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サブカル 語る。

サブカルチャーなどについての雑談

賭博野球をエンタテインメントにした「ONE OUTS」の魅力を語る

社会 サブカル

こんにちは。

先日ブログで賭博野球をテーマとした「ONE OUTS」を紹介したら、反響をいただきました。

 

arrow1953.hatenablog.com

 

野球マンガは読まないけど面白そう!というコメントもいただきましたが面白いのは僕が保証!!本日はその面白さをできるだけ実況中継っぽく語ってみましょう。

※このブログについてはネタばれあり。

ここでおさらい。

一打席の三球勝負。ヒットやホームランなら打者の勝ち。討ち取られたり三振だったら、投手の勝ちという賭け野球「ONE OUTSワンナウツ)」で米軍兵の打者相手に499戦無敗を誇るピッチャー「渡久地 東亜(とくち とうあ)」は野球界の宝とされる大ベテラン打者の児島にその才能を見出されてプロ野球選手となり、児島のいる弱小チーム「埼京彩珠リカオンズ」に入団します。特例中の特例となる入団に渋るフロントを納得させるため、渡久地は前代未聞の契約を提案。

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①ワンアウトで500万円の報酬を球団は渡久地に支払う。

 

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②渡久地は1失点で5000万円のペナルティを球団に支払う。

球団はその提案をあっさり認め、渡久地はその契約に負けて泣きついてくるか尻尾を巻いて逃げるだろうとほくそ笑んでいました。

だけど。

二軍の試合で渡久地は打者を全員シャットアウト。一軍のオープン戦ノーヒットノーランを達成。その実力を球団内外に示す結果に。この2試合の報酬で数億円を支払っている球団は渡久地をつぶそうと本腰を入れます。 リカオンズのオーナーは契約に条項を追加。

①ベンチの指示には必ず従う。違反した場合は違約金5億円を支払う。
②試合の重要度によって契約のレートを変更できる(例えばレートを4倍で1アウト2000万、1失点2億)。
③このワンナウツ契約について口外しない。

そのうえでオーナーはリーグ最強打率を誇るチーム「千葉マリナーズ」との3連戦全試合で、先発登板を渡久地に命じます。渡久地は巧みな投球と心理戦、仲間たちの援護を受けながらも肉体疲弊と引き換えに1戦、2戦を勝利。3戦でオーナーはいよいよ牙を剥きます。1戦、2戦の投球で体力を使い切った渡久地に20倍のレート!

500万×20でワンナウト1億。
5000万×20で1失点10億。

 

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マンガだけに現実離れした金額ですがその常識ハズレな金額の大きさが「どーすんのよ?もう疲れきってて投げられない!勝てるわけないじゃん!」と読者をすっごい引き込みます。それでもって実際に渡久地は相手チームにボコボコ打たれまくって、4回までで16失点。

10億×16=160億円負け。

こんな絶望的な展開でも、渡久地はなお不敵に笑い続けます。疲労困憊の渡久地を打って打率のアベレージを稼げると相手のマリナーズ打者陣が喜び合っている中、キレ者で後に渡久地最大のライバルになる選手、高見は違和感を抱き続けていました。「今までのゲームであれほど勝利にこだわる渡久地が、こんなにあっさり勝負を投げる筈ない」と。

高見の想像どおり16失点は渡久地の罠でした。その渡久地のしかけた罠に気づいた高見は大慌てでチームメートに「もう打率を上げるな!この試合を終わらせるんだ!」と絶叫。この日のスタジアム周辺には、夜から大雨警報が出ていたのでした。

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野球のルールでは5回までに試合が成立していないと降雨コールドでゲーム不成立になる。

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相手チームに大量得点させてゲームを引き伸ばしたのは大雨を待っていた時間稼ぎでした。

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天気予報では試合会場が大雨になるまで1時間。

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優位に立っていたと思い込んでいたマリナーズゲームを成立させるために焦り、リカオンズは逆にゲームを長引かせるために時間稼ぎ。物語はゲームの勝ち負けから時間の奪い合いとなっていきます。

ん?

でもちょっと待った。さっきも書いたとおり渡久地はどんな時も勝ちにこだわるギャンブラー。マリナーズとの3連戦を2勝できたことで良しとするのでしょうか? 実はこの降雨コールド作戦もまた罠。ゲームをどうやって長引かせるかを考えているチームメートに渡久地はキッパリいいます。渡久地の目的は、あくまでも勝利。

 

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16点をひっくり返す。つまりそれは17得点でゲームを勝つ事を意味します。だけど、それでは160億ー27億(9回まで27アウト)で133億円の赤字となります。たとえ17対16でリカオンズ勝利でも借金133億を背負う計算になってしまう。ところが、渡久地はその借金を背負わず野球のルールブックにのっとりオーナーから大金をブンどれる作戦があるというのです。その意外な作戦とは何なのかってところで、本日のブログはこれにて。

   

 ※この漫画がヒートアップするのは、このマリナーズ戦収録の3巻から。