サブカル 語る。

サブカルチャーなどについての雑談

杉田水脈の発言で何が問題かを、僕のLGBT差別体験から考える。

こんにちは。

 

f:id:arrow1953:20180725014427j:plain

 

 本日のテーマは「LGBT」。LGBTとはレズビアン、ゲイ、バイセクシャルトランスジェンダーの頭文字をとって作られた言葉であり、セクシャルマイノリティーを指す総称として広まっています。

 

tokyorainbowpride.com

 

 これは軽く取り上げていいテーマではないことを承知しながらも、今こさこのブログで扱うべきものであると考えました。それは学生の頃に体験した、ある同性愛者団体との出会いが現在の自分の思考に大きな影響を与えていることを語っておきたいという思いが常にあったのと、最近「杉田水脈」という国会議員が雑誌で性的マイノリティの立場にいる人に対して「生産性」という言葉で殴りつけていたことに強い憤りを感じたからです。詳細については以下の記事を引用。

www.buzzfeed.com

"問題となったのは、「新潮45」2018年8月号(新潮社)に掲載された杉田議員の寄稿記事「『LGBT』支援の度が過ぎる」。

LGBTのカップルのために税金を使うことに賛同が得られるものでしょうか。彼ら彼女らは子供を作らない、つまり『生産性』がないのです。そこに税金を投入することが果たしていいのかどうかーー」と持論を展開した。"

 何よりも尊重されるべき生命に対して「生産性」なんていう工業品みたいな無機質で温もりのない単語を当てはめられるこの人の考えには同意できませんけど、偉そうなことをいっている僕もまた以前、性的マイノリティーの人を無知から差別したことがあります。

 

 20年ほど前のことです。この頃、大学生だった僕はゼミで短編映像を作っており幾つもの脚本を書きまくっていました。そんなある日。僕は担当教授に自分の脚本について「君の脚本はゲイ差別にあたると思う」と思いがけない評価をもらったのです。内容としてはエロ本を本屋に買いに行けない気弱な青年が、昔、街角によくあったエロ本の自動販売機を見つけ、逡巡を繰り返しながら勇気を振り絞って購入する。ところが販売機から出てきたのは同性愛専門雑誌の「さぶ」「薔薇族」で・・・という他愛のないプロローグから始まる物語でした。脚本の面白さやつまらなさだったらともかく「君の脚本は差別的」という思いがけない評価に僕は驚き、「僕はエロ本=女性のヌードという固定概念を打破する目的で書いただけなので、差別の意識はなかった。その評価に納得いきません!」と抗議。ただ、教授の「差別」という重い単語は脳裏を離れない。そこで当事者の人は僕の脚本をどう考えるかを知りたくなり、大学の公開授業で同性愛者団体の人を招いていたことのある別の教授に事情を話してその団体の連絡先を教えて貰い、アポを取って会いにいったのです。

 

www.occur.or.jp

 

 僕はその団体の人に脚本を読んでいただき、自分の脚本は差別にあたるかどうかを、直接訪ねました。その人は「差別と受けとる人もいるかもしれませんね。」といったようなことをオブラートに包むような口調で語りながら「誰かが誰かのことを傷つけないギャグって難しいのかな」ということも口にしていたように思います。その頃の僕は、今より物事をわかっていないクソガキ。わかったふうなことを偉そうに語ったり、浅い考えで質問したり反論したりしていたでことでしょう。それでも団体の人が僕に怒らなかったのは「無知な子どもだけど知らないことをバカなりに理解しようと思ってやってきた」僕への思いやりだったのか、やっぱりこいつには何を語っても通じないな。という諦めだったのか。現在でもわかりません。

 

 そして帰りの電車の中。取材費のかわりに購入した同性愛者の実態を綴る本を読み、その本に掲載されていたある少年の悲劇に愕然とさせられたのです。同性愛者だった少年は男性のヌードに興味があったけど、男性専用のヌード雑誌を買えなかったため本屋で万引き。少年は万引きが見つかり、本屋に「親に連絡するぞ」と言われて同性愛が親や周囲にばれるのが耐えられず高所から飛び降りたというエピソード。これはまさに自分の脚本のテーマそのものじゃないか。この少年の背中を押したのは自分じゃないかという思いでひどく落ち込んだのを今も覚えています。
 

 世界には、自分と立場や考えの異なる人が大勢いる。その人たちのことを考えずに、自分の価値基準だけで物事の「正しさ」についてを断言してはいけない。こんな当たり前のことを、こんな苦い体験を通じてでなきゃ理解できなかった自分。つくづく、自分のバカさがイヤになる。そして政治家という立場にいながら、そんなことさえ理解もできていない国会議員がこの国で偉そうに幅を利かせており、それを批判さえできない政党が国の権力を握っている。昔も今もバカで無力だけど、少なくとも自分は「差別」という単語を突きつけられて「誤解させたのなら謝る」という定型文で逃げたり、この卑怯な議員を庇おうと奴らより自分の知らない世界を知ろうとした分だけ、まっとうであると思いたい。

 

 ついでにいうとその本にはナチスが同性愛者の人を生殖の面で「生産性なし」としてピンクの三角形のマークをつけさせ、迫害していたことについても書かれていました。さすが、憲法改正の手段、手続きについて「ナチスに学べ」といった麻生や選挙の対策をヒトラーのメソッドから学ぼうというコンセプトで書かれた「HITLER(ヒトラー)選挙戦略」という本を絶賛した高市早苗がいる自民党ですよ。杉田もヒトラーが同性愛者を迫害していたことをを知っていたからこそ「生産性」という言葉をわざわざ使って貶めたのでしょう。実に勉強熱心だ。

 

 何度でもいってやるぞ。こんな奴らのトップであるバカ総理の掲げる「美しい国」構想なんて僕はご免こうむる。

 

lite-ra.com

 

nyaaat.hatenablog.com

 

 揃いも揃って、単なるクズの巣窟になったな自民め!! 

追記: 政策どうのこうのじゃない。こんな人権意識の欠けた奴らに権力与えるな!

headlines.yahoo.co.jp