サブカル 語る。

サブカルチャーなどについての雑談

ブレンディのCMの元ネタってたぶんこの漫画じゃない?

こんにちは

 

 本日のテーマは、最近話題になったAGF「ブレンディ」のCMについて。

 

 

nikkan-spa.jp

 

 内容をざっと紹介すると舞台は牛を人間の高校生に見立てている卒業式。成長した牛たちは校長先生に卒業証書を手渡されながら動物園やテーマパーク、闘牛場、そしてある者は食肉工場とそれぞれの進路をつきつけられていくなか、主人公の女の子はどの道を進んでいくことになるのか?詳細についてはリンクの記事などを読んでいただきたいのですけど、SPA!の記事によるとこのCMが海外で女性差別を助長するとのことでバッシングされているとの話でした。日本でもこのCMには批判が寄せられています。

 

togetter.com

 

 僕はこのCMを肯定も否定もしませんが、単純に映像を見て藤子・F・不二雄さんの

SF(すこし・ふしぎ)短編「ミノタウロスの皿」を思い出しました。

 

yarukimedesu.hatenablog.com

 

 あ、検索したらブログ購読しているスデメキルヤさんも同じ事書いてた。かぶっちゃったな。まぁいいや。藤子・F・不二雄さんはドラえもんのような児童マンガだけでなくて、時にエグイSFも書いたりしています。それらはこの人の人間や社会への洞察力の深さそのものを表現する優れた物語なのですが、その物語の身も蓋もなさは子ども達にとってはおそらく「毒」になりうるでしょう。けっこうキツイのよ。

 

 さて、このミノタウロスの皿についてカンタンに説明を。宇宙船の事故により地球に似た星に着陸した主人公は、その星で人間にそっくりな美しい少女に出会います。ただその星では人間は「牛」みたいな家畜であり、逆に牛によく似た種族達が「人間」のように振る舞って星を支配している立場にいました。

 

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 その少女は家畜として育てられて、近くに開催される祭典で牛たちに食べられる運命にあるという話を知り、驚いた主人公は少女を助け出すため孤軍奮闘するのだけど・・・。

 

 この物語のオチはぜひブログの読者に読んでいただきたい。僕は正直な事をいうと、この作品を読んでいて「気持ち悪さ」を抱きました。ただ、それはこのマンガにではなくて作品を読んだ「自分自身」に。ブレンディのCMについては幾つかのブログで感想が書かれていたのでこの記事を書くにあたり参考に読ませていただいたのですけど途中で、ある違和感を感じました。

mistclast.hatenablog.com

pokonan.hatenablog.com

 

これら二つのブログでは以下2点からCMの感想を語っています。

 

「人生を絶対者に決定付けられる管理社会への恐怖」

フェミニズムの目線から見た女性の軽視」

 

他のブログでもだいたい似たところが否定されていたようです。

 

 だけど僕はこのCMで最もイヤになったのは映像ではなく以前、ミノタウロスの皿を読んだ時のように「自分自身」でした。生きるためとはいいながらもそれはあくまで建前で食事を楽しむため牛肉を食べてそれを「旨い」と感じている自分自身の嫌悪。この感情が、頭を支配しそうになったのです。

 

 工場で食肉になる事を決定づけられた高校生の怒りの表情とブレンディのコーヒーをつくるために母乳を出し続ける事になった女の子を比べた時に「食べられなくて良かった」と一瞬思った後でその怒り狂った高校生を普段食べているのは自分だろう!と思い直すと、本当にグロテスクなのはこのブレンディのCMではなく自分が捕食者であるという突きつけられた現実なのではないかと思えてなりません。

 

 

   

 

※藤子さんの優しい絵柄だけにコワくて不思議な物語!!