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サブカル 語る。

サブカルチャーなどについての雑談

映画「千年女優」とある昭和の大女優について

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こんにちは。

いつもこのブログやパソコンで書き物をしている時は何らかの音楽を聴いている事が多いけど、先日はアニメ映画の「千年女優」で有名な平沢進さんの「ロタティオン」をBGMにしていました。

平沢進 ロタティオン(LOTUS2) - YouTube

んでもって、その次の日に昭和の大女優「原節子」さんの報道を知り、そのタイミングに驚き。いつかこの千年女優をブログで紹介したいと思っていたので、本日はこの映画について。

この映画の主人公は昭和の大女優、千代子。千代子のモデルはもちろん原節子さんです。

彼女は自宅の庭にある倉で身を潜めていた太平洋戦争に反対する活動家の青年を特高警察の追手から庇ったことをきっかけに、青年に一目惚れします。青年は千代子に再会を誓った後、再び警察の追跡から逃げる日々に戻り、千代子もまた女学生としての日常に。その後、青年は行方不明になり、千代子もその安否を気遣うものの連絡の手段もない。なんとしても青年に会いたいと思い悩んでいたある日。ひょんなことから千代子は「女優にならないか」と?スカウトを受ける事になります。行方不明になったの青年に自分はいま、どこでなにをしているのかを伝えるためだけに千代子は女優になる事を決意。以来、大スターとして多くの映画に出演する大女優への道を歩むことになりました。

そして時代は移り変わって平成。千代子は30年前にいきなり芸能界を引退しており、以後隠遁生活を送り続けてきました。 この物語はその年老いた千代子の生涯をドキュメント風につづる形で始まります。

インタビュアーは老婆となった千代子に彼女の人生を問い、彼女もまたそれを語りはじめます。千代子はその時、その時の過去を語るタイミングで若返っていき、時代ごとに出演した作品の登場人物となって自らの人生を振り返ります。時には戦乱の戦国時代を生き抜いた姫や近未来SFの宇宙飛行士。様々な役を演じていた頃に身も心も戻って現実の合間に割って入り、出演作の物語や彼女の演じた配役のエピソード、その撮影時期の千代子自身の記憶をインタビュアーに見せていきます。

多くの作品でヒロインを演じていた千代子ですが、実は、どの役柄にもある共通点がありました。どの作品でもヒロインは恋人と生き別れになり、エピローグでも恋人に再会できないという非情に絶望的な共通点です。 平安時代でも、戦国時代でも、近未来でも千代子の演じるヒロインは実際の千代子が恋した青年にそっくりな男性に出会うけど、どの作品でも生き別れになり、離れ離れになっていく。それは映画という箱庭を通じて、千代子として産まれる前に生きたいくつもの前世から、今後も待ち受ける生まれ変わった先の未来を写しているようでもあります。 おそらく青年と千代子は実際に何度も前世で出会っており、来世でもめぐり会う。そしてまたお互い離れ離れになっていく運命であることを暗示しているのでしょう。 

そしてこの作品の最後。インタビュアーは二人のどうにもならない宿命に涙しながらも「いつか、その男性と逢えますよ」と優しく千代子に語りかけます。ところが静かな口調で千代子はこう呟くのです。

「(会えても会えなくても)どっちでもいいのかも知れない・・・」

この千代子の発言の真意はどこにあるのか。

人によって物語の解釈は異なるでしょうけど、僕がこの作品から感じられたのは「恋愛」はどこまでいっても幻想であり、その幻想を追いかける人生は幸せだということ。どこまでいっても人間は自分のエゴのためにしか生きられない。っていうところでしょうかね。 ちなみ僕は、映画のラストシーンで泣く手前でした。

 

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※今でもたまに観たくなる傑作。