サブカル 語る。

サブカルチャーなどについての雑談

終戦の日に大人が「反戦」「憲法改正反対」を語らなくてどうする!

こんにちは。

 昨日は8月15日。戦後、71年目の日でした。本日のテーマは「反戦」。このブログ記事を通じて僕は「戦争はイヤだ!」と語りたく思います。

 そんなことを思ったのは、この記事を目にしたことがきっかけ。

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 女優の吉永小百合さんが、自らパーソナリティーを務めるラジオ番組で憲法9条の重要性を訴えたとのこと。吉永さんは護憲派として多くのメディアで持論を語っており、女性週刊誌でもこのように話しています。

以下は記事の引用。

 最近の吉永が最も危惧しているのはその「護憲」「反戦平和」を口にすることすら難しくなっているという時代の空気感だ。現在発売中の「女性自身」(光文社)8月23・30日合併号に、吉永と政治思想学者・姜尚中氏の対談が掲載されている。
 冒頭、吉永は自身のこんな体験を語っている。「私は若いころ、母に『なぜ戦争は起こったの?反対はできなかったの?』と質問したことがあるのです。そしたら母は、ひと言『言えなかったのよ……』って。言えないってどういうことなんだろうとその時には理解できなかったけれども最近、母の言っていた意味がわかります。今の世の中を見ていると息苦しい感じがして」

 この発言を読んで、「大げさじゃないの?」とか思う人もいるでしょう。だけどこの記事を読んでいると吉永さんの危惧を「杞憂」とは笑えません。

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 コメントの中には「式典の妨害をすりゃ当たり前」との意見もあるだろうけど、わざわざ警察が出るほどのものなのか?記事にも書いてあるけど、このテのヤジなどは以前からあったもので、今回わざわざ騒ぎ立てるようなものでもなかったという話でした。さらにいうとこのヤジをぶつけた人は別に首相に近づいたわけでもなく、首相のスピーチを邪魔してもいない。首相があいさつのために、演台に向かっていた際に批判を投げただけ。
 百歩譲って近くにいたお巡りさんがその人に近づき「式の最中にヤジはおやめなさい!」と注意するとかいうのだったらまぁ分からなくもありません。だけど数人の警官がその人を取り囲んで事情聴取ってそれはやりすぎじゃない?って思っちゃいます。

 なぜ戦争は起きたのか?その戦争に反対できなかったのか?という吉永さんの問いに

「反対できなかった」とだけ答えた吉永さんのお母さんの発言。それを見て僕は10年以上前に読んだある本を思い出しました。

  

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 サブカルチャー反戦論 大塚英志

 漫画原作者として活動しながら、サブカル表現や世相などについての評論活動を続ける作家、大塚英志さんの語る「反戦」本です。大塚さんはこの本で、こんなふうに語っています。

「現在」は「戦時下」にある。

 このフレーズはすごく重要なものだと僕は思っています。この本の出版当時、日本は小泉政権。9.11以降、日本政府や国民がアメリカの政策に追随する事が当たり前だ!みたいな雰囲気が漂っていた時期です。大塚さんはこの時期について「有事や戦争の不安をあおる声が大きくなり、気がついたら『有事』『戦争』に備えろという意見が論議の前提になっている。まったく逆のことばが極めて発しづらくなっている事態を『戦時下』である」と指摘。さらに「アメリカが日本に求める立場について異を唱える意見が『失言』だとか『謝罪対象』になり、小さなタブーになっていくようなこの空気を僕は『戦時下』だと考えるのと同時におそらく、現在から数十年前のこの国の人々が体験した『戦時下』もこういった空気だったのだろうと想像する。太平洋戦争時代に人々が戦争への異議を唱えなかったのは軍の統制のためだと思っていた。だけど実際は人々は自らの手で自らの中にある『異論』を封じていたと実感する」。

 人々は反戦を弾圧されたのではなく自らの手により「自らの中にある反戦」を弾圧したのだと大塚さんは訴えているのです。こういった空気の中で大切なもの。それは「国益」「国防」などの声をでかく発するネトウヨ的な空気の中でお花畑などと揶揄されても

「戦争は嫌だ!」
「国と国との間でトラブルが怒ったら交渉でトラブルの解決を図ろうとするのが政治だろ!」と、小さな声でもいいから呟く勇気だというのがこの本のメインテーマなんだけど僕もこの意見に同意します。

 だから今日は僕も、叫んでやろう。

この国に漂う「戦争美化」の空気はおかしい! 
人権を否定する自民党憲法草案は戦争に繋がりかねないのでイヤだ!

 

arrow1953.hatenablog.com

 ※「国益」「国防」とかいう単語が好きな人って自分がその中に巻き込まれることはないという驕りが見えるんだけど、そっちのほうがよっぽどお花畑だろう?とか僕は思う。