サブカル 語る。

サブカルチャーなどについての雑談

こち亀の歴史40年でもっともおもしろい単行本は51巻である。

こんにちは。

 

本日のブログのテーマは週末にいきなり飛び込んできた「こち亀の連載終了」の話題。実は最近、ジャンプの連載作家が最も好きなエピソードを厳選して編集した40周年記念号のムック本「こち亀ジャンプ」を買ったのでその感想でも・・・などと思っていた矢先でもあったので出鼻を挫かれた思いもあります。

 この長期連載作品の感想については多くの意見もあるでしょうけれど、僕は今まで発行されたコミック本全199巻の中で傑作ぞろいの巻数を紹介。独断と偏見だけど、それはずばり第51巻。

 

  

 50巻の節目を越えて、自らの歴史を背にする両津が渋い表紙です。僕も多くの人が考える通りこち亀が最も面白かったのは1980年代後半論者ですが、その中でも珠玉のギャグエピソードが満載。以前ブログで紹介した両津の道楽党の物語「道楽党起つ!!の巻」も、この51巻に収録されています。

 

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 この51巻で最もおすすめなエピソードは「ハワイアン・パラダイス(前編・後編)」やや物語のネタバレになっているので注意。

 

 物語は両津/本田の二人組が仕事をサボって海水浴に来た所から。本田の何気ない話で両津は中川と麗子が上司の大原部長の無欠勤勤続を祝うため、ハワイにでかけている事を知り激怒。自分だけのけ者にされた悔しさを晴らそうと「無謀だ!」と叫んで嫌がる本田と白バイを手作りのいかだに積み、海水浴場からハワイ目指して大海原へ漕ぎ出します。ハワイの方角は全然わからないが海流は日本から太平洋に向かっているため問題ないと語る両津ともめる本田。その騒ぎで買い込んだ食料を海に落として、サメに食われる非常事態も発生して絶体絶命のピンチに陥ります。

 

 水や買い込んだ食料を失ってさすがの両津も「冗談抜きにこのままくたばるかも」と弱気になった時、近隣の海を航海していた小型のヨットに発見されて危機を脱出。小型ヨットはフィジー諸島に向かうとの事だったけどハワイの近くに連れて行くことを約束。その間に海図の見方を本田に帆の操作を両津に教えます。

 

 遠ざかるヨットをみつめ「ハワイは船で2ヶ月かかる。この話は最初からムリあるんだ」とグチる本田を「子どもの読者は知識が少ないからしらんぷりしていりゃいいんだよ!」と殴る両津。そんな二人の前にみえてきたのは重くて暗い雲。危ないので避けましょうという本田を「心配するな。名スキッパーの技術を見せてやる!」といって無謀にもその雲へ突っ込み、その結果、大嵐に巻き込まれる事に。「何が名テクニックですか!嵐のど真ん中じゃないですか」と泣き叫ぶ本田に必死の形相で 「こんな波の中で練習してない!運のを天に任せるしかないぞ!」と帆を操る両津。二人の運命はどうなるやら・・・っていうところまで前編。後編含めておもしろい物語なのでぜひどうぞ。

  

※俺が独断で選ぶ名作エピソード10やろうかな。