サブカル 語る。

サブカルチャーなどについての雑談

ラーメン屋の腕組み写真と鬱陶しいポエム、接客について考える

こんにちは。

 本日のテーマはよくあるラーメン屋の腕組み写真と意味不明なポエムについて。

 

 

単なる自己陶酔でしかないラーメン屋のこだわり

 昔はラーメンっていうのは中華料理屋メニューの一つでしかありませんでしたけど、いつ頃からかラーメンはそれ自体が独立して単独のメニューになり、ジャンルも地域別、素材別に細分化されていきました。その中には「店の味のこだわり」とやらをお客に必要以上にアピールする店舗もあったりして、まぁ鬱陶しいったらありゃしない。

 

 僕の感覚だけど、ビッグコミックスペリオールで「ラーメン発見伝」という漫画が連載されていた15年ほど前からラーメンブームが始まったことで背脂系、魚介系などの分類が広く出回り、各地でご当地ラーメンなるメニューをウリにする店や「店の味のこだわり」についてをダラダラナルシスティックに語ったりする店舗が広まった印象があります。長い行列ができるような人気の店にはすぐマスコミが喰らいつき、その行列を見た人たちが更に長い行列を作るという現象があったけれど僕も40歳を超えるとそういうメニューを食べ続けるのはキツい。そうは言っても、今でも脂ぎったラーメンは好きなんだけど食べたとしてせいぜい1ヶ月に1回前後でしょうか。

 

 さて本題。僕、ラーメンのガイドブックや食品メーカーなどとタイアップしたインスタント麺のパッケージを見ていて、いつも疑問に思っていことがあるんですよ。

 

なんでラーメン屋さんってみんな、写真で腕組んでるの?

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味で差別化できないからラーメン屋はポエムを語る

 

 全員で目を鉢巻で隠しているので、お客や新人の店員相手に暴力事件を起こした「ヤカラ」にしか見えないわ。どうせだったら素人のエロ投稿画像みたく、手の甲で目元を隠せばそれなりにおもしろいのに。そんな話はどうでもいいんだけど、客商売のくせにこちらを睨みつけて、腕組みとはどういう了見なんでしょう。アレか?あの腕組みポーズで「男は黙して語らず」っていう美学を体現してるつもりか?そのわりにはラーメン屋って味のこだわりについて、多弁な店が多いのはどういうこと?「水は○○から汲んできた地下水を使用」とか「麺に○○産の小麦使用」とかその店のこだわりや、「丼一杯にこめるラーメンへの情熱!」みたいな精神論っぽいポエムを張り紙で語っていたりするのをみると、実はラーメン屋さんって素材で味の差別化を図れるようなスキルがなくてもやれるんじゃないの?とか殆どのラーメン好きは味の違いを理解できないからこそ味の秘密である素材の情報を張り紙で伝えたり、精神論に逃げたりするんじゃないか?と考えちゃったりします。まぁどうでもいいんだけど、全面的に強面を押し出しているくせしてやっていることの女々しさにギャップを感じてなりません。だって実際にフレンチとかイタリアンの店で「素材は○○産」といった張り紙のあるお店って記憶にあるか?

 

ラーメンほど「サブカル」っぽい食品も珍しい 

 素材を味じゃなく言葉で語ることが許されているだけでなく、店主の腕組みや店のモットーを表す薄いポエムめいた努力目標、薄っぺらでそのくせお客のことを考えておらずお客にやる気を誇示するのが目的みたいな接客に、味の違いをメニューで示せないから「お店のこだわり」と称して素材を羅列する冗長な能書き。そういうもので店やメニューの味を雰囲気を表現している「ラーメン」って料理はどことなくサブカルっぽい。

 

追記:最近、上記のようなラーメン屋での体験。仕事の帰り、お店の入口近くにある食券機で醤油ラーメンの券を買い、店員に手渡して数分後。僕の席にはつけ麺が運ばれてきました。「醤油ラーメン頼んだんですけど」というと、その店員さんは驚いた表情で慌ててカウンターに行き、机の券と僕の前に置かれたつけ麺を交互に見比べた後でまた僕の席までやって来て「申し訳ありません!メニューを間違えました!」と演技じみた大声でお詫び。だけどそんなのはよくあることだし、何より長引いた業務のため帰宅も遅くなりそうなのが嫌だったことと、僕は何より「食物をムダにするのが大キライで、そのつけ麺を捨てられることが耐えられなかった」ため「あ。別にいいっすよ。そのつけ麺いただきます」と、ラーメンとの差額を払って、そのつけ麺を食べるつもりでした。ところがその店員さんは「作り直し持ってきます!」といって何度も「つけ麺でいいから」といっている僕の話をまったく聞かない。

 

 僕はそこで店員にその気持ちを語り「食物をムダにするのが嫌なのでそれを食べさせて下さい!」といっても「お客さまには、心からのサービスを提供するというのが店の方針」と、繰り返すだけ。埒が明かないのでこちらも妥協して「だったらつけ麺の券を今買ってきます。それでつけ麺を作ったことにしてさっき渡した券でラーメンを作って下さい」と提案。二人分食べるのはキツイけれど、捨てられるよりマシです。すると店員さんは「そんなこと言われても困ります」と首を強く左右に振るだけ。

 

 お客さまに心からのサービスとかいうんだったらこちらの要望を聞けよ!単純に一人で二人分のメニュー注文するだけだろ?なにが困るんだよ!と、店員に「お前人の話を聞いているのか?」という苛立ちがだんだん募ってきて僕の声だんだんも大きくなっていきました。その騒ぎを知って店長っぽい人が席にやって来たので、僕はことの経緯を説明。注文間違いは別に怒っていない。ただ、店員さんのいう作り直しでこのつけ麺がムダに捨てられるのは耐えられないからそのつけ麺を食べたい。後で差額はお支払いさせてもらう。と何度も言っているのに、何が問題なのか?と。その店長っぽい人も僕に笑顔で「お代はいりませんので、最初に注文いただいた醤油ラーメンをお作りいたします。少お待ち下さい」という始末。たぶん僕のことを話の通じないクレーマーだと思ったのでしょう。頭にきた僕は席を立って食券機でつけ麺の券を買い

 

 「そんなに醤油ラーメンを作りたいんだったらさっきの券で作って下さい!ただし、このつけ麺はつけ麺でお金を払わせていただく!ラーメンも改めてお金を払わせてもらう!これだったら文句ないだろ!」と怒鳴り、つけ麺の券を手渡しました。結局、僕はつけ麺で腹いっぱいになったところにラーメンをお替りで食べることとなり、更に麺類2杯分のお金を払いましたとさ。