サブカル 語る。

サブカルチャーなどについての雑談

「HINOMARU」という曲の見せつける、この国の愛国の限界

 こんにちは。

 

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 本日のテーマは映画「君の名は。」の主題歌も務めている「RADWINMPS(ラッドウィンプス)」の新曲「HINOMARU」。この曲の歌詞が「ひどく右傾化したもの」として物議をかもしているそうな。どんな歌詞なのかを細かく引用したりするとまたJASRACがうるせーので、概要を紹介。

 

古来より風にたなびく旗(日本の国旗)
意味もなく込み上げてくる、僕のこの思い。
胸に手を当ててみると血潮が高鳴り、

その高鳴りに誇りを感じる。
さぁ行こう!日出づるこの国の下に。

 

HINOMARU

http://j-lyric.net/artist/a04ac97/l0469f5.html

 

 だいたいこんな感じ。この歌が戦前の軍歌を想起させるという理由で、RADWIMPSのライブ会場で抗議集会を行おう!とかいう呼びかけもツイッターで行われたことで、ちょっとした騒ぎになりました。

 

www.j-cast.com

 

 なに?いつもの僕のブログの論調から「抗議集会に賛成だろう?」って?いいえ。むしろやめておけ。と思っていますよ。どうせ大声で反対を叫んだって届かないから。先日も同じ理由から話題になったゆずの「ガイコクジンノトモダチ」という歌について思っていることを書いたけど、こういう「国旗」みたいなシンボルを使ったメッセージってすごく分かりやすい。そのためいくら抗議をしたところでライブに来ている客には「自分の生まれたこの国を愛することは当たり前だ。どこが問題なんだ?バカじゃないのかお前ら」と言われたら反論できません。僕だってできないわ。今、大事なのはこの曲をRADWIMPS歌わせないようにすることではなく、「国旗」などのシンボルに頼る、分かりやすい愛国の危うさや脆弱さなどを時間をかけてでも語り、伝える言葉ではないかと思うのです。その役を本来、担うべきなのはネットで「パヨク」「サヨク」と揶揄される人たちではなく寧ろ「保守」を自称している人たちなのです。

 

 保守の代表格とされる文芸評論家の江藤淳は戦後の日本を「日本人の生活に根差していた本来の伝統や文化が失われたフェイク」であるというような評価をしており、だからこそ、シンボライズされたモノに頼る愛国心を「ニセモノ」と呼び、ひどく嫌っていました。現在、この国で広く流通している「愛国心」は僕にいわせりゃまさに、生活からにじみ出る感情ではなく「国旗」などのシンボルにより煽られているニセモノでしかありません。だからこそ「自分の生まれた国を愛することは当たり前だ。どこが問題なんだ?」といった疑問に正面から答えるための言葉を構築することが遠回りだけど最も重要であり、それを保守が怠っている限りシンボルに頼った安くて弱い愛国心はこの先もこの国覆うことになるでしょう。

 

「軍歌みたいな曲を歌うな」ではなく愛国心は大いに結構。この曲の評価についてもどうこういいません。あなたがいい歌だと思っているなら、その思いは大事にしたらいい。だけどこの曲で語られている『国を愛する気持ち』というものは国旗などのシンボルがなくては成立しないような弱さがあると思います。国旗で愛国心を鼓舞するより、もっと生活に根を張って自分の人生を大切にしてみたらいかがでしょう。あなたの使う言葉や口にする食べ物、箸の上げ下げなどの風習やその風習を育むこの国の風土、あなたの立っている土地やそこにいる大事な人たちに思いを馳せて蔑ろにせず、意識を働かせていれば曲に頼らずともこの国や自分の生活を愛する気持ちが沸き起こるよ」というメッセージを届けることで、大地に丈夫な根っ子を張った思想をゆっくりでもいいから育てていくこと。メディアなどで最近増えている「日本ってすごい」という手前味噌な自画自賛や他国文化を貶める罵詈雑言はその努力を怠ったからこその結果であり、それはもう限界だということをこの国は認めるべきだろうな、と僕は思います。

 

 

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サブカルに煽られる愛国心なんてみっともないったらありゃしないわ!!