サブカル 語る。

サブカルチャーなどについての雑談

アニメ「クラシカロイド」音楽集が思っていた以上にいい曲ぞろいだった

こんにちは
あまりポリティカルなことを書いていてもつまらないので、本日はこの間買ったCDについて。

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 これはEテレのアニメ「クラシカロイド」の音楽集。突如、現代に現れた登場人物のヴェートーベン、モーツァルトショパン、リスト、チャイコフスキーの現代風アレンジを加えたクラシック曲のサントラ集です。さてこの「クラシカロイド」。どういうアニメかっていうと、父の借金のせいで常に悩める女子高生、歌苗が管理人を務める下宿の洋館「音羽館」にある日、「ベートーヴェン」と「モーツァルト」を名乗る奇妙な若者二人が来訪。

www.classicaloid.net

 彼らは「ムジーク」という不思議な特殊能力を持っており、感情の昂ぶりのままにタクトを振ると世界に自らの作った音楽が溢れでて、物理原則を無視した超絶的な現象を発生させることができ、その能力で周囲を騒動に巻き込んでいく。っていうイメージのドタバタコメディーなんですけど、作中に流れるクラシック音楽は「布袋寅泰」「つんく♂」「朝倉大介」などによって現代風アレンジがされており、そのポップながらも原曲の持ち味を壊さない曲調は、毎回視聴者を楽しませてくれます。 そしてこの物語に出てくる個性的な音楽家はこいつら。 

1、ベートーヴェン

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 なんでかよくわからないけど音楽そっちのけでストイックに、究極の焼餃子を求めている求道者。実際のベートーベンもかなり凝り性な性格だったみたいでコーヒーを淹れる時は必ず豆を60粒と決めて挽き、飲んでいたそうな。そのエピソードに端を発したエピソードもアニメで放映されました。日本では「楽聖」なる異名で知られており、古典派からロマン派への橋渡し的な役割を果たしている堅物なドイツの作曲家といったイメージが強いので、そういう人間性溢れるエピソードは微笑ましいものがあります。そういやもうそろそろ「第九」の季節だな。あと意外に知られていないけどこの人、モーツァルトに憧れて直接、本人宅を訪問したりしています。アニメではすっかり年上キャラでモーツァルトはガキっぽいキャラだけど。 

ルートヴィヒ・ヴァン・ベートーヴェン - Wikipedia

曲アレンジ担当:ベートーベン=布袋寅泰 - Wikipedia

2、モーツァルト

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 アニメでも実際の人物でも「天才」。ただアニメでは史実である下ネタ好きが強調されており、
管理人の歌苗の誕生日プレゼントに「おっぱいプリン」を作ったりもする変人。実際のモーツァルトもそういうエピソードには事欠きません。僕もこの人の伝記を読んでいた時には「繊細な天才」というイメージしかありませんでしたけど、その後テレビ番組か何かで日頃、下品な冗談をいってばかりいる変人だったという話を知ってめっちゃ親近感わきました。ただ、自ら作った曲に「俺の尻をなめろ!」というタイトルをつけるのだけはどうか?と思います。

ヴォルフガング・アマデウス・モーツァルト - Wikipedia

しかもこの「俺の尻をなめろ!」は合唱曲で、男性6人が「俺の尻をなめろ」と歌い叫ぶそうな。

俺の尻をなめろ - Wikipedia

こういう曲

www.youtube.com

カノンの美しい曲調に「俺の尻をなめろ!」と高らかに唄う狂喜(狂気)の作品。 

曲アレンジ担当:モーツァルトtofubeats - Wikipedia

 

3、ショパン

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 根暗で引きこもりな青年。まぁ「ピアノの詩人」という異名があったりする人なので、なんとなく繊細なイメージも強いですけど。ただ実際にはこの人、帝国時代のロシアに蹂躙されようとする祖国「ポーランド」を憂いていたり、かなりアツいハートを持った人物だったそうな。その他サブカル的に忘れちゃいけないのがこの人の代表作である「革命」。その旋律が仮面ライダークウガのあるエピソードで、人間を襲う怪人の謎を解く鍵になっているのです。

フレデリック・ショパン - Wikipedia

曲アレンジ担当:ショパンEHAMIC - Wikipedia 

4、リスト

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 アニメではどういうわけか女性キャラですが実際には男性。作曲家だけじゃなく、ピアノ演奏者、指導者、評論家など音楽全般のセクションに携わっていたマルチな音楽家でした。特にピアノの演奏技巧は世界最高とも評されており音楽会では「ピアノの魔術師」ともよばれていたそうな。またこの人は多くの弟子を育てたことでも有名。ただその中に日本人もいたことは僕も不勉強で知りませんでした。指導者としてはたいへんな人格者であり、芸術家が音楽以外の手段でお金を稼ごうとするのを嫌いお金を貰わなかったとのこと。また、その指導メソッドは自分のマネをさせることをせず、弟子の個性を尊重するものだったそうな。ただ、この指導が本当にベストかは意見の別れるところ。この指導は才能ある人向けだよな。

 フランツ・リスト - Wikipedia
曲のアレンジ担当:リスト=浅倉大介 - Wikipedia

 この他にもこのアニメはチャイコフスキー(これも女性キャラ)、シューベルトや音楽の父バッハも登場。これ以外にも新たな音楽家とか出たらどうなるだろう?って思いながら想像するだけでクラシック音楽が身近に感じられます。ちなみにバッハやチャイコフスキーなど=のアレンジ担当はつんく♂ - Wikipedia

 80年代〜90年代の日本の音楽シーンの代表的なアーティストやボーカロイド使いなど多彩で豪華なメンツを揃えたラインナップ。youtubeで音楽集の視聴もできるのでまぁどうぞ。

www.youtube.com

 今回の収録曲ではヴェートーベンの曲を布袋のギターが気持よくリズムを刻んでいる「田園」と音がなめらかに滑っているようなメロディが特徴的な、モーツァルトの「アイネクライネ・ナハトムジーク」がお気に入り。このCDにはアニメで放映されたとおり歌バージョンとインストゥルメントル版の2タイプがあるんですけど、曲調はまさに「ヴェートーベン」と布袋を足して2で割った感じ。たぶん多くの人がコレを聞いたら「なるほどね。」と思うことでしょう。ただ、歌のバージョンは「熱き情熱を抱きしめ、人はバラの如き気高さを持って人生という旅を生きている!」といった風な内容の歌詞だったので思わずまんま布袋じゃねーかよ!とツッコんじゃいました。

 EHAMICはショパンをボカロの曲にしちゃうし、朝倉はリストを90年代のバキバキな打ち込み系ソングに改造、つんく♂チャイコフスキーの曲をハロプロ系のアイドルソングにカスタマイズのやりたい放題。だけど原曲に対するリスペクトを強く感じさせるので、決して聞き飽きません。
 今回、久々に買ったCDだけど音楽っていいわと思わされました。異なった10数個の音を規則的に並べて緻密にその音の並ばせ方を考え、調和を図ることで「音」を「曲」に昇華させた音楽家という人たちはやっぱすごい。

※地下鉄の駅で「エア指揮」をやっているおっさんがいたらたぶん僕だろうな(笑)

 

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