サブカル 語る。

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実録・月160時間~200時間を越える残業を続けると、人間はどうなる(アニメ業界編)

こんにちは。

 

 最近、はてなブログで流行っている「実録残業」シリーズ。本日、この流行に便乗させてもらってアニメ業界の残業についてブログを書きます。

 

 

 

 「ハケンアニメ!」をキーワードに僕のアニメ業界体験録を訪れる人がいますが、多くの人が気になっているのはやっぱり労働時間の長さでしょう。それを気にするんだったら「やめておけ!」って話なんだけども。

 

月160時間~200時間の残業で狂ってくる時間の感覚

 今回のタイトルどおり、平常運転で月の残業は160時間前後、制作スケジュールが乱れたら、月200時間の残業も当たり前の世界だぞ!ん?1日24時間なのに、そんなに残業できるはずない?だったらここで、僕の制作進行だったころの勤務時間をざっと計算してみましょう。

 

①最初に所属していた会社の勤務時間(20代のころ)

    朝10:00~19:00定時のはずが21:00まで残業。21:00〜翌0:30前後まで協力会社やフリーの原画さんの自宅などを、車で移動して素材を回収。19:00~翌0:30で一日残業5時間半。5.5×20日で110時間。+隔週土曜の出勤

 

一ヶ月で110+16×2=142時間の残業。

 

これが最初に所属したデフォルトの残業時間。

 

②2つ目の会社の残業時間(30代のころ)

    朝10:00~19:00定時→21:00まで残業。21:00~翌5:30まで協力会社やフリーの原画さんの自宅などを車で移動して素材を回収。19:00~翌5:30で1日残業10時間半。体力を振り絞って自転車で帰宅(電車で帰れないので、会社の近所に引っ越していた)。帰宅後風呂に入り、6:30~9:00前後の時間まで寝て出社。

 

10.5×20日で210時間。もちろんこの会社も隔週の土曜日出勤込み。

 

210+16×2=242時間

 

 ブログ記事のタイトルより長く働いてた・・・。最も、この労働時間は制作が乱れに乱れていた時期だったので続いたのは一ヶ月程度。だけどそれでも異常だな。

 

アニメの制作現場で長時間の残業を続けると人はどうなるか? 

①演出や脚本、監督になる夢への意欲が消えていく
②長時間拘束で情報を得る手段がないので、社会情勢や常識に疎くなっていく。
 →空き時間はゲームや漫画などに使うためバカになっていく。
※ただ、この状況に危機意識を持っている人もいて、そういう人は何らかの本を読んでいました。

③狭い世界なので他業種の交流がなくて、人間の幅が狭くなる

 

 だいたいこんな具合。アニメ業界については最近思うことがあったので、次回は久々にアニメ業界体験録を書こうと思います。アニメ業界の就職を考えている人に読んで貰いたい反面あまり夢を壊すことを書くものよくないか?とも思ったりで複雑な心境だけどもやっぱり書く。

  

※アニメ業界の大変さが物語のネタになるんだから、たぶん僕のいた頃とかわっていないんだろうなと思う。