こんにちは。
今回はせっかくだからもう少しファミコンについて語りましょう。どマイナーなファミコン話だったらそれこそ「スタディボックス」みたいに90%の人に「知らねーよ」などといわれるソフトを選び、そのゲームについて語るべきでだけど僕はファミコンとはセットで「裏技、ウソテク」の存在も忘れちゃいけないと思います。
裏技とは、ゲームにおいてプログラムミスなどによってプレイヤーが想定外の操作を行った時に発生するバグっぽい事象をいい、ファミコンの専門雑誌は当時、読者からその情報を積極的に集めて公開していました。ファミコン専門雑誌はアスキーの「ファミコン通信」(現在のファミ通)、角川書店の「○勝ファミコン」、マイナー系では後にドラクエⅢの発売直後に物語最後の敵を公開して問題になったぶんか社の「ハイスコア」、マガジンボックスの「ゲームボーイ」、連載漫画が下ネタ満載で下品だった秋田書店の「ファミコンチャンピオン」などがありましたけど、最もメジャーだったのは徳間書店の「月刊ファミリーコンピュータマガジン」だったのではないでしょうか。
この月刊ファミリーコンピュータは通称「ファミマガ」といい、隔週で発行。最新ソフトの紹介からファミコン用ソフトの「クインティ」、大ヒット作のポケモンを作った田尻智のコラムなど読ませる記事もありました。いや、マジでこの10年後に田尻のポケモンが世界を席巻するなんて想像さえできなかったわ。
そのファミマガで、この雑誌の名物企画が読者から集まった裏技の中にウソの裏技「ウソテク」をひとつ混ぜて、そのウソテクを当てる「ウソテックイズ」。このウソテクにだまされた人も結構いただろうと思います。
そのウソテクの中でとくに有名なのがディスクシステム用ソフト「水晶の龍」のヒロイン「シンシア」を相手にする野球拳。
これはなにかっていうと、ゲームのヒロインである「シンシア」が特定条件を満たすとゲームの中で野球拳ができるようになり、シンシアがヌードになるっていう青少年のゲームで何やっとんじゃコラ!っていう裏技でした。コレにだまされた人もいるのかなぁ。
これは後日談だけど、この野球拳がウソテクだと公開された後、読者投稿コーナーでこのゲームを販売しているお店が、広告でシンシアのセミヌード写真を使っていたという報告があり、読者コーナーの担当記者のコメントは「JAROってなんジャロ?なんだぞ!許せん!」でした。・・・確かに。
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