サブカル 語る。

サブカルチャーなどについての雑談

ぶっちゃけ、不正選挙ってあるのかを知りたい人におすすめのブログを紹介

こんにちは。

 今日からまたサブカル関連のブログに戻ろうとも思っていたんだけども、古い知人が不正選挙論にハマったことと、この背景にある「陰謀論」もこのブログで扱うのにふさわしいテーマなので、今日のブログは「不正選挙」について。 

 

「不正選挙は行われているかどうか?」

 

 僕の個人的意見ではありますけれど、候補者が有権者を買収したりするなどの違反は局地的にあるかもしれません。だけどもネットで語られているように、自民党が組織的にそれを行っているといった話はありえないと考えています。自民が組織ぐるみで不正選挙を行っているという話だと「ムサシ関与説」が有名だけど、僕のなかで興味を引いたのは出口調査結果や前評判と実際の開票結果に差があることなどを根拠に「開票所」で不正を行っているという説。

 

 ①組織的不正選挙肯定派にゃこのブログ。

2016/07/07 三宅洋平候補 不正選挙について語る|Ghost Riponの屋形(やかた)

  このホームページでは東京都の参院選三宅洋平候補が選挙フェスなる大規模なイベントを行い、大勢の注目を集めていたのに、落選なんておかしいじゃないかとアツく語っています。

 

よーすけ@yosuke_grd
Google検索人気度の動向調査6/26~7/2】
1位:#三宅洋平
2位:#蓮舫
3位:#田中康夫
4位:#山添拓
5位:#中川雅治
圧倒的に三宅洋平が伸ばしている。

これがトレンド!
#参議院選挙2016 #東京選挙区

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 このGoogle検索結果をもって落選なんてありえない!というんだけど・・・。だって、この検索結果って肯定的な検索ばかりじゃないでしょう。三宅候補を褒めるものもメタメタにけなすものも含めての結果なんだから根拠としては弱いですよ。あと、三宅候補が都内の各地で行った音楽と街頭演説のコラボ?の選挙フェスは毎回、数万人を超える盛況ぶり!!そんな候補が落選なんてありえない!みたいな呟きもツイッターで見られるけども、うちらだって路上ライブやってても空き缶やギターケースに投げ銭入れる人はごく一部でしょ?さらにいうとその聴衆の中に「サクラ」っていないの?と反論できてしまうのはなんともトホホな印象。

 この他に関係ない地域で発生した選挙にまつわる不祥事などを取り上げて、「不正選挙」を訴えたりしているブログもありました。以下、その記事を引用。

 

期日前投票した票を入れ替えて(誤って)燃やされたなんてことはないですよね↓


参院選 泉大津市投票用紙8万枚を誤廃棄
2016年7月9日 毎日新聞
http://mainichi.jp/articles/20160710/k00/00m/040/013000c


大阪府泉大津市選挙管理委員会は9日、参院選当日用の選挙区と比例代表投票用紙計8万3760枚を誤って廃棄処分していたと発表した。府と近隣の堺、岸和田両市から予備の投票用紙を調達し、10日の投票には支障がないという。 

9日に当日用の用紙を廃棄したって書いてるじゃん! 

 期日前の投票用紙を意図的に廃棄したんだったらわざわざ発表なんてしないだろうに。なんだかなぁと思っていたらこんなおもしろいブログ情報が僕の元に来ました。

②組織的不正選挙論否定派にゃこのブログ

「ムサシ」は票を改ざんする? ルポ 開票立会人 - パンとともにバラを

  このブログは組織的不正選挙論で最もメジャーな「ムサシ説」をキッパリ否定。先述したムサシ説っていうのは集計所に集められた投票用紙を、ムサシというメーカーの機材が票を数える時に結果を改ざんしているといった説。このブログで驚いたのはブロガーさんが日本共産党の関係者である事。疑われている自民党の人じゃなかったんだ・・・。 このブログではブロガーさん自身が選挙立会人を務めた経験を、写真を交えて解説。実際の写真があるため、話に非常に説得力があります。投票用紙に書いてある政党が圧倒的に「自民」だったのでイヤになったと愚痴をこぼしながらも、ブロガーさんはこのように語ります。

以下、ブログの記事を引用。

 

「過去の例に不正操作がまったくないとはいえませんが(過去に高松でありました)今まで書いたように一般的にはありえない話です。開票作業に立ち会って町職員の人たちが、誠実で真摯に開票作業にあたっている事を目の当たりにしました。全国の自治体職員もそうです。事実も確かめずにネット言説をうのみにして「不正」を騒ぎ立てる人たちは、彼らを愚弄していると思います」。 自ら選挙の立会人を務めたという経験に基づく意見というものは説得力も段違いです。さらに極めつけはこのひと言!

不正操作で当落を左右できるなら共産党議席を獲得することなど到底不可能でしょう。

 ごもっとも。両者のブログを読み比べた感想ですが、前者はどこまでも感情的。述べている不正の根拠も、筆者の思い込みの域を出ていない印象です。対して後者のブログは徹底的なリアリズム。共産よりも自民の支持者が多いことを嘆きながらも、事実は事実だと語る姿勢には誠実さと健全性を強く感じます。 どっちを信じるかは皆さん次第。

 

 両ブログを読んだ僕の結論。局地的「選挙違反」はあるだろうけど、組織的な大規模の選挙不正なんてないと思う。大規模不正が今回も行われていたとしたら、なんで現役閣僚が2人も落選したんだろう。

 

追記:2017/10/26
 10/22の衆議院総選挙の前後に、この記事のアクセスがすごく増えました。この不正選挙論は苦戦を強いられた野党側だけではなく、以下の通り与党側からも山尾議員の当選結果などから選挙の不正を騒ぐ人が増えています。ただ、この結果については毎日新聞が検証を行っており、そんな不正選挙論はデマであることが立証されているのですけど、こういった論が多く出回っている事態を僕はひどく憂いています。

mainichi.jp

 そんな根も歯もない話を広めた結果、有権者は「そういった不正があるんじゃ、自分の投票なんてムダじゃないか」と考える人が増えることだって充分ありうる。結局のところ、不正選挙論を偉そうに語る人は「大勢の知らないことを自分だけが知っている」っていう曲がった特権意識の
発露でしかありません。上記の記事では大阪国際大学で准教授を務める谷口真由美さんは、この傾向をこう語ります。ぜひ、毎日新聞の記事をお読み下さい。

 「最近、右派や左派に限らず不正選挙と騒ぎがち。自分と似た考えの意見ばかり目に入るSNS時代。自分に見える世界がすべてと思い込み『あんなに嫌われる候補が当選するのは不正に違いない』と短絡的に考える人が増えた」

 不正選挙論に踊らされている人たちに向けて心から、「お前ら反省しろ、このバカヤロウ!」とどなってやりたいところです。マジで。

 

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