせよアスリートに敬意を払わず
話題だけで使い捨てにしようとするアホメディアには心からムカつくわ。

 追記1:やっぱりやる気なのかと思って驚いたら東スポだった。

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2月28日(水)発行

 

追記2 :北海道のお土産で、「白い恋人」と人気を分ける「マルセイバターサンド」でお馴染みの菓子メーカー「六花亭」が女子カーリングの「そだねー」を登録商標申請。「選手の人気フレーズを囲い込んでガメつい商売に走る気」かと多くの顰蹙をかうも、その2日前に選手の出身大学「北見工業大学」の生協が「そだねー」を登録商標として申請を出していたとのこと。利益の全額をカーリング普及に役立てるということなので、ヘンに商売に使われなくてよかった。というところなのかな。

www.asahi.com

 

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※今、大切なのはアイドルとしてカーリング選手を売り出すより多くの人にカーリングっていう競技について知ってもらい親しんでもらうことだと思う。

 

吉祥寺のカフェゼノンで「北斗の拳」「花の慶次」「CITY HUNTER」のキャラにご対面

こんにちは。

 昨日は妻の友人ファミリーが大阪から東京に来ているため、久々に合流することに。我が家も電車に乗って、待ち合わせ場所である吉祥寺に向かいました。合流するお店は吉祥寺駅の高架下にある喫茶店「カフェゼノン」。

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www.cafe-zenon.jp

 「MANGA×ART×CAFE」をコンセプトとしている喫茶店で、80年代に週刊少年ジャンプで人気を博したマンガ「北斗の拳」のスピンオフ作品や「CITY HUNTERシティーハンター)」のアナザーストーリー「Angel Heart」などの連載でおなじみの「月刊コミックゼノン」に連動させている作りになっています。

 

www.comic-zenon.jp

 

店のドアを開けると、待っているのは

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  ケンシロウ

 

 店内には北条司の原画も

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 漫画雑誌とのコラボがウリだが、意外に漫画の世界を引きずらない作りの店舗。

 

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かと思いきや、マンガの世界観を思いっきりひきずりまくりの男性化粧室!!

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出典:花の慶次 ー雲のかなたにー

 

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出典:花の慶次 ー雲のかなたにー

・・・いや、それほどでも。

 

 今回はランチメニュー予約でパスタを食べてきました。

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 野菜のペペロンチーノに明太子のソースをかけた味付けで、美味。

 

 まぁ、久々の再会っていうのは、「何を食べたか」より「何を語らったか」のほうが大事なのでメニューの味云々っていうのは僕はどうでもいいんだけど。それでもうまい料理っていうのは話を弾ませるわな。

 

 服の皺もリアルなケンシロウ

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 原哲夫×北条司のコラボなんだから、ケンシロウの下半身もこうすりゃいいのに。

 

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出典:CITY HUNTER

 

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コラボさせてみました。この画像を作るためにケンシロウの股ばっかり写真を撮っているのを見ていた妻は僕に呆れていました。

 

追記:この話題の数日後、CITY HUNTERが19年ぶりにアニメで映画になるとのこと。

eiga.com

獠=神谷明、香=伊倉一恵さんのキャスティングは嬉しいんですけど、ライバルである海坊主=玄田哲章さんなんでしょうか。あと北条司作品に長年触れている者としては、どうせだったら「CITY HUNTER VS Cat's Eye」とかをやっていただきたいんですけどいかがでしょう?

 

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※でもメニューはおいしかったっすよ。いやマジで。

 安倍政権の批判で得られる3つのメリットを紹介

こんにちは。

 

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 本日は会社への出勤時、ネットでこんなニュースを読みました。

www.asahi.com

 

この政権の疑惑、どんだけあるの?

 まだ「疑惑」なので断定できないけど、まぁ出るわ出るわ疑惑の数々。森友に加計、スパコン、リニア、昨日のブログで書いた裁量労働制衆院通過させるためのでたらめレポートやetc、etc。周辺の閣僚についても裏金疑惑に秘書による暴力事件やetc、etc。どの疑惑や騒ぎもマスコミや検察の追及が中途半端だけど、こんなにもカネと暴力に塗れた政権っていうのは後にも先にもないだろうなと思っています。

 

 さて本題。このブログでは原則的にサブカル関連のマイナーな雑学を中心にダラダラダベる、学校の放課後みたいなコンセプトで続けていますけど、同時に結構な頻度で安倍政権の批判を僕は書いています。それはどうしてかというと、メリットがあるから。そりゃ、そうですよ。僕は自他ともに認める実利主義で、自分の得にならないことはまったくやろうとか思わないイヤな男。政権の批判だって別に誰々を啓蒙してやろうとかこの国の将来を憂いて、この国の抱えている危うさをひろめたい!とか思ってません。そもそも毎月2~3万程度のアクセスしかないどマイナー弱小ブログでそんなこと本気で考えていたら恐るべき自我の肥大ってやつですわ。

 

 そのメリットとは大きく分けると3つ。ではその3つのメリットを具体的に書いていきましょう。

 

①論理的思考を鍛えられる

 さっきも述べた通り、安保法制や共謀罪裁量労働制の拡大法案(未遂)強行採決や、森友・加計学園疑惑などをメディアに暴露されてはその都度支持率を落としている安倍政権。だけどきづいたらいつの間にか支持率は回復。気づいたらなんとなく40~50%をいつもフラついています。これは多くの人が「安倍政権に納得いってないけど、安倍総理の他に国のトップを任せられる人がいない」という声に基づいている傾向だろうと思うんだけど、ここで考えていただきたい。仮に安倍総理の他に適任がいないとします。ではこの先、10年も20年も安倍総理にこの国のトップをやらせられるのか?どのみちいつかはほかの人物に、総理の座を任せなくてはいけないのです。だったら安倍総理にはさっさと権力の座を降りて貰い、別の人材にトップを任せて育てた方がよっぽど合理的で現実的。おまけに現在は安倍総理だけでなく他の閣僚も権力をカサにやりたい放題のひどい有様。だったら野党に政権を任せて、自民がコケた時に安心して政治を任せられるように育てるほうが望ましい。こうやって論理的に考えていくと、いかに「消極的な安倍政権の支持」という態度がどれだけ非合理的な判断なのかわかるっていうもんです。

 

②日本が「スゴイ国」でなくても生きていける

 以前もブログで書いたんだけど、現在の日本のメディアはやたら「日本」推し。ことあるごとに「日本スゴイ!!」といつでも叫び続ける感情的で異常な状態。そんなのもうやめるべき。

 

arrow1953.hatenablog.com

  

 日本の文化や伝統、技術を高く見せるため他国のそれらを見下したり笑ったり、まぁひどいもんだ。おまけに国は学校の道徳の授業で「愛国心」を子どもに押し付けるべく準備を進めているときた。そんなもんなくたって立派に生きていけるよ。この国の文化や伝統や技術がスゴかろうがそうでなかろうが、生きていける。安倍総理やこの国のお偉いさんたちが口にする「この国に自信を持てる」云々の言説に対して「本当にすげぇのは、税金でこの国を支えている俺たちだ」と、呟いてみて下さい。ほら、たとえこの日本がたいしたことない国だったとしても「俺たちがしっかりしていりゃ大丈夫!」と自信が出てきたでしょう?周辺の国を貶めることで手にするプライドや歴史にすがらなくても、この国に生きている自分たちの「根っこ」さえもっていれば胸を張って生きていける。そもそも周囲の輪で声高に「俺ってすげーよな」と叫ぶだけの奴ってリアルの世界でも嫌われ者でしょう?現在の日本って、そういうポジションだからね。

 

③真っ当に生きようという意欲がわく

 今回の森友文書の偽造疑惑だけでなく、裁量労働制拡大の法案ごり押しの時に使った報告書や、多くの疑惑についての言い訳にもなっていない答弁。どれもこれもカッコ悪い大人の見本みたいなもんです。みなさん、子どもの頃ああいう大人になりたいと思った?俺は思わなかったし、今だってなりたくない。安倍総理やその周辺にいる閣僚たちの態度や振る舞いを好意的に捉えるなら「反面教師」っていうやつです。僕は彼らを批判する度に「ああはなるまい」と心に言い聞かせることで、人の道を外れずに生きていこうと、いつも気を引き締めます。だけど、この真っ当に生きるっていうのは難しい。偉そうなことを言っている僕も実践できていないのが実情。そんな理想論、捨てちゃえばラクだけども、カッコつけな性格だからそれもできません。とはいっても、真っ当に生きることを周りに笑われても、コケても続けていればタフになり「国」に頼らなくても一人で立てる程度の足腰には鍛えられます。そう考えると「愛国心」を強く訴えている人たちは一人立ちさえできないひ弱な人たち。ということになる。つまり「愛国、愛国」などとうるさく吠える輩は真っ当に生きていこうという心さえ持たない手抜きの人生しか生きられない可哀想な人たちっていうことなんですよ。

 

 ここまで安倍政権批判によるメリットを書き連ねてきてはいるけれども、本音を言うと罵詈雑言を安倍総理に直接ぶつけたいくらい怒っています。国民を舐めるな、と。その怒りを堪えながら、本日はこの記事を書きました。これ以上書き続けると汚い言葉で政権を罵倒しそうなので、本日はこの辺で。

 

 ※国民の怒りを生で見てきた記録。

arrow1953.hatenablog.com

 

 

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リゲインの「24時間戦えますか?」のCMと「24時間働けますか?」の日本社会

こんにちは。

 

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 本日のブログ記事のテーマは「24時間戦えますか?」これなにかっていうと、今から30年近く前に三共製薬のドリンク剤「リゲイン」のキャッチコピーとして多くの人たちにウケ、流行語にも選ばれたフレーズです。流行りすぎてシングルCDにもなって、ヒット曲にもなったんだけど、今になって思うとなんでこんなに流行ったのか僕もよく分かりません。ただ、時代の空気というか当時の「働けるだけ働いて豊かになってやる」とかいうバブルな発想を持っていたサラリーマンの心情にピッタリくるものがおそらくあったんでしょう。

 

「24時間たたかえますか」のリゲイン

www.youtube.com

 

リゲイン - Wikipedia

 

 

 以前、NHKのNEWS WEBでは「24時間戦えますか?栄養ドリンクの30年!」とかいって特集を組んでいたけど「栄養ドリンク」っていうのは名ばかりで実際には「カフェインたっぷりの興奮剤」。疲労回復というよりも興奮剤を飲んで疲労を麻痺させながら、僕たちはせっせと毎日働いているわけですよ。その是非をここでは問わないけれど。そういえば「こちら葛飾区亀有公園前派出所」にもこのCMをネタにして「72時間働けますか」を信条とする中川の父親 「中川龍一郎」というキャラが出ていましたっけね。

 

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出典:こちら葛飾区亀有公園前派出所

 

 24時間戦えますか?どころか72時間働け!と叫ぶ日本

 さて本題。先日国会で「働き方改革関連法案」の中でも政府が重要視していた「裁量労働制の拡大」が法案成立になるところを、世論の大きな反対と野党6党による粘りによって、白紙になりました。この裁量労働制の何が問題なのか?というのは社会人や社会人になろうとする学生だったら分かるよね?っていうところなので詳細については延べません。ただまぁ、ぶっちゃけいわせてもらえば「自分の裁量で労働時間を決められるぜ!」なんて思わせておきながら実際はそんなこともなく、企業が残業代を払わずに社員をいくらでもタダ残業させやすくできたりもするひでー制度。この裁量労働制の拡大を衆議院で通すため、政府はめちゃくちゃな統計を出してこの制度のリスクについて触れず、メリットだけを語るという国民を相手にした詐欺まがいなことまでもやってきたりする始末。

 

詳しくこの制度について知りたい人がいたら下記サイトを参照。

roudou-pro.com

 結果、野党や世論で総スカンに合い、この国のバカなリーダーも案をしぶしぶ引っ込めることに。ただ、この国の権力は国民を安い労働力としか考えていないみたいなので、手を変え品を変え、国民に「24時間働け!!」と迫ってくるでしょう。

 

日本を混乱させるサマータイム 

 リゲインの「24時間戦えますか」だった頃から30年近くも経った現在。まさか国が詐欺まがいの手法を使って「24時間働けますか?っていうか、お前ら働け!」と迫ってくるという、ディストピアな未来になるとは思わなかった。たぶん誰もそんなことを想像さえしていなかったでしょう。ただ働けと迫るだけではなく、そのためだったらインチキなデータを並べ、なりふり構わずに数の横暴で国民に犠牲を課すこの国を誰が誇れるというのか。そんでもってその国を作ったのは誰か?と言ったら政治家でなく、政治に関心を寄せないでいる・・・やめた。何度もその話をしているのでアホらしくなってきたわ。だけど赤い太文字で強調している部分を読んでいて、この国がいかに危ないか、もうアホでもわかるだろ?更に最近は猛暑になるだろうと考えられる2020年の東京オリンピック対策のためサマータイムの本格導入を検討!ときたもんだ。

www.itmedia.co.jp

 

 ネットワーク分野のIT技術屋としては、この記事に疑問。

www.mag2.com

 

 サーバーや端末などはその国標準の時刻同期システム(タイムゾーン)を設定して、各機器間で時間の統一を図っているのでサマータイムの設定が漏れている機器がもしもあったりしたらめんどくせーことになると思うぞ。

 

 どっちにしても僕らの働く時間をおもちゃにすんじゃねぇよ!政府!!

 

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※ドラマになった労基署勤めの女性の漫画作品。こういう人が多いといいんだけどな。

 

みんな覚えてる?3月1日は何の日?春麗の誕生日!

こんにちは。

 

 本日のブログのテーマは「キャラの誕生日ネタ」。意外に覚えていない人多いけど、3月1日は対戦格闘ゲームストリートファイターⅡ」、略してストⅡシリーズの女性キャラクター「春麗チュンリー)」の誕生日です。

 

春麗 - Wikipedia

 

 僕の自宅にある新声社(これも懐かしいな)のストリートファイターⅡのムック本では公式設定の誕生日が1968年3月1日。そっかーっもう50歳なんだな彼女も。そりゃ俺も年を取るわと、僕もしみじみ。

 

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以下ホームページより

CAPCOM:STREET FIGHTER V ARCADE EDITION 公式サイト

 

 現在ストリートファイターシリーズはⅤまでリリースされており、上のプロフィールのデータを見てみると、キャラクタの誕生日についての記載がアンタッチャブルになっています。その辺はま、武士の情けというやつでしょう。

 

 思い起こせば1991年の夏。ストリートファイターⅡのリリース時、高校一年だった僕が彼女に出会ってから、いったいどれだけの金をつぎ込んだか。その操作性の単純さでメインキャラに彼女を選び、ゲームをクリアするまで、他人との対戦で勝てるようになるまでどれだけの100円玉を筐体に投げ込んだかさえわかりません。いや、考えるとコワいので考えたくもありません。後にスーパーファミコン用ソフトでストⅡが発売された後は自宅でスーファミのコントローラーを握って、猛特訓。春麗を操作する指に痛みが走っても、ただ(ゲームで)強くなりたいとの思いで(指に)直向きに汗を流し続けていました。その頃を振り返って思います。

 

本当に無駄な時間だった。

 

 その時間を勉強に費やせば第一志望の日芸に行けたかもしれない。もしかしたら、早稲田の第一文学部の「演劇映像コース」進学も夢じゃなかったかも。(ゲームの)修行を積んで強敵に打ち勝った時の爽快感と、目の前の悦楽に溺れず(勉強という)修行を本気で積んでいたら「日芸」や「早稲田の演劇映像コース」という真の強敵に勝利できていたかもしれない。それは今さら悔やんでも、悔やみきれない若き日の苦い記憶。

僕はだからこそ、あえて叫ぼう。

 

 

 

春麗サイコー!

目の前の悦楽に勝るものはない!

 

こんな感じで僕は40歳を越えました。

 

※そういえば前も僕、春麗についてブログ記事書いたっけな。

arrow1953.hatenablog.com

 

ふと思い出したんだけど、稀代のワルと呼ばれた羽賀研二が主役「リュウ」のライバル「ケン」を演じていたアニメ映画「ストリートファイターⅡ」では確か春麗のシャワーシーンがあって、そこで乳首と乳輪も披露されていた筈。現在はたぶん、その場面カットされてるのかな。

 

 

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※昔に比べて僕も太ったのでもうコレは着られないだろう。

モンゴルをめぐる国際問題に、あの人物を想う

こんにちは。

 今日のテーマはモンゴル。きっかけはこのニュースです。

 

www.j-cast.com

 日本の少年漫画雑誌「月刊コロコロコミック」の連載作で、モンゴルでは英雄とされる人物、チンギスハーンの肖像画に落書き。これを受けてモンゴル出身の元・横綱「朝昇竜」は激怒。さらにはモンゴル大使館も外務省に対して抗議声明を出す騒ぎになっています。以下の声明は記事引用。

 

 「月刊コロコロコミック(3月号)で、モンゴル国の歴史と文化だけではなく、日本の政府、国民のモンゴルとの友好関係を強化し続けたいという意志までも見下すような内容の、道徳性の欠如したイラストが掲載されました。これは単なる非道徳的な行為だけではなく、わいせつ物頒布、児童の権利の保護に関する日本の法律にも違反していると考えています。したがって、このような非礼な行為を非常に残念に思い日本外務省に抗議の意を示すとともに、この件に関して法律の下での適切な対応をしていただけることを期待しています」

(原文はモンゴル語。翻訳・バークレーハウス語学センター)

 

 

 たった今出した情報が数分後にはインターネットで世界に広がる現在。「こんなの、誰でも世界史の教科書などでやる落書きだろ?そんな騒がなくても」とかいう、僕らの古い感性は世界的に通用しないんだな、というのが率直な感想だったりします。

 さて本題。日本でモンゴルといったら先述の朝昇龍や現役横綱白鵬日馬富士など相撲界で名力士を輩出し続けている国というイメージが強いと思いますが、僕らの世代ではモンゴルといえばこの人。

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出典:キン肉マンゆでたまご) 集英社

 

 モンゴルマンキン肉マンの「7人の悪魔超人編」以降に登場する超人で、キン肉マンや他の超人らが敵キャラとの戦いで窮地に陥りそうな時に、颯爽と現れて仲間を助けた後で姿を消すお助けキャラで、キン肉マンだけではなく大勢の超人たちが「実力者」と認める存在です。

 その正体は中国出身の超人、ラーメンマンラーメンマンは超人オリンピック編にて旧ソ連の超人「ウォーズマン」に戦いを挑み、敗退。それだけでなくその時のケガの後遺症で再起不能になっていました。

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出典:キン肉マンゆでたまご) 集英社 

 このシーン、僕らの世代ではトラウマになっている人も多いはず。その後、ラーメンマンは身につけている間だけ身体能力や意識回復を果たせる「モンゴルマン」の覆面を入手。そのために仲間の前で正体を明かせない存在としてキン肉マンの前に現れては戦い続けていましたけど、モンゴルマンは正体を明かせない。といってたクセに自分で正体を晒してもいます。

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出典:キン肉マンゆでたまご) 集英社

 読者もなんとなく「モンゴルマンラーメンマン」なんだろうな、と思っていたら初出の「7人の悪魔超人編」で悪魔超人のNo,2だったギリシャ出身の「スプリングマン」を倒した後、この悪魔超人シリーズ最強の敵キャラ、スペインのバッファローマンとの戦いを後ろに控えているキン肉マンに任せて退場。その際に覆面を脱いで横顔を周囲とギャラリーにあっさり晒しています。それを見た正義超人らは「モンゴルマンはやはりラーメンマンだったのか」と、大騒ぎ。言葉で語ることのできない去り行く男の事情を背中に察したキン肉マンは「私たちを助けてくれたのはモンゴルマン。それでいいではないか」と興奮冷めやらぬ仲間を抑えた後、そっと小声で「ラーメンマンありがとう」と呟きます。それはそれでキン肉マンの名シーンなんだけど後の「黄金のマスク編」「夢の超人タッグトーナメント編」はその正体晒しをなかったことにして物語に登場。登場すると仲間やキン肉マンたちがかならずといっていいほど呟く「モンゴルマンの正体はいったい?」というセリフにはわざとらしさ、やらせっぽさをなどを感じたもんでした。とかいってもその方が物語も盛り上がって面白くなるのでいいんだけど。たぶん作者のゆでたまごと担当編集者はこの正体晒しを「やるんじゃなかった」と後悔したんでしょう。

 

 このキン肉マン、ストーリーを盛り上げるために本来の設定をなかったことにしてまるっきり変更させるということをよく行います。この手法は昭和仮面ライダーのプロデユーサーを務めた平山亨さんもよく「物語を面白くするため、古い設定がジャマになったんなら変えちゃえ!」的なことを語っており、それは出版、放映された瞬間の面白さを追求するサブカルとしてはアリ。70年代から80年代の作品って連載中、放映中に設定がコロコロ変わっている作品たちの宝庫ともいえます。だけども90年以降、多くの作品たちが情報としてストックされるようになっていくとそれらは物語の「矛盾」として作品叩きの材料にもされるケースも増えたせいか、最近は減っているような印象。古い世代のサブカル愛好者としては、その当時の即興的な面白さとそれを味わうため、以前の設定をスルーする読者と読者たちの共犯関係も懐かしく思えたりもします。それはさておき。モンゴルの皆さん。僕ら世代はモンゴルマンを通じてモンゴルに強い親しみをもっています。喧嘩せずに、お互い仲良くしましょうよ。

 

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 ※僕らよりも上の世代だったらたぶん、「モンゴル」と聞いて思い出すのは「モンゴリアンチョップ」のプロレスラーかこの曲。

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 歌もダンスも中毒性あるんだけど、日本語訳を見て驚いた。コレって国際問題レベルの酷さ。