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【名言】社会人の参考になるジャイアントキリングの名言ベスト10を考えた(1〜6巻)

こんにちは

 本日のブログのテーマはサッカー選手じゃなく弱小チーム監督の活躍を描いた漫画「GIANTKILLING(ジャイアントキリング)」。 

 

 

 

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大物食いを成功させるためのチームマネジメント 

 この漫画のテーマは文字通り「大物食い(ジャイアントキリング)」。弱小チームが強豪チームの隙をつき、勝利を手にする爽快感が物語のウリではありますけど、それだけでは決して強いチームとはいえない。大番狂わせでリーグ戦を盛り上げることはできるけれど、「プロ」のアスリートの仕事とはあくまで優勝を目指してそれを手にすること。従って達海は、以下のようにチームをマネジメントしていきます。

 

 リーグ序盤は負けグセのついたチームに勝利を味あわせ、自分達は弱いと思い込んでいたチーム選手たちに成功体験を積ませていく。ある程度の勝利を経て、今度はチーム全体の意識改革に本格的に取り組んでいき、強いチームの条件とは何か?について選手に教え、強者の思考を認識させていく。選手のメンタリティ強化を待ち、毎シーズン降格に怯えていた選手たちがだんだん勝てるようになり、勝利だけで満足できなくなってきた状態、具体的に言うと「現状に甘んじることなく、もっと上を狙いたい」という強い欲求を見せた段階で、初めて「リーグ戦のタイトル獲得」という目標を明確化。この漫画はやる気のない人にやる気を起こさせ、大きな成果を発揮させていくまでのマネジメントが見事に表現されています。

 

 そんでもって本題。そんなマネジメント能力に秀でた達海にいわれてみたいセリフを10本選んでみました。

第10位「試合前に有利も不利もねぇ。スコアは常に0−0から!誰に対しても平等だ」
(1巻4話)

 達海が監督就任後、レギュラー組と控え組で紅白戦を行う前に控え組に向けたセリフ。試合に出られない控えだろうがレギュラーだろうが同じ「プロ」である限り、条件は同じ。勝敗を左右するのは意識だと達海が訴えるのがかっこいいし、社会人である自分にも経験の有無などで最初から諦めていたら、そりゃなにもできないわな、と納得。

 

第9位「目先の1点よりも大事なもんがある」(1巻4話)

 上記の紅白戦の目的は、現状のレギュラーが抱えている弱点を露呈させて、勝てるチームとなるためには何が足りないのかを選手みんなに教えることだった。達海は控え組に作戦を授け、控え組チームはその作戦を全員で順守。得点できるかもという場面でも慌てて色気を出しません。周囲の「今の流れだったら得点できたんじゃないの?」というところでも作戦を守り、ムリに攻めない控え組チームを見ながら「そうかもしれないけど」と呟いた後、「目先の結果の先に重要なものがある」と語ります。目先の結果だけで一喜一憂するなってドラッカーっぽい。

 

第8位 「何でも思いどおりにいって、なにが楽しいよ? 俺が楽しいのは、俺の頭の中よりスゲーことが起こった時だよ」 (2巻12話) 

    常勝チームの東京ヴィクトリーとのプレシーズンマッチを控えたETU。控室では強豪との試合をめぐりバラバラな選手たちが言いたい放題。その様に呆れている達海に対して「反達海派」を公言する選手は「なんでもあんたの思い通りにいくと思うな!」といって食ってかかるものの達海本人は「思ってないよ」と答え、こう答えます。監督はチームを率いるべき立場だけど、そのチームの選手たちは自分の思い通りにできるコマではありません。チームの選手の特性を見極めて長所を際立たせ、短所を目立たなくさせることで自分の想像を越える働きをするよう仕向けるのが監督の役目であるという達海の仕事観が現れています。

 

第7位「期待してくれて大いに結構」(3巻27話)

 リーグ戦開幕。プレシーズンマッチで常勝チーム「東京ヴィクトリー」に善戦を見せたETUは多くのサポーターやマスコミを期待させたものの初戦は0-4の大敗。試合早々、敵のラッキーなゴールでペースを大きく乱して勝ち負け云々ではなく、試合がぶち壊しとなる展開を見て今後のチームづくりに疑問を抱く記者も少なからずいた。今回のようなひどい試合を見せても、多くの人に「期待しろ」といえるのか?と詰め寄る記者に飄々と語ったのがこのセリフ。こうと決めたらもうブレちゃダメだよねぇ。 

 

第6位「矢面に立つのも俺の仕事なんだよ」(4巻34話)

 リーグ初戦の敗北以来、波に乗れずカップ戦を含めてチームは5連敗。ふがいない試合結果にキレたサポーターが選手の乗るバスを取り囲んでいた時、チームの顔でサポーターたちからの信頼も厚い「ミスターETU」こと村越が場を収めようとする中、達海が放つセリフ。勝敗の責任を追うべきは監督であり、また監督は選手たちを守る存在。そういった考えから達海は「お前(村越)を出せるわけねーだろ」と、自ら険悪な雰囲気の中サポーターと直接話し合おうとするのが偉い。泥をかぶる覚悟をもつことがリーダーの条件。これはどの仕事でも同じ。

 

第5位 「いいのいいの!後はもう見てようぜ」(3巻18話)

 常勝チーム、東京ヴィクトリーとのプレシーズンマッチで、ETUは前半に達海の奇策により先制点を奪ったものの、その直後に同点にされる。後半残り15分となり、選手交代を3人行った後、達海は楽観的かつ自信にあふれた表情で、こうつぶやきます。
 

 達海自身も精神論はキライといいながら残り時間が少なくなって来たらモノをいうのは気力であると語り、キャンプで練習に汗を流す選手たちを見て、勝ちたがっていることは分かったが、その思いは常勝チームに勝るほどのものなのかを見極めることだと、この試合の意義をコーチやスタッフに説明。試合の目的と達海の選手への信頼、期待が強くこもったセリフに胸熱。実際にこういう上司がいたらその上司のために頑張りたくなりますよね。

 

第4位「ETUみたいな貧乏な弱小クラブが、すげえフットボールして強豪クラブをバッタバッタとなぎ倒す。痛快だろ?」(3巻22話)

 各クラブチームの監督たちが年度初めに集い、チームの目標を語るプレス発表会。その発表会で達海は毎年降格圏で戦うETUの現状を語り、「きびしいねぇ」「勝てるかな」と周囲の笑いを誘った後、途端に目をギラつかせてこう続けます。
 

 「これでここにいる監督たちは『負けて当然』と思われているウチのチームと戦う時、プレッシャーがかかる。ウチごときに負けたら赤っ恥だ。その点、ウチはのびのびとベストコンディションで挑める。最高の環境だ」と。そして上記のセリフで堂々と啖呵を切ったあと、この国のサッカーを俺がおもしろくしてやると高らかに語る達海は文句なくかっこいい。大舞台でこういうハッタリをかませるメンタリティを持ってたら、どれだけ人生がおもしろくなるだろう。たぶん大変だろうけど。

 

第3位「監督が変わったからって、選手が変わるわけじゃない」(4巻31話)

    リーグ初戦の敗退を引きずっているせいか、なかなか勝てないETU。達海は練習にミニゲームなどを取り入れたりするけれど、反達海派の選手たちにはその態度がふざけてるように見えてさらに反発を強めていき、チーム移籍を申し出る選手も。達海はなおもゲーム、遊びの要素を取り入れた練習を続けますが、目的は選手の気持ちを切り替えさせること。このチームの最大の敵は「選手の負けグセ」である事を見ぬき、試合毎に気持ちを切り替えられるメンタリティーが必要だと選手にそれとなく諭します。
 

 そういや、元モンテディオ山形小林伸二監督が語った話に、こういうのがありました。自分の率いたチームが大敗を喫した次の日、練習なんてやりたくないなぁと憂鬱な想いを抱きグラウンドに行くと、選手たちがボール回しで無邪気に遊んでいた。小林監督は「なんだアイツら!ぶん殴ってやる!」と思ったんだけど、その最中で選手たちが気分を切り替えるために遊んでいることに気づき、「アイツら、ああやって気持ちを切り替えているんだ。偉いなぁ」と感心した。という。現在の自分にとっても、この気持ちの切り替えは課題。意外と仕事のミスを引きずるからなぁ。

 

第2位「おうし!それでよし!戦えるチームになってきた!」(4巻33話)

    コーナーキックからの失点により、意気消沈する若手DFを「下向くな!こっからだ!」と鼓舞するセンターDF。試合には負けたものの、失点直後の気持ちを切り替えてディフェンスの修正を図り、勝利を掴もうとする選手たちの姿を見て、チーム作りの手応えを感じた達海は思わず拳を固めます。こういうのを見ると、漫画といえども、チームマネジメントっておもしろいだろうなと思う。

 

第1位「弱いチームが強い奴らをやっつける。勝負事において、こんな楽しいことほかにあるかよ」(1巻1話)

    なんの反論もできねぇ。今回は達海の監督就任〜ETU初勝利までの流れで名セリフを選んでみました。物語もこの先、リーグ前半終了〜リーグ後半。達海の選手時代の回想、ETUのスランプ→復活などの紆余曲折の中でたくさんの名セリフがあるので、またやってみたいな。

  

 

 

現在いるメンバーがベストメンバー。そんなチームで仕事できることは幸せな事だと思う

 

 

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