サブカル 語る。

サブカルチャーなどについての雑談

僕らの現在は高校時代の文化祭が原点である ーそこに僕はいたー

こんにちは

 

昨日のブログの続き。

 

arrow1953.hatenablog.com

 

文化祭の出し物で「文科省認定」みたいな内容の演劇(否定はしないけど)か

僕の書いた脚本での演劇か。両方の脚本をクラス全員で読んだ後に決める

「脚本コンペ」が行われた結果、僕の脚本でいこうという話になりました。

 

読み比べの時に、周囲から笑い声が漏れているのを聞いていたので

「もらった!」とは思ってたんですけどね。

 

あとはキャストや音響と照明、大道具係などのスタッフ。

物語の主人公を、誰にお願いしようかと考えていた時、S先生は

クラスメートのMを推薦してきました。

僕とMはこの頃まで接点などなく、まともに話したこともありませんでした。

だけどもS先生はMが演劇に興味を持っており、某自治体で行っていた

プロの役者や舞台関係者を招いて行うワークショップに通っていることを知っており、

引き受けてくれるんではと考えていたのです。

 

僕はMと直接話して出演をお願いしたところ、乗り気じゃないながらも承諾。

その当時からプロ志向を持っていたMにとっては高校の文化祭の演劇など

お遊びに思えたのでしょう。

 

そんなこんなで二学期から始まった練習。

だけどキャストに選ばれた奴らが全然来ない。

決めたはいいけど後々になってめんどくさくなったり、もともとやる気なかったけど

あまりにしつこく誘われたので承諾した。というのが殆どだったのでした。

Mと演劇部の女子、Yは最初から参加してくれており、練習には他のクラスの

Mの友人らがその風景を見に来てくれてました。僕はその友人たちに

足りないキャストの代わりに練習に加わってくれることをお願い。

その友人たちはクラスメートとは逆にすごく熱心に参加してくれました。

 

で。見ていてマジに面白かったんですよ。

 

脚本書いてて内容を知っている自分や練習に参加したメンバーが

自分の出演しない場面のセリフのやりとりで笑っていたこり

俺だったらこうするかな?とアドリブで更に笑いをとろうとしていたり

感覚的に「この脚本はほんとに笑いをとれる演目なのかも」っていう

空気になっていくのを参加者全員で感じていました。

 

最初は自分で書いた脚本なので自分びいきなんだろうと思っていたんだけど

僕の後輩がたまたま机に置いていた脚本を読んで

「AMさぁ、俺、これ読んで笑っちまったわ。マジおもしれーわ」というのを聞いて

その手応えは確信に変わりました。

 

だけど練習に本物のメンバーは来ない。

 

僕はもうクラスメートに見切りをつけ、他クラスのメンバーを「客演」として採用。

現在の練習メンバーで文化祭に挑むので、もうお前らにはなにも頼まない!と

怒鳴るような口調で宣言しました。その日はもう本番の一週間前。この頃になって

やっと本来のメンバーが顔を出し始めたのです。その日、練習を見学した彼らは

次の日からセリフを覚え、練習に加わるようになりました。練習で演劇を見て

おもしろいから俺も加わろうと思ったのか、他クラスのヤツに任せるっていうのも

かっこ悪いと思ったのかわかりませんけど、僕たちは本来のメンバーで練習開始。

たったの2日間だけの練習で本番に挑みました。

 

そんでもって本番。初日は在校生だけが参加するプレ本番みたいな感じでしたが

結果は所々で笑いをとれたものの、セリフ忘れなどが目立って「いい出来」とは

言えませんでした。だけど僕たちの逆襲は、そこから始まったのです。

 

セリフを忘れたメンバーは物語の中でもっとも「笑い」をとれるグループでした。

プレ本番の後で、彼らは独自に集まってミーティング。何がウケて、何を外したのか

徹底的に話しあっていました。また、音楽を流すだけだった音響も

「この曲を、あと数秒伸ばそう」だったか

「この曲をかけるタイミングについて」だったか

あまり覚えていませんけど演出担当の僕に意見をくれるようになったり

明らかにクラスの空気が変わってきたのです。

 

そして他校や中学生、保護者が集まる本番で僕達の得たのは

「爆笑の声と大きな拍手」でした。

 

ハムレットを演じた僕とMのところで軽く笑いをとった後、

続くのは前日に失敗をしたお笑い担当グループ。演劇に興味もなかった彼らが

お互いに「目配せ」をした後、勢い良く舞台袖から出て行った様は

本当に感動的でした。

 

本番練習が2日しかないのでセリフは曖昧なところも多くあるけど、

その部分は本人たちのアドリブでカバー。逆にセリフが曖昧なことで

自分たちの「おもしろい」と思ったセリフの掛け合いを

のびのび使いこなせた事もあってか、見事に会場を

笑いで温めてくれたのでした。

 

こうなったらしめたもので、後はライブ感にまかせて

勢い良く最後まで突っ走るのみ。

最後のセリフで幕が閉まり、スタッフ紹介で幕をあけた途端、

その場にいた全員が唖然とするほどの拍手と歓声をあびたのでした。

 

物語のテンポが学芸会の延長にあるようなものでなく小演劇を意識しており

セリフなどで笑わせ、真面目なテーマも扱う内容だったので先生や保護者も

かなり驚いていました。中でも最後のスタッフ紹介で

 

「原作 AMネットワーク(僕の名前)」と言われて頭を下げた瞬間、

拍手が小さくなり、ざわめきが起きました。時間にして1時間弱の作品ですが

脚本も学生が書いたとは思わなかったのでしょう。

 

・・・あれから20年。

僕が結婚をしたことで時間が合わなくなり、最近連絡の機会も減りましたが

M、練習を見て意見をくれた他クラスのS、同じクラスだったくせに、

最後まで無関心を貫きやがったNとは今でも続いています。

 

そして今月の下旬、Mはこの舞台に。

 

 

 

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2015年秋 東京&福岡公演

ドリームダン第9回公演

ダイヤモンド

9月16日()〜20()

新宿 SPACE 雑遊

当日:3500円
前売:3300円
前半割:3000円
(16日(水)、17日(木)の公演が対象。)

 

10月3()4()
福岡ぽんプラザホール

前売・当日:3000円
学生割り :2000円 (当日受付で学生証の提示をお願いいたします)

 

 劇団ドリームダン

http://www.dream-dan.com/index.html

 

 

そして僕も、NWエンジニアとして働く傍ら、脚本を書き続けています。

いつか必ず、売れてやるという確信とともに。

 

脚本家になって売れたらMに出演オファー出すと言っておきながら

時間も経っちゃってるけど、約束なのでぜったいに守らなくちゃね。

ってか一緒に売れようM。

 

その時に、感謝の印でS先生に割引券贈ろう。

 

www.youtube.com

その演劇のエンディングで使った曲。辻仁成の「そこに僕はいた」

 

 

 

中学時代から辻仁成の曲に、僕は何度も励まされました

 

今週のお題「思い出の先生」