こんにちは。
昨日からでしたっけ?日本でのポケモンGOダウンロード開始って?ごめんなさい、僕、全然興味ないのでわかりません。そんな僕が「ポケモンGO」をテーマにブログを書くのもどうなのよ?と思う人もいるだろうけど、まぁお付き合いを。
君らの騒いでいるもんは単なるデータだ
さて本題。ポケモンGOとは、任天堂と関連会社のポケモン、米国のゲーム会社ナイアンティックの3社共同開発のスマホ専用アプリ。ユーザーは外を歩き回って、モンスターを探索。スマホがモンスターを探知してカメラの液晶でそれらを捉えられたらアイテムの「モンスターボール」で捕まえて育成。育てたモンスターを使ってユーザー同士対戦できる。モンスターたちの出現場所と時間はランダム。だそうな。
ふーん。このゲーム、世界中でヒットしてるんだー。と本当に他人事な自分です。っていうか、いい年した大人たちが夢中ってバカか?例えばアプリをダウンロードした子どもたちに「◯◯◯にモンスターがいる!連れてって!」とせがまれて一緒に探しに行くという話ならまぁ、分からなくもありません。または新しモノ好きでとりあえずダウンロードしとこう。んでもって、会社出勤時や帰宅時にモンスター捕まえたら、それを見せて会話のネタにするというのもアリ。90年代中盤にポケモン誕生ということは現在30歳前後までがリアルなポケモン世代。ジェネレーションギャップを解消するツールとして有効に活用するというパターンも考えられるでしょう。そういう「お約束」のなかでクールにゲームを使うのだったらまぁ、まだ理解できなくありません。だけど
「ポケモン」について語るバカな政治家 / メディア
こんなこと政治家に質問する方も、答える方もどうかしている。さらには海外でこんな記事も。
このゲームで歩きスマホ中の転倒や、交通事故発生というケースも多発しているとの事で、全国紙ではこんな社説も書かれる始末。
以下、同新聞の社説引用。
現実の世界とゲームを融合させた斬新さや、屋外で楽しめること、根強い人気を持つキャラクターを使っているのがヒットの理由だ。減収が7年続く任天堂の株価も急上昇した。ゲームと提携したサービスを提供する企業が現れ、集客効果を狙う観光地もあるようだ。一方で、米国などでは歩行中や自転車の運転中にゲームに夢中になって交通事故に遭う利用者がいる。池への転落や強盗被害も起きている。宗教施設や原子力発電所の敷地などゲームにふさわしくない場所にポケモンが出現し物議を醸している。
これらは日本でも起きうるトラブルだ。政府の内閣サイバーセキュリティセンターは配信開始前から「危険な場所に立ち入らない」「歩きスマホは大変危険」などと事故防止の対策を呼びかけている。利用者はマナーと安全を最優先に考え、配信する側は危険な場所にポケモンを出現させないなどの配慮が必要だ。
この国で今、最も大事なものは「たかがゲームのデータに大人がうかれるんじゃない!」という当たり前のことばではないかと思います。アニメとゲームという畑違いではあるけれど、かつてサブカルの作り手だった自分から見たらこの現象はすっげー気持ち悪い。大手メディアや政治家が「たかがゲームに騒ぐな!」といわない言論環境に違和感を持たざるを得ません。
現実と虚構を区別できないこの国
90年代の湾岸戦争時、この時代のある若者が戦争の映像を観て「まるでゲームみたいだ」といったことをきっかけに、たちは「現実と虚構を区別できない世代」だと叩かれたことがありました。その指摘が適切なのかどうかは別としてこの時代には現実とサブカルの間には、明確な線が引かれていた事だけは確かだったと思うのです。ところが今、この国は政治も経済も文化もサブカルという虚構に飲み込まれているように僕には思えてならない。この国は本気でサブカルと距離を置くべきだと思う。
そしてポケモンGOムーブメントに乗り切ることができないことに寂しさを抱いているブログ読者がいたら、僕はこう言いたく思う。
あなたは大人として間違っていない。
こんなもんで騒いでいる世の中のほうがおかしいんだ。
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※ポケモンって全シリーズ合わせるとモンスターの数は700を超えるとか。ほんとにすげーわー。