サブカル 語る。

サブカルチャーなどについての雑談

ミニマリストとはなにか?を考えてみる。

こんにちは。

 

 この間からはてなブログで盛り上がっている「ミニマリスト」。ミニマリストとは何かという定義や自称ミニマリストな女の子のブログ炎上など、形は違えども大きな盛り上がりを見せています。

 

yarukimedesu.hatenablog.com

 

hitode99.hatenablog.com

 

 そもそもミニマリストっていう単語はどいういう意味なのか?知恵蔵ではこのように紹介されているようです。

 

持ち物を自分に必要な最小限に減らし生活する人のこと。最小限主義者。

 

 ここで気をつけるべきは、世間には2タイプのミニマリストがいるということ。一つは上記のような意識的に持ち物を持たないよう心がけて生活を営む自発的なミニマリスト。もう一つはモノが欲しいけど経済的、時間的などの外的要因によってモノを買えない、非自発的ミニマリスト。モノを持たないとモノを持てない。この両者はまったく異なります。

 

 あんまり関連性ないけどそういや昔、大川興行大川総裁が雑誌の「ぴあ」で連載していたエッセイ「金なら返せん!」の中で、大川興行は財政がえらく厳しくて、借金も1千万単位ほどある。自分は借りたお金を返済する気でいる。だが返せない。なのでこのエッセイの題名は「金なら返さん!」ではなく「金なら返せん!」なのである。とか、熱く語ってたのを思い出しました。

 

 僕の場合は経済的な理由などから非自発的なミニマリストに属しますけどモノを持たなくなると意識高い系ではなく、めんどくさくなって物欲が乏しくなってきます。いつも自宅で着ている私服はボロボロなTシャツに、短パンと外出の時のみやむなく着るポロシャツ。2年以上履いている運動靴。会社の出社時には着たきりのスーツと革靴、趣味や仕事で使うスマホ。この他に思いつくのは自宅のボロパソコン。AMの周囲にあるグッズはだいたいこんな具合でしょうか。

 

 家族達からは、もう少しまともな格好しろ!ちゃんとしたモノを持てといつも怒られているけどめんどくせーなと思ってそういう話になると僕は逃げます。全然、偉くない。もう少しまともな社会人にならなくては!とか思ったりすることとかはあるけども威張れたもんじゃありません。

 

 非自発的ミニマリストについての話はこのへんにして今度は自発的なミニマリストとはどんな人か?を僕なりに考えます。っていうよりも、その答えは機動戦士ガンダムでおなじみの富野さんが語っていました。

 

ミニマリストとはニュータイプ

 

 これはマンガの「ゼブラーマン」の作者、山田玲司さんによる著名人との対談集「絶望に効く薬」で富野さん自らが答えていたことです。富野さんは山田さんの「この先、世界が良くなるのか?」との問いについて「現在起こっているような程度の事など、しょっちゅうあったので良くも悪くもならない」と答えた後、こう続けます。

 

「消費者であればいいという企業の戦略と、自分の欲望の両方を制御する思考と感性を持って、かつ実行できる人こそ本当に強靭なニュータイプである。そのためにはまず、外を眺めて想像力を鍛えなさい」

  

 このおっさんのいうことってけっこう辛辣で敵は作りやすいんだけどそれなりに筋は通っているので、富野発言は僕、意外に好きだったりします。

  

 

そんな富野御大のお悩み相談をまとめたのがこの本。ナイーブな人だったら読んだことを後悔することうけあい。

ex) 

Q「現在の自分の仕事をおもしろく思えないから、アニメの世界で働きたい」

A「やめとけ!そんなことを人に相談している時点であんたに向いてない。創作するっていうのは衝動みたいなもので、この世界にいる人間は学生だった頃から何らかの創作活動をやってた

※だからといって絶対失敗する。ともいえない。遅咲きの人もいるから」

 

Q「結婚をどう考える?」

A「凡人が幸せを手に出来る有効な手段。凡人っていう単語を使ったが、そもそも人間が自分の人生を全うする事はほんとうに大変な事であり、凡人の幸せというものを甞めちゃいけない」

 

概ねこんな具合。

 

 回答には厳しい物言いだけでなくてフォローをきちっと入れているので、きっちり意図を読めば誠実な回答だなという印象ではあるけど、言葉キツいからな。さすがZガンダムのテーマは「いい年してアニメを見てるとバカになるぞ」であり、ガンダムファンが多く集まるラジオの公開収録で「お前らオタクを全員ぶん殴ってやる!」って怒鳴っただけのことはあるわ。

 

 このあたりで本来のミニマリストの話題に戻りましょう。上述の富野発言は「モノを消費者に買わせようと考えている企業戦略と自分の忠実な物欲を両天秤にかけ、そのうえで自分にとって必要なもの、欲しいものをきっちり見極めろ!ということだろう。と僕は考えます。だけどこの「自分にとって必要なもの / 欲しいもの」って自分に問いかけてみると案外、みなさん思いつかないんではないか?

 

  僕の定義だけどミニマリストは「欲しいものがない人」ではないのか。さらに厳密にいうと「欲しい物がない」というより「心の奥底から欲するものがなく、曖昧な欲求でモノを求めない人」ではないだろうかと考えています。バブルで沸いていた80年代、コピーライターの糸井重里さんは「西武百貨店」の広告にこのコピーを使いました。

 

ほしいものが、ほしいわ。

 

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 誰もかれもが自分の欲求を叶えるために働いて、お金を手に「欲しいもの」をやっきに追い求めた時代。だけどそれって本当にあなたの「欲しい」モノだったのか?それらは昨日の富野発言にもあった「消費者であればいいという企業の戦略」に煽られて制御できなくなった自分の欲望により「たいして欲しくもなかったけれども欲しいものに思わされて手にした」モノだったんじゃないのか?

 

 このコピーは消費者の欲しいモノを手に入れたいとする貪欲さと、あなたの「欲しいモノ」は本物なのか?といった問題提起を消費者に投げつける二面性を持っています。僕は経済的理由で非自発的ミニマリスト生活を送っているけどもふと、衝動的に物欲が喚起されることだってあります。だけどこのコピーが同時に頭をよぎるのです。

 

 皆さんにとっての「欲しいモノ」はいったいなんでしょうか

  

 

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