サブカル 語る。

サブカルチャーなどについての雑談

「君の縄。」それは映画「君の名は。」の実写化作品ではありません

  こんにちは。本日のブログテーマは「君の縄。」アニメ映画「君の名は。」ではなく「君の縄。」です。

 

 

「君の縄。」にみるプロフェッショナリズム

"

f:id:arrow1953:20171002011819j:plain  "

出典:君の縄。(レアルワークス)

 

 

f:id:arrow1953:20171002010644j:plain  "

出典:君の名は。新海誠

 

 ヒロイン役を務めるAV女優「涼川絢音」の「自分は何をやっているんだ?」という困惑に満ちた表情と「それでも、与えられた仕事はきっちりこなそう!」という意思を同居させたジャケットのポージングは彼女の高いプロフェッショナリズムを反映させており、単なるパロディーの域を超えています。さらにキャッチコピー「まだ会ったことのない君を探している」のパロディーである「まだ縛ったことのない縄を望んでいる」というフレーズでは緊縛を極めんとするヒロインが道具の使い心地にこだわるという愚直さやストイック性を表現しており、これまた非常に味わい深い。ジャケットとキャッチコピーともに最高級のパロディーであり、プロレス実況時代の古舘伊知郎だったら「これぞまさに本当のパロ・スペシャル」と叫んだことでしょう。

君の名は。の実写化!多くの人が思う「やめておけ!」

 ちなみに「君の名は。」本編は未だに観ていません。観に行っておくべきだったなと思う反面、手垢つきまくりな男女の身体入れ替わり物語っての今さらなんだかなぁ、とか考えているうちに飛び込んだまさかの「ハリウッド実写映画化」。この作品のファンも、そうでない人もこのニュースを聴いた時「やめておけよ!」と、嘆息混じりに呟いたんじゃないでしょうか。

 

アニメ・漫画の実写化の成否を握るポイント

 「君の名は。」だけでなく、このように多くの支持を得たアニメ・漫画の実写化には賛否がありながらも作られ続けており、その作品の成否を握るポイント以下2点。

①いかに実写の世界観を原作に忠実にするか

 多くの原作ファンはイラストや活字で表現されたキャラが実際に動き、声を発するところを原作そのままの世界観で観たいと思うわけですから当然です。だけど大抵は100分前後の映像で原作そのものを丸ごと描写などできるわけない。こんな場合には「アナザーワールド」「スピンオフ」的な世界観を新たに作らなくてはいけません。その場合には以下のポイントが重要になります。

 

②原作と共存できる別世界をいかに作るか

 原作とは異なるけどキャラの性格や行動原理を的確に捉え、それをきちんと反映させればファンも「原作とは違うけどこの世界観もアリ」と納得させられるだけでなく、中には「原作よりも映画の方が好き」というファンも現れるかもしれません。結果的に原作とアナザーワールドの世界観が相乗効果で互いに引き立て合った結果、物語の世界観がさらに豊かになった幸せなケースも少数ながらあります。

 

 原作つきの実写映像化についてクリエイターたちはこの2点について悩みながら作品を作ったものの、結果として原作そのものを壊したと酷評されるというのはこの数年、よく見る傾向です。この「君の名は。」も人気作品だけにその実写作品への注目はよりキビシイものとなるでしょう。

 

 そこで僕はこの2点じゃなく、別の方向性を示したい。それは③で具体的に。

③原作に合わせる気がない、反体制な超オリジナル

 実写化で最も作品の印象を決定づけるものはキャスティングですが、そこで原作のファンや作品を知っている人が想像もできない人物を採用することで意表をつき、度肝を抜いて黙らせるというのはいかがでしょう。「君の名は。」を実写化するとしたら、僕だったら主人公2人をこのキャスティングで行きます。

 

宮水三葉(みやみずみつは)と立花瀧(たちばなたき)には

 

宮水三葉役:高樹沙耶

立花龍役 :大仁田厚 

  

 もちろんこの二人には「君の名は。」について何の関連性もありません。単に僕の感性がこの二人の演じる「君の名は。」を観てみたいと思っただけです。原作に近づけて失敗するら、むしろ最初から原作とはかけ離れたキャストを使う。もちろん総スカン確実です。だけど逆に想像もつかないギャップは逆に強い関心を生むでしょう。あの爽やかな映画ポスターを見たことある人なら「高樹沙耶大仁田厚君の名は。を作ったらどうなるんだろう?」と興味を持つ人も少なからずいるはず。このキャスティングは極論だけど、ハリウッドのドラゴンボールや数多ある原作付きの映画にファンが原作との接点を求めた結果ひどく失望させられることになるのなら最初から「原作?そんなの知ったこっちゃねぇ!!原作に近づける気なんてさらさらねえぜ!」ぐらいの気概を見せるほうが潔いって思うんだけど。 

 

 そんな原作付き映画あるはずない?・・・それが、あるんだな。「ルパン三世

f:id:arrow1953:20170929120708j:plain

 

こっちじゃない。こっち。

f:id:arrow1953:20141013195257j:plain

 

昭和50年代に作られた実写ルパン。少しは原作に似せる努力しろ。

 

以下、キャスティング:ウィキペディア参照

 ルパン三世 目黒祐樹松方弘樹の弟)
次元    田中邦衛
五右衛門  なし
峰不二子  江崎英子(今の人ぜってー知らない)
銭形警部  伊藤四朗

 また、この当時ルパンを演じた目黒の「監督とも話し合った結果、原作どおりに作るのはまず無理との判断になったので、原作を意識せず好きなように作ってみようということになった」という、豪快で男気溢れるインタビューを見て思わず呟きました。それもうルパンじゃないだろ!

 

 

arrow1953.hatenablog.com

 

 

そういや「君の名は」っていうラジオドラマとドラマもあったな。

 

arrow1953.hatenablog.com

 

 

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

「君の名は。」DVDスタンダード・エディション [ 神木隆之介 ]
価格:3283円(税込、送料無料) (2017/9/29時点)


 

※日本で実写版を作るんだったら、アニメで声優を務めた俳優2人に、実際に演じてもらうのもいいかも。アニメとイメージが違うなら目をつぶれば大丈夫!アニメの世界観を損ないません!!ってよく考えたらソレもう実写映画じゃなくラジオドラマだよな。

追記:ハリウッド実写化に感じる「反対」より「困惑」って記事に同意。物語の舞台が無国籍な雰囲気だったら海外実写化もアリだろうけど、日本の風景を海外実写されても困惑させられるわな。なんとなくだけど無国籍な日本になりそうだ。

 

 

にほんブログ村 その他日記ブログ オタク日記へ
にほんブログ村

 

[商品価格に関しましては、リンクが作成された時点と現時点で情報が変更されている場合がございます。]

「君の名は。」DVDスタンダード・エディション [ 神木隆之介 ]
価格:3283円(税込、送料無料) (2017/9/29時点)