サブカル 語る。

サブカルチャーなどについての雑談

教育勅語とは何かを考えるのにうってつけの漫画「魁!!男塾」

こんにちは

   最近のニュースを見ていると「教育勅語」やヒトラーの「わが闘争」を教育に使うことに、問題があるだのないだの騒いでいますけど僕個人、「地味に戦前回帰が始まってきやがったな」という印象を抱いております。

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    なんで教育勅語を学校の授業などで使うことに問題があるかについては上記の社説を読み、高橋源一郎さんの現代語訳に目を通していただけたら「こりゃアカンわな」と思っていただけるでしょう。さらにいうとこんなもんを現在の日本教育に使おうという連中のおかしさやバカさにもいいかげん気づくと思うんだけど、どうなんだろう?あんまりみんな問題視しないのかな。

以下日本語訳のまとめ

   『この国は天皇家の祖先が作ったもの。君たち国民は、天皇家の臣下であるわけです。国民は長い間、臣下としては主君に忠誠を尽くしてきた。その歴史こそ、この国の根本であるからこそこの国の教育もそこに重きを置かなきゃなりません。国民はそれを前提にした上で、父母を敬い、兄弟は仲良くし、夫婦は喧嘩しないこと。そして友だちは信じ合い、何をするにも慎み深く、博愛精神を持ち、勉強し、仕事のやり方を習い、そのことによって智能をさらに上の段階に押し上げ、徳と才能をさらに立派なものにし、なにより、公共の利益と社会の為になることを第一に考えるような人間にならなくちゃなりません。その上で戦争が起こったりしたら、勇気を持ち、公のために奉仕してください。というか、永遠に続く天皇家を護るために戦争に行ってください。

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高橋さん自身が現代語に翻訳していてドン引きしたというのも頷けます。

    さて本題。もう笑えるとかいったレベルをこえている現在の日本をあり方を既に80年代に予見していた漫画があったりします。その作品の名は「魁!!男塾

魁!!男塾 - Wikipedia

 学校に行き場のない不良たちを全国から集め「こいつらこそ真のエリート!戦後の教育というぬるま湯に浸かった頭でっかちの奴らなど何もできん!!」と、反知性主義の塾長「江田島平八」が立ち上げた塾での不良たちの生き様を描く80年代の週刊少年ジャンプを代表するバトル漫画です。最初こそ授業でいい年こいた大人に掛け算九九を暗唱させたり、旧日本軍の軍服を着たいかにもなコスプレ教官を登場させたりなどギャグ要素の強い作品だったんですけど、途中から不良同士の抗争にテーマが移っていき、そのケンカに中国拳法や格闘技の使い手がいたことから荒唐無稽な武道史が「民明書房」「曙蓬莱新聞社」などといった空想上の出版社から出された本の引用という形で紹介されたことで、僕らバカな子どもは「それマジ?」と本気になって民明書房の本を本屋や古本屋を回り探したもんでした。

 

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 僕らはこの作品の架空の武道史や男塾の軍国教育の描写を荒唐無稽でバカバカしいものと笑っていた。つまり現代社会において教育勅語が正しいなんて事をいう人たちは「掛け算九九さえロクにできない大人と同じほどのバカ」だと思っていたのです。ところが現実の社会で政治家が教育勅語は間違っていない!なんて真顔で言ったりしている。この現状に僕は酷く困惑させられているし、同時にギャグがギャグでなくリアルになっていくこの国、ため息が出そうです。ちなみにこの漫画の主人公「剣桃太郎」はその後のスピンオフ作品、続編で驚くべきことに日本の内閣総理大臣になっています。まさに反知性主義勝利!といったところでしょう。気になるのはこの主人公がどの政党に属していたのか?たぶん「魁!!男塾」だけに新党さきがけだと思う。ちなみに教育勅語がどういうものかをよくまとめたWEB漫画もあったので紹介。

 

mainichi.jp

 


 

 宮下あきら、こんなの書いてたの?