サブカル 語る。

サブカルチャーなどについての雑談

政治や選挙に関心ないバカでも安心。投票先を選べる簡単ツールが便利!

こんにちは。

 衆議院選挙に向けて与野党の選挙活動や報道もヒートアップ。皆さんもどこの政党に自らの票を投じるか、なんとなく決め始めているころじゃないでしょうか。ん?まだ?もしまだ決めかねているのでしたらこのサイトを参考にしてみたらいかがでしょう?

japanchoice.jp

 

 人気番組の知名度だけで議員になった自民の丸山いわく、自民以外の議員に票を投じる有権者は「頭のおかしい人」だそうな。まぁいいや、コレは今回の衆議院議員選挙用の特設サイト。与野党・候補者の公約、日本全国のブロック別獲得票予想分析などが網羅された便利な構成になっております。中でも便利なのがこの「投票ナビ」。

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 消費税や憲法改正、外交など20の設問に答えていき、自分の都道府県と所属する選挙ブロックを選択するだけで、比例代表で選ぶべき政党がグラフで表示される!今までありそうでなかった、画期的なツール。自分もためしに使ってみたけど「便利だな」という印象を持ちました。ただ結果はこのブログ読者さんの投票にも影響を与える可能性もあるため公表しません。

  

 このサイトを作ったのは26歳で「NPO法人Mielka」を運営する徐東輝さん。学生だったころから若者の政治参加を促す活動に携わってきたが、日本の若い世代の選挙の無関心さには心を痛めていたそうな。長きに渡る啓蒙活動を続けてきた中で昨年の米大統領選に学ぶため渡米。そこで徐さんはアメリカの進んだ情報公開に触れる。多くのメディアや団体が、大統領を選ぶため、有権者の求める情報をデータにして広く伝えているのを目の当たりにしながら、日本での選挙の啓蒙活動について助言を求めると『(有権者に)投票を促すだけの啓蒙はおかしい。有権者に甘えるな!!』という意見をもらったそうな。それを受けて「日本では政治や、政党の政策を理解するほど暇な人は多くない。どう考えても大変だ。だったらデータとファクトを見せることで合理的に判断できるようになる。有権者は頑張らなくてもいいんだ!」という反省から、上記の情報サイトを作成したとのこと。

 

 ただね。たしかに便利だし、この徐さんの語ることや活動の意義もすごく理解できる。同じく選挙について投票率が上がったらいいのにと考えていながらも何もしていない自分には徐さんの積極的な行動について敬意を払うんだけどもなにか、どこかに違和感もあるんですよ。

 

「興味を持て、ってしんどいじゃないですか」

 

 これは徐さんのインタビュー記事の見出しに使われていた発言(現在削除されている)なんだけど、僕はやはりそこに対して賛同できないものがあります。「政治に興味を持てというのはしんどくて、実際に政治を理解するため頑張りたくないという人がほとんど。どうして政治だけは勉強して意識が高くないと判断さえも許されないのか?」っていうインタビューの言い分も確かに分かる。だけども、上記のツールで自分の求めている政治がグラフ化されたのを見て、なんとなく「イヤだな」と思った自分がいました。そのグラフを頼りに比例で投票する政党を選んだとします。だけどそのデータだよりに選んだ政党の先に「自分」はいるのか?そんなふうに考えたら、だんだん興ざめをしてしまったのです。

 

 はっきりいって自分の意向が100%反映された政党なんてそうそうありません。賛同できるもの、できないものなどを公約から読み取って自分の中でそのプライオリティを決めて票を投じる。そうやって悩み、考えながら票を投じるからこそ選挙っていう行為に価値があるんではないのか。熟慮の先の投票だからこそ、政治への関心や選択者としての責任が芽生えるんじゃないのか。便利さと合理的って結局、自分の苦労や苦悩の逃避じゃないのだろうか?と思えてなりません。今回、このツールを紹介することで選挙への興味を持ってもらえるきっかけになれたらという思いからブログで紹介させてもらいましたが、そういった自分のバカさに多少呆れています。だからこの記事のタイトルは煽りではなくてこの文章の書き手自身の自嘲だと捉えてもらいたい。

 

 とはいってもこのサイト。自分の選挙区の候補者のツイートやFacebookのコメントを検索できる「マップ」政党別の政策を記号で比較できる「政策比較」などはすごく便利。徐さんの労力には心からの敬意を払いたいと僕は思っています。ただ「投票ナビ」と政治に対して「政治に興味を持てってしんどいじゃないか」という意見には「そのしんどさに耐えるのが大人」なのだと僕はいいたい。 

 

 

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