読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

サブカル 語る。

サブカルチャーなどについての雑談

25年後の東京ラブストーリーを熟読して、未読の人向けに解説してみた

東京ラブストーリー

 こんにちは。

 

昨日は東京ラブストーリーの25年後を描いた読切について記事を書いてみました。

 

arrow1953.hatenablog.com

 

やっぱり一時代を築いたマンガだけあってgoogleやyahooからの検索でこのブログに来た人も多かったみたいです。荒木師匠への反応が皆無だったのが残念でしたが。

さて。昨日はコンビニでこの読み切りを速読みたく流し読みさせていただきましたが、どうせだったらきっちりと読んでみようと思い、掲載号の「ビッグコミックスピリッツ」を購入。

 

f:id:arrow1953:20160129002153j:plain

 電車の中でじっくり読んでみました。もう、店頭においている店もかなり減っているみたいなので本日はこのブログで今週号を買い損ねた人、興味あるけど、わざわざ買って読むほどでもないという人に物語を文章で解説しちゃおうと思います。

昨日も書いた通り、物語は20代から50歳になった完治(カンチ)が主人公。東京でひとり暮らし
をしている20歳の娘に、結婚を前提に交際を続けている男性のがいるという話を電話で告げられたところからこの物語が始まります。

その相手の名前を聞いたところ男性は「赤名アフリカ」という変わった名前だということ。娘の口から発せられた名前にいきなり完治の顔色が豹変。その名前は25年前に自分が同棲していた女性「赤名リカ」が不倫と知りながら上司と関係を持ち、妊娠した息子につけたいと語っていたものでした。

マジかよっ!と呟き頭を抱えるカンチ。っていうか、それを呟きたくなるのは読者のほうでしょう。
マジでそんな名前つけたのかよと。

娘の交際相手は、以前付き合った女性の息子。偶然だけで物語が進む韓流ドラマも驚きの展開です。

その赤名アフリカに会うため、娘のいる東京に単身で向かうカンチ。飛行機の中ではその頃の回想。

-赤名リカ。俺と付き合いながらも平気で何人もの男と寝ていた-。
※ドヤ顔で「ここにいる男全員と寝た」などと誇らしげなリカのカット。

f:id:arrow1953:20160128012302j:plain

こんなことを口走っちゃう女でしたから。

あげく-。妊娠しているけどあなたの子じゃないから別れてあげる。
※じゃあね、バイバイと寂しげに笑って手を振るリカ。

 心底クズだな、このビッチ。

二股かけて別な男の子どもを妊娠して「別れてあげる」と上から目線。こんなにひどい女性が、ほんとにバブル期にモテていたんだろうか。今風にいうとゲスの乙女極みだよマジで。

そんな複雑っていうかヘタしたらトラウマもんの過去を引きずって息子のアフリカに会ってみたら思わぬほどの好青年。彼については好感持てるけど・・・。人のいいカンチは思い悩みます。

ここで娘に反対を示しても9割以上の読者はカンチ側につくことでしょう。カンチ、リカの関係を知っている妻にどう説明をするべきかを考えている時、スマホに電話の着信音。相手はもちろん赤名リカ。

25年の時を経てトラブルメイカー復活。

またよせばいいのにカンチもリカの誘いで、リカの暮らしている農園兼自宅へ足を運ぶことに。

そこにいたのは自分と同じく50歳になったリカでした。リカはカンチと別れた後、シングルマザーとなって息子のアフリカを育てていたものの、名前のせいで小学校でイジメにあって不登校に。その後、偶然住み込みのファーマー募集の張り紙を見て農園に居を構え現在に至っていました。

「身から出た錆」「自業自得」な過去だけども、まぁ現在、幸せでいることを確認できたカンチはなんとなくだけど安堵。カンチは過去のわだかまりを捨て、日常に戻っていくのでした。

うん、いい話だ。

リカに「なんで俺達別れたんだっけ?」と問い、もう取り戻せない過去を思って息がつまりそうな表情を見せた後、「そういう巡り合わせだったのよ!」と笑って答えてみせたリカに僕もちょっぴり胸がつまりましたがあんたの場合は自業自得だからと思い直しました。雰囲気に流されたらダメね。昔、不良だった奴が大人になって更正しているのを見てコイツもイイ奴じゃん!みたいな過去リセット、現在イイ奴の法則が発動しちゃいかけました。

この読切は以前の二人の物語を知らなけりゃいいお話だったな、と思えますけど、この女の過去を思うと素直にはそう思えない。たぶん、これは僕がひねくれ者だからでしょう。

この物語から学んだ2つの大事なこと。

①ぶち壊れた人間関係を修復させるものは何時の時代もイイ奴の深い度量である。
②子どもにヘンな名前をつけたら生活そのものが 狂いかねないということ。

こんな具合でした。

とはいっても最後にカンチに向かって手を振っているリカの笑顔はどことなく切なげで、僕自身もこの続編を受け入れそうになっているのがイヤ。

俺はそんなにお人よしじゃない!!

 

※キライなマンガだけど、あの頃のバブルな空気を描いていたという点で評価はされるべき