サブカル 語る。

サブカルチャーなどについての雑談

僕の「背すじをピンと!」な体験 -優しかったロシアのお姉さん-

こんにちは。

 本日はジャンプで最近のお気に入り作品「背すじをピン!と鹿高競技ダンス部へようこそ~」について。この漫画は文字どおり、とある高校の競技ダンス部の活動が主軸となっており、部活紹介で競技ダンスの魅力に引き込まれた引っ込み思案な高校一年生の男女2人が先輩たちとダンスを通じてともに成長していくプロセスを丁寧に描いた作品です。本日はそのエピソードの中で、同じく競技ダンスを学んでいるロシア人の女の子との交流が物語のテーマとなっていました。作中ではその女の子のセリフは全部ロシア語となっているため主人公たちと女の子の間で会話は殆ど成立しなかったけど(興味がある人は近所のコンビニへ!)。

 

 僕にも実は、よく似た経験がありました。だけどその頃、この国はまだロシアでなく「ソビエト社会主義共和国連邦」という国名でした。この当時の僕は小学4年生。その交流の場所は「科学万博つくば’85」。科学万博の会場には各企業の先端技術を紹介する企業パビリオンだけでなく、世界各国がPRを行う国際パビリオンというのもありました。その中の「ソビエト館」を訪れた際に僕は、たまたま近くにいたコンパニオンのお姉さんに「ドーブルニィジェーニィ(こんにちは)」と声をかけてみたのです。

※正確には「ドーブルイジェーニ」という発音だとの事。

 そのあいさつは僕が使っていたジャポニカ学習帳の裏表紙に載っている「世界のあいさつ集」とかいうコーナーで紹介されており、英語以外の言葉の響きがおもしろくてたまたま覚えていたものでした。すると、そのコンパニオンのお姉さんはすごい勢いで近づいてきて驚きの表情で「その言葉をどこで覚えてきたの?」とすごく嬉しそうに笑いました。僕は「本で見て・・・」とか曖昧に答えたのですがお姉さんは展示物(おみやげコーナーだったかも)から珍しい横長サイズの絵葉書とレーニンのバッジを僕にくれたのでした。

・・・もうあの科学万博万博つくば'85からちょうど今年で30年。あの時のコンパニオンのお姉さんの笑顔がどんなだったか記憶は曖昧になっています。せっかくもらった旧ソ連のグッズもどこかにいっちゃって、どんな絵柄だったのかもはっきり覚えていません。だけどお姉さんの嬉しそうな弾んだ声だけは今でも覚えています。コンパニオンのお姉さんにとって「日本」という国に暮らしている、遠い異国の少年の発した片言のロシア語。そのつたないあいさつは、お姉さんにどんなふうに響いていただろう?今日はそんなセンチメンタルな事を考えていた日でした。  

 

※ 久保キリコって、こういうマンガも書いていたんだなぁ 

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