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サブカル 語る。

サブカルチャーなどについての雑談

アニメ業界で働いた体験から先輩の質の重要さを語る

アニメ業界

こんにちは

 

昨日の話の続き。

 

アニメ業界体験録 -10年前のハケンアニメ世界にいた僕- - サブカル 語る。

 

その続きを書く前に、こんなブログ記事を見つけました。


アニメの制作進行から学ぶ、危機管理/危機予測の鍛え方 - かくいう私も青二才でね

 

10年前後前にアニメ業界を引退しているので、僕の書いている

記事はかなり記憶に頼っていますが、このブログを読んで

今も昔もさほど変わってないなとつくづく思いました。

アニメ制作の仕事は他の業種も学ぶべきかどうかについては

またあらためてお話をさせていただきます。

 

さて。本日のテーマは「先輩、上司」

 

コレほんとうに重要となるファクターなので、そこでコケたら

かなりキツイ。はっきりいって業界で成功できるかどうかのカギを握ると

いっても正直、過言ではありません。

 

 

アニメの制作において、「いい先輩・上司」って何か?

それは「いい原画さんをどれだけ知っているか」です。

 

アニメってだいたい2クール(1クール13話で考えて下さい)で

制作されており、その26話分を複数の人間が持ち回りで担当しています。

 

◎さん 1、8話を担当

△さん 2、10話を担当

□さん  3、6話を担当

 

こんな感じで。

 

で、制作が苦労するのはその話数の原画さんを確保すること。

 

以前の記事で書いた通りひとつのエピソードがだいたい

250前後のカットとして原画は15~20人前後必要になります。

ただでさえ原画さんは少ないのでその人数を揃えるのがほんとに大変。

なので制作になりたての頃は先輩に原画を紹介して貰うことになります。

 

原画さんにも以下のような幾つかのタイプがあったりします。

 

①「仕事が速いけどスキルはイマイチ」

②「うまいけど仕事が遅い」

③「技術も高く、仕事も早いけれど人間性は最低」

④「技術や早さなどのスキルはそれほどでもないけど

  人間性についてはまじめで信用できる」

 

などなど。

制作はその原画さんの適性に合わせて原画を依頼します。

キャラの動きが少ないけどカットが多いエピソードだったら

技術が低くても仕事が早い人の分量を多くしたり、

キャラクタの動きが多く、多少スケジュールを遅らせても

作品を魅せたいエピソードだったら技術の高い人を多くしたりなど。

 

だけど、ほぼ未経験に近い制作がそんな采配などできる筈ありません。

 

なので先輩の原画さん情報が大切になってきます。有効な情報を

たくさん持っている先輩だったら、原画さんへの依頼はそれなりに

スムースに進んでいきます。(紹介してくれた人がぜんぶスケジュールが

塞がっているということもあるけど)

だけども先輩の情報がまったく役立たない時は原画が決まらずに

日数だけが過ぎていくという事に。実際、僕自身も紹介して貰っていた

原画さんが全員塞がっており焦りました。先輩が紹介できる

原画さんを多く知っている事、紹介して貰った原画が

きちっとした人である事(人柄が信頼できる)。

 

この条件で仕事を始められるかに

制作としての成否がかかっているだろうと僕は思います。

 

とはいっても僕が先輩という立場にいる人たちに求めたいのは

やっぱり人間性。いくら仕事ができてもクズな性格の人とは

誰だって働きたくありません。

 

アニメ業界においては制作進行、動画は「業界の登竜門」と

なっており、そこで業務を覚えたうえで「演出」「プロデューサー」

「監督」「原画」などの上級職にランクアップしていきます。

いってみりゃ制作や動画さんは「丁稚奉公」みたいなもんで、

キツくて当たり前。という風潮が根強く業界に残っており

上級職に進めた者がえらいんだ!という態度を露骨に

ふりまくような人も多くいました。もちろん格的に素晴らしい人も

たくさんいたけど、僕の上にいた上級職はそういう

勘違い野郎が多かった。

 

あるプロデューサーなどは得意満面な表情で

「俺はわざと、新人を追い込んでやるんだ。そこで潰れたら、

 そいつは所詮、その程度の人間だったっていうだけの話だ」と

ドヤ顔で語っていました。僕はそれを聞いて

「もしそれがこの人だけでなく上級職のほとんどが

同じ事を考えていたら アニメの業界に未来はないな」と

つくづく思った。

 

そのプロデューサーは

「俺は過酷な制作時代を乗り切った」という事を

プライドにしているのかも知れませんけど、僕から見たら

先を見る事の出来ない単なるバカ

 

実際、アニメ制作に憧れを抱いて業界に来る若い人は

今も多くいるんでしょうけど、今後、若者が減っていき

どの分野でも人材確保が困難になっていくだろうといわれている

ご時勢でそんな事を続けていたらどうなっていくか

分かりそうなもんです。

会社を辞める前に、できるだけ悪口にとられないよう注意して

大事なのは人を振り分ける事じゃなくて、なるべく多くの人を

育てる事。10人に1人の優秀な人材じゃなくて10人に8人の

普通のスキルを持つ人材が会社や業界を成熟させていくと

いった話を進言してみたけど。そのプロデューサーは

ただ首を傾げるだけだったので

こいつ本当にバカなんだな

可哀想になりました。

 

まぁそのプロデューサーから見たらアニメ業界を

フェードアウトした僕は単なる「無能人間」だろうけど。

別にそのプロデューサーと張り合っているわけでもないので

どうでもいい話ではあります。

 

ただやっぱり思うところがあってアニメ業界にいただけに

フェードアウトは、本音をいうと悔しい。そのやりたかったことや

なりたかったものについては異なるアプローチで目指そうとは思う。 

 

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