サブカル 語る。

サブカルチャーなどについての雑談

下品な女子と飲み会に行って、心から後悔した

こんにちは。


 今週のテーマは「私の流行語大賞」。 そこで今回は大学時代、ある下品な女性と飲み会に行って心から後悔した思い出と、飲み会でその下品な女性の発した名言。20数年を経ても未だ強烈なインパクトを放つ名言について語ります。

   

下品だけど美少女なアイツ

 その下品な女子は大学は違うけど、何かのイベントをきっかけに仲良くなった子でした。その子の特徴をひとことでいうとボケ好きで下品。下品で男性に嫌われる女性の条件について紹介するこんな以下のサイトのまとめなどの中には「下ネタにのってくる」というのがありますけど、この女子はノッてくるのではなくて男でもそのエグさを感じるシモネタを積極的に振ってくるタイプでした。


下品女子だって恋したい!

  会話でことある毎に下品なネタを絡めてボケてくるので、僕も何度かイライラさせられたことも。ところがこの下品な女子は美少女でもあった。「付き合いたいけど彼女はあまりにも下品」ということで、周囲の男共の話では常に恋愛の対象外だったとか。美少女だけ、下品。どう考えてみても一般ウケしないキャラであることは明白でした。けどこの残念な下品女子だって女の子。リア充ライフのためにはやっぱり彼氏がいたらなと思う日もあり「私がモテないのはなんでだろうか?」と自ら問うこともあったそうな。僕も「AMちゃん、私どうしたら彼氏できるだろう?」と何度か相談をうけたこともありました。その答えはえらく単純で「下品なネタを言うのやめなさい!」以外にありません。だけど、下品ネタをやめろ!といわれて直るなら本人も悩むこともない。

 

 さてそんなある日。彼女と僕はある飲み会に誘われました。彼氏を作るチャンス!とえらく張り切った彼女はどうしたらいいかを僕や周囲の友人に相談。とりあえずは可愛い格好をするだけでいいのでお前は喋るな!男から話を振られても照れて何も話せない女の子を演じろ。という助言をほぼ全員からもらったとのこと。不本意ながらも自らの信念を曲げて、彼女は美少女を演じて飲み会に出席したのです。でもって飲み会当日。男女10人の飲み会の席で、彼女はダントツ人気。僕以外の男どもが全員、他の女の子をスルーで彼女だけに話かけていたので、僕は「彼女の引き立て役」になっていた娘達が気の毒になり、彼女たちの話相手を一挙に引き受けていたのでした。 さて、その美少女ながら下品な女子は周囲のアドバイス通り男どもに話をふられても照れくさそうに笑うだけ。それが男達の興味をかえってそそるため、モテまくりでした。

 

下品な本性を抑えられないアイツ 

 だけど。人間の本性ってのはやっぱり変わらないもんで、その演技は本人にとっても非常に大きなストレスだったのでしょう。そしてある男がその下品美少女に「ぜんぜん話さないけれどトークダメな人?」と語りかけた時、なにかが彼女の中で弾けました。彼女は俯きながら「あ、私・・・あのぉ、おしゃべりはダメですけど」と、ある程度タメを作った後で「・・・おしゃぶりは得意なんです」と笑顔で答えたのでした。

 

 あの時の居酒屋の空気を僕は忘れません。モテて彼を作るよりもウケを求めた彼女の心意気や良し!ではありますけど、その発言を受けて僕はその女の子の頭を手でひっぱたきながら、おしゃぶりだけに即興でフェラず口を叩くな!」と応戦。そもそもその彼女は、つねにボケで笑いをとりたがる性格。おとなしい女の子のフリをやめ、ボケで笑いをとりたがる本性をあらわしてネコを被りながらボケるタイミングを狙っていた事に気づいた瞬間、ふとその子の表情が修羅の門の「レオン・グラシエーロ」に見えました。

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出典:修羅の門川原正敏講談社

※良識ぶっていた自分を自らメンチローゾ(嘘つき)と語る柔術家のレオン・グラシエーロ

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出典:修羅の門川原正敏講談社

※千年不敗の歴史を持つ古武道「陸奥圓明流」の使い手で、心に修羅を宿している「修羅の門」の主人公、陸奥九十九。

 

 こうなったらもう後は単純にどっちの「ボケが上か」を競う潰し合いに。お互いのボケにボケでやり返したり、飲み会の出席者の発言をいじったりひどいもんでした。なにせもう10年以上前の話なのではっきり覚えてませんが僕がハンドボールのサークルに入っている男子を「お前、どうせ今日もつまみ食いを狙ってるんだろう? いいねぇ、ハンドボールだけに手玉に取るって感じだな」っていじって顰蹙を買えば、負けじと彼女もその頃流行っていただんご3兄弟の替歌を披露。「腰に下がった男根!」と歌って周囲に更にドン引きされたりメチャクチャ。

速水けんたろう・茂森あゆみ だんご三兄弟 - YouTube

 

 そんなこんなで周囲を完全に無視して、彼女と僕は互いのボケを競い合っていました。その当時、僕には別に好きな女の子もいたので、この下品な美少女には恋愛みたいな感情はありませんでした。どっちかといったら、僕にとっては同士でもあり敵でもあるような感情っていったらいいか、うまい言葉がみつかりません。彼女は大学も違い、僕も携帯電話を変えたのでいまどこで何をやっているのか分からないけど、あのころと変わらずに下ネタとボケを周囲にかまし続けてくれていたら・・・困るだろうなやっぱり。 今でも「おしゃべり」という単語をふと聞いた時に「おしゃぶりは得意です」と呟いてみたくなる自分がいる。

 

 あれから20年。今、アイツはどうしているだろう?とたまに思ったりはするけれど、もはや連絡もできなくなっているのでそれを確かめる術はありませんでした。ところが先日、思いがけない形で彼女の話が入ってきたのです!

 

下品な女子のその後

 この間、大学生だった頃によくつるんでいた奴らと久々に都心で飲んだんですがその飲み会出席者の中で最近、「mixi」の足あとからその下品な子と連絡がついたっていうメンバーがいた!なんていうかまた「mixi」っていうのがシブいな。無論飲み会の話題はその下品女子が中心になっていきました。僕らは単独で20年ぶりに会ったというメンバーに口々に質問。「大学を卒業後、どうしていたのか」「今、彼女はなにをしているのか」などなど。その質問にメンバーはこう答えました。

 

「デキ婚で大学中退」

 

 あー、この集まりのメンバーは全員大学が異なるから、大学中退したら連絡とれなくなるわ。と、みんな納得。結構ありがちな話ではあるけど、身近でそんなケースを知らなかった僕らは何を言っていいかも分からなかったので思わず全員沈黙しました。僕が「だけど、まぁあれだけ彼氏欲しい!って騒いでいたんだから今も独身っていうよりいいんじゃねぇの?」っていうと、周りの奴らも「そりゃそうだな」と同意。下品女子はメンバーに教えられて、僕のブログを読み、「この飲み会覚えてるよ。すごく懐かしいな」と笑いながらブログ記事を楽しんでいたそうな。

 下品女子はあまり自分の話をせず、その漂う雰囲気から中退~現在にいたるまで相当苦労もあったんだろうと慮り、世間話程度で解散。今回の飲み会も都合が合わず参加できないとのことだったので、具体的な過去も現況も分かりませんでした。だけどももう僕らも大人なんだからそれでいい。また機会があったら声をかけて。とも言っていたそうなので、気が向いたら集まりに来るといい。そこで話したいこととかあったら皆に会って、直接話せばいい。といった話でまとまっていくのを見て「僕らも大人になっちゃったんだなぁ」とか思っていたら、下品女子からの伝言があるとのこと。

 

「世間はよく『失敗は成功の元』っていうけど

私の場合は『性交が失敗の元』だった。」

 

そんなことを今さら言われたって困るんだよなぁ、僕らも。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

※実際、男も女も口下手よりも口が達者なほうがモテる!
今週のお題「私の流行語大賞