サブカル 語る。

サブカルチャーなどについての雑談

おっとchikan!の歌詞のひどさについてあらためて考えてみる

こんにちは。

 

 本日のテーマは「痴漢冤罪」。日本でも以前に「痴漢冤罪」をテーマにした「それでもボクはやってない」というタイトルの映画作品を周防正行監督が作ったことで大きな反響になったけど、この手の話題は現在でも尽きることがありません。

 

それでもボクはやってない - Wikipedia 

 

 

おっとCHIKAN!の歌詞はひどい!

 さて本題。本日のブログ記事のタイトルだけどマジで日本の80年代、そういう不謹慎な歌があったんです。この歌を歌っていたのはAKB48の先駆けといえるアイドルグループ「おニャン子クラブ」。

www.youtube.com

 

おっとCHIKAN!の歌詞を文章にするとその酷さが分かる 

 歌詞のおおまかな内容を紹介。満員電車でストレスをためた女子高生が同じ車両にガリ勉みたいな格好の男を見つけたので、そいつを使ってイタズラをしかけてイライラを発散。男の手を掴んで大声で「この人痴漢よ」と叫び、男が無実で周囲に囲まれているのを見て、気分はもう最高!この歌詞のひどさはもう犯罪モンだわ。

 

 僕も毎朝、満員電車で通勤。みんなも急いでいることぐらい理解できます。だけどどう考えたってこれ以上の人は乗れないだろ?というほど満員となった車両めがけつっこんでくる乗客たちにゃ腹立つ!確かにムカつく!

 

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※朝の中央線って、こんな感じ。

出典:範馬刃牙板垣恵介_秋田書店

 

 

nikkan-spa.jp

 

 

 この記事によると満員電車の乗車率No,1は京浜東北線。とはいっても首都圏の電車混雑なんて大同小異だよね。

 

  車両が満員を越える満員でドアの窓ガラスがこんな感じなのに。そういう乗客らには力を込めた本気の正拳突きを、内側からえぐり込むように打つべし!という感じで顔に思いっきり食らわせてやりたいという衝動にかられます。

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※ やらないよ当然!

 

 だけど、満員電車でストレス溜まっていても痴漢冤罪でストレス解消!ラッキー!はいくら歌の中のフィクションってていったってひどい。

 

常識や正論、倫理に舌を出すことがカッコよかった頃

 こんなふうに今ならネットなどでバッシングされまくりそうな歌が今で言うところの「まゆゆ」とか「さっしー」や「ゆきりん」が普通に歌っていて、みんなそれをさほど批判もせずに受け入れられていた時代があったんですよ。もちろん痴漢は犯罪であり、許される行為ではありません。こういう歌が普通に流通していたということは、当時は現在と比べて人権についての意識が希薄だったことの証左だけども、そんな時代をどこかで懐かしく思うる自分もいます。そんなことをいったら女性に怒られるだろうけど。

 

 もしもこの歌をAKB48やその他のアイドルが歌ったら多くの非難を受けるでしょう。だけど。確かにひどい曲なんだけども、この作詞に僕は作為的な「バカ」さを強く感じるのです。モラルに反していることを分かっているうえでうそぶきそれを楽しんでいるような「思考の上に成り立っているバカ」というべきか、表現が難しいけど。バカが何も考えずに馬鹿をやってその写真を流通させたことで、エライ騒ぎになっていく「バカッター」な話題をたまに見ますが、現在のそれと比べると80年代のバカって明らかに質が違う。この質の違いはなにかについてはいつかまた考えたく思っています。だけどこの歌、本当にヒドい。

 

追記:そんでもってこの価値観を思いっきり前面に押し出して叩かれたLOFT。

 

arrow1953.hatenablog.com

 

  


おニャン子クラブのメンバーを君は何人言えるかな?言えても偉くないけど(笑)