サブカル 語る。

サブカルチャーなどについての雑談

今日放映の「スマスマ」を機にファンはSMAPを大人にしてやるべき

こんにちは。

 本日は20年間続いた番組「SMAPSMAP」ラストON AIRだそうで。検索でも「SMAPSMAP」あるいは「スマスマ 」とかこの番組に絡んだキーワードが上位にあるそうな。別に僕自身はSMAPのファンではないため、このグルーブが解散しようとも、続こうともどうだっていいんだけども、今回の大騒ぎを見ていて長年考えていた以下の疑問について答えを出せたかなと、思っています。

 

この人たちはいつまでSMAPであり続けるのか?さらにいうと、この人たちはいつまでアイドルでい続けるのか?

 

    この2つこそ、長い間率直に抱いていた疑問です。 僕の子ども時代だとたのきんトリオやシブがき隊、少年隊、光GENJIなどなど。今も昔もジャニーズ出身のアイドルグループは多く存在しています。ただ現在もそれらのグループにいた人の多くが活動を続けていますけれど、彼らの立ち位置は「元〇〇〇」のメンバーだった△△さんというものになっているのが殆ど。ヒガシだったら「元少年隊」で、近藤真彦だったら「元たのきんトリオ」みたいな。
※少年隊は解散していないけど、3人揃っての活動がほぼないため、ここでは「元少年隊」というのは一般的な認識という前提で。

 

 その理由はいうまでもなく、グループのメンバーの高齢化です。アイドルというのは「若さ」や「ルックス」と「元気さ」を備えた存在ではあるんだけども、芸能人としては未熟。そのアイドルという登竜門を越えてスターになっていくため、30を超えたアイドルなんてふつうに考えてありえない。このために各グループはメンバーをある程度の年齢で入れ替えてグループとしての若さを保ち続けるか、またはそれができなけりゃ解散。この二択で、どちらかを選択せざるを得ないのが従来のアイドルグループのセオリーでした。


 しかしこのSMAPというグループは30どころか40を超えてもまだアイドルであり続けている。この現象ってよく考えるとおかしくないだろうか?というのが今回の記事の出発点になりました。普通に考えてみ?40歳っておっさんだよ?会社にいたらそろそろ「老害」とか若手に悪口を言われる年だよ?そんな年齢のメンバーが今もってアイドルでい続けられるのはどうしてだ?そしてそんなおっさんたちを、僕らはどうしてアイドルと認識しているんだ?さんざん頭を働かせてたどりついた答えは、SMAPは現在アイドルであり続けているのではなく、アイドルを卒業する機会を奪われたアイドルだった。もっと具体的な話をさせてもらうとSMAPってメンバー一人ひとりの成熟の機会を逃した集団だったからじゃないか?という仮説でした。

 

 80年代の後半にデビューしてから数年後、SMAPはファン達の支持を飛び越えてファンだけのためのアイドルではなく、老若男女誰でも知っている「国民的なアイドル」になりました。そのきっかけになったのはやはり96年から放映されているSMAP×SMAPでしょう。まぁまぁおもしろいコントに、それなりにおいしそうなメニューの料理対決、ゲストを交えての歌。どれも「そこそこ」楽しめるコーナーを揃えたこの番組は積極的に観たいというもんでもないけど、テレビがお茶の間で流れていないのも味気ないという感覚に支えられて20年続いてきました。このスマスマという番組を通じておじいちゃんとおばあちゃん、お父さんとお母さん子どもたちは「SMAP」という存在を共有、認識をし合った結果SMAPは「いつまでもお茶の間のテレビにいるアイドル」つまり「変わる事のないアイドル」となっていったように思えます。

 

 いつになっても変わることのないアイドル。これは言い換えれば、変わることが許されないアイドルということにもなります。年をとらず、成長もせず同じ箱庭みたいな環境の中でいつまでも同じであり続ける。そんな彼らに僕は時間軸や成長に絡む物語性などが省かれている、常に1話で完結のギャグマンガに出てくる人物のような悲哀を感じるのです。変わることを許されないからこそ彼らは今日に至るまで解散ができなかった。その証拠にSMAPって森君の脱退とか吾郎ちゃんの交通事故及び公務執行妨害草彅剛の全裸逮捕など、客観的に見て「それは解散に繋がったってぜんぜんおかしくないんじゃない?」というトラブルによく常に見舞われており、5人のうち2人が警察のお世話になっているという反社会的なグループです。客観的にいって。それでも彼らはアイドルであり続けられた。これはファンや事務所の意向だけでなく、メディアを通じて常に目にしていたSMAPというグループが変貌したり消えたりするのをファンやこの国のファンともいえない、なんとなくの視聴者たちがどこかで嫌っていたからではないだろうか?自分たちの「変わらない日常を補うツール」として僕たちはどこかでSMAPを必要としていたんじゃないだろうか?だからこそSMAPは「勢い」「若さ」が衰えてもアイドルでいられたのだろうと思うのです。

 

 いつになっても変わらないアイドル。実際はそんな存在などいないと誰もがわかっている けれど多くの人たちはその役割をSMAPに担わせていたのではないでしょうか?他の若手グループが台頭しており年齢的にも40代になったSMAPは、どちらにせよ下り坂にいることは間違いない。(あくまでアイドルとして)そんなグループの解散にここまで大騒ぎになるという事象を見て、もうそろそろ、メンバーを「SMAPという箱庭から解放してあげたら?」と僕は思います。
 

 今、SMAPに必要な事は事務所の移籍でも、活動の継続でもありません。今回の騒ぎをきっかけに解散してアイドルを脱却したあと、個人個人が「スター」としての成熟を目指す事なのです。

 

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※心あるファンだったらジャニーズ脱退を後押しして個人の活動を応援!だと思うんだけど。
あと、木村も香取もどうせだったら大晦日に素手の喧嘩(ステゴロ)で決着をつけたら?

 

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追記:独立して大人になろうとするこの3人には素直に好感持てる。

www.iwako-light.com