こんにちは。
サブカルチャーのちょっぴりマイナーな話をメインに扱っているこのブログ。記事ネタはおもに自分の記憶力なんだけどその記憶が意外なところから呼び起こされることも少なくありません。
今回、紹介させていただくのはこの記事。
食用ほおずきというめずらしい食べ物について記事を読むうちに「おいしそう」という感想からいつの間にか「あれ?俺はこのほおずき、食べたことないけれど知っているぞ?」という感情になっていったので、記憶を検索。そんでもって出てきたのがこのマンガでした。
コレ何かっていいますと、ムツゴロウさん原作の少年時代を描いた自伝マンガ。なんと作画が川崎のぼる先生というすげー豪華なタッグによって作られた作品で、今から40年近く前に月刊コロコロコミックで連載されていました。僕が小学生になるかどうかの頃に読んでいたのを今でも覚えています。
お医者さんだった父親が満州国に赴任することとなったために、満蒙開拓団の村に来たムツゴロウ少年と一家の思い出をベースに語られるユニークなエピソードが物語の中心。その中に食用ほおずきの食べ方、味が紹介されていたのです。ただこのエピソードに出てくる食用ほおずきは「食べて美味しい」じゃなく「食べて生命をつなぐ」という、ヘビーなものでした。
父の往診の付き添いで村を出たムツゴロウ少年はその帰路で親子二人揃って吹雪に見舞われます。このままじゃ二人とも遭難する!何とかしないと!そんな時ムツゴロウの父親が見つけたものこそ野生の食用ほおずきだったのです。ムツゴロウ少年は父親に従いポケットいっぱいにほおずきを入れて吹雪の中を歩きながらほおずきを少しずつ食べてどうにか生き延びた。っていう話でした。どこまでが実話でどこまでがフィクションなのかは分かりませんけど、それを見た幼い僕はたまたま自宅にあったほおずき(観賞用)をマンガに習って軽く揉み、口に放り込みました。その途端に酸っぱさと苦さが同居している味が口いっぱいに広がったのでした。食用ほおずき。あらためて食べてみたいと思ったのと同時に、ふと脳裏をよぎった自らの少年時代のどうでもいい記憶。このブログは僕のそんなどうでもいい記憶でできています。
まだまだ続くぜ俺のマイナー道。今後もどうぞ、ご贔屓に!!
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※単なる動物好きのおじいさんじゃなく、この人の人生ってパンクロックだよなと思う。