サブカル 語る。

サブカルチャーなどについての雑談

ゆるキャラグランプリとそのブームの後に待つものについて

こんにちは。

 

 

 

ゆるキャラグランプリに大注目!もう飽きた?

 毎年11月に行われる「ゆるキャラグランプリ」。今年はどのゆるキャラがグランプリの座を射止めるか注目だ!っていう人、皆さんの周りにどれだけいます?

 

sp.yurugp.jp

 

 リンク先のサイトにいるゆるキャラ。皆さんどれだけ知ってます?そうはいっても数も多いから全キャラを列挙しろとはいいませんけど、今年のグランプリ投票ランキングで発表された上位3キャラの名称とその地域を言える人ってどれ程いるのでしょう。

 

ゆるキャラグランプリとそのブームの後に残るもの

 以前、僕は広島県ゆるキャラであり「ゆるキャラ」という概念そのもののルーツ「ブンカッキー」の紹介から、ゆるキャラについて以下のとおり書きました。

 

 2014年度のゆるキャラグランプリ オフィシャルウェブサイトを調べると 各キャラのエントリー数・投票ID登録数共に過去最高を記録したとのこと。相変わらず、ゆるキャラ達は高い注目度と人気を誇っています。誰だっておらが町代表の人物やモノが世間で注目を集めりゃ嬉しくなりますが、だからといってグランプリを獲得したゆるキャラが地域復興につながるかというと、必ずしもそうともいえないと思います。 確かに、グランプリ受賞のゆるキャラがいる地域にはそれを目当てに観光客もある見込めるでしょうし、地域そのものの知名度も高まります。だけど、それは所詮一過性のものであって長くは続きません。ゆるキャラはフォロワーの氾濫によりブームが生じた結果、現在は日本各地で生産され続けていますが、どのキャラも「消費期限」後は何も残ることのない「消耗品」となっているからです。(中略)

 ゆるキャラで町おこしという甘い考えはたぶんもう通用しない。 くまモン、さのまるみたいなキャラがいたら、それを目当てに来る観光客も増える。ふなっしーみたいなキャラがいたら市民税の増収も見込める。だけどもそれらはキャラの人気の終焉で打ち止めとなり、後に続きません。ただ外部から人と金を集めるだけではなく、地方はこの先10年、20年後もその地域があり続けるためのアイディアを本気になって考えなきゃいけない。人を集めてお金を落としてもらうことも大事ですが、現在100人程度の人口を、どうやって10年後に110人に増やすべきかを考えた行動こそ、ほんとうの地域振興じゃないのでしょうか。 ゆるキャラによる町おこしのブームは本質的な地方の「過疎」という問題から、当事者達の目を背けさせ続ける結果にもなりかねない。この事は認識しておいたほうがいいと僕は考えています。

ゆるキャラの歴史と人気のその後を考える -ブンカッキーからすべてはじまった- - サブカル 語る。

  このブログ記事を書いた2014年には、まだそれなりの知名度を持っているキャラもクローズアップされていましたが、最近ではテレビなどのメディアでも彼らの姿を見る機会はめっきり減りました。2013年のグランプリに輝いた「さのまる」の栃木県佐野市の人口将来推計人口(2013年)を見ると、さのまるのグランプリ受賞後も減少傾向から上方修正されておらず、その他のグランプリゆるキャラを輩出した都道府県でも人口は軒並み減少傾向。結局の所、ゆるキャラグランプリの称号は「地域振興」には何の寄与もしていなかったことを思わせます。

 

佐野市ホームページ [統計情報-「日本の地域別将来推計人口(平成25年3月推計)」について]

  

 行政もおそらくだけど「おらが町でゆるキャラを作り、グランプリを獲ったとしても何も変わらない」と分かっているのではないか。それでも、まだこのイベントが続いているのはゆるキャラづくりが行政の「やってる感」を満たすのに好都合だからだろうと僕は思うのです。

 

 ゆるキャラの企画立案にキャラコンセプトの作成、デザインの発注や募集、紆余曲折を経て作ったキャラの知名度を上げるためのドさ周りやプロモーション、そんでもってゆるキャラグランプリ応募。そこまでのプロセスにかかる手間ひまはおそらく相当なものでしょう。そしてグランプリの栄誉に輝けばその努力は報われたと大騒ぎ。なにも受賞できなくっても、「俺たちは頑張った!やるだけのことをやったんだ」という自画自賛の結果だけは残る。それを欲してのゆるキャラグランプリ参加にしか思えません。

 

www.nhk.or.jp

 

ゆるキャラで地域振興?ムリムリ!

 だけど。現実はそんなに甘くはない。ゆるキャラグランプリ受賞の町だって人口は減少傾向。そもそもゆるキャラそのものも大勢に飽きられてきており、今さら話題にもならない。それでも行政は目先の「やってる感」を求め、ゆるキャラ作り邁進。結果、その間に日本各地の人口現象は更に進んでいく。それがこの現在のゆるキャラを巡る情勢です。僕も町おこしの専門家ではないので、具体的な地域振興策を出してみろ!といわれても困りますけど、ゆるキャラが地域振興の打開策ではないということは言えます。人口減に対する危機意識を持っているなら、各自治体はゆるキャラグランプリ参加をきっぱりやめるべき。テレビ特集で取り上げられているようにグランプリの受賞のため、組織票なんてやっているヒマがあったらその分「現在100人程度の人口を、どうやって10年後に110人に増やすのか」というテーマに知恵を絞るべきです。

 

 人口の減少によって活気もなく、周辺にはブームの後で人々に忘れられた多くのゆるキャラグッズが街角のゴミ箱に捨てられているような寒々とした光景。それは単なる絵空事ではなく、目前に迫っていることを僕らも本気で考えなきゃだめ。行政の「やってる感」に付き合っているヒマはありません。そもそも断片的情報を繋ぎ合わせて作り、ある時期が来たら使い捨てされて、後には何も残らないサブカルそのものの性質を持つゆるキャラの地域振興なんて、アホかと思う。