サブカル 語る。

サブカルチャーなどについての雑談

選挙前の世論調査をみて投票など、どうでもいいと思った男のブログ

こんにちは。

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 10/22と迫った衆議院選挙。都議選後の内閣改造からいきなりの解散、希望の党への接触による民進党の実質的な解体、そこを乗り越えての「立憲民主党」旗揚げ。今までを振り返っても、ここまで情勢が変化を続けている選挙ってなかったんじゃないかな?と思っています。この目まぐるしい情勢に「コレはもう想像できない凄まじい選挙になるんじゃないか?」と期待せずにいられなかったんだけれども、先週の世論調査の結果に唖然。

 

www.yomiuri.co.jp

 

www.huffingtonpost.jp

 

 安倍政権寄りな読売と政権に否定的な朝日がほぼ同じ結果を出していることから、この調査結果はそれなりに妥当だったのだろうなと思っています。

 もう正直にいって、僕は疲れた。森友や加計だけではなくカネを巡る多くの疑惑に議員のパワハラ。都議選敗北で頭を下げ「不信払拭のために、丁寧で誠実な説明を」といいながらも自分の疑惑のほとぼりが冷めるのを待つため、臨時国会を逃げ続ける振る舞い。どれもこれらはこの国の人々をひどく怒らせました。それでもなお選挙になると、急にその怒りは喉元を通り過ぎた熱さみたく引いていく。その結果、日本の政治に自浄作用は働くこともなく、何度も同じ疑惑や騒動は起こり続ける。そう思ったらもう、どうだっていい。なにもかもアホらしい。選挙になんて行ってたまるか!

 

・・・2、3分ほどそんなことを考えた後、気持ちを切り替えました。今回の調査をウソだとは僕も思わない。けど一方では民進党、希望の党のゴタゴタのせいで「立憲民主党」という新たな受け皿に歓喜の声も多く集まっており、共産党やその他の反安倍を訴える議員も立憲民主党との結束を強めている印象もある。実際、内閣支持率を見ても「支持37%」「支持しない43%」になり逆転している。だけど自民が比例投票先で一位になる予想。このズレはどうして発生した?」と、

 

www.nhk.or.jp

幾つかの新聞記事を読みあさり、2つのポイントに注目することにしました。

反自民有権者が、希望の党がコケてどの政党を選ぶか迷っている
②選挙にいくかどうか迷っている人が4割近くいる

 

希望の党がコケてどの政党を選ぶか迷っている

 新聞の世論調査グラフを見てみるとそれは一目瞭然で、希望の党の失速に反比例して立憲民主党が伸びている。ただ、その失速分を全部野党が回収できていないため、宙ぶらりんっだったり自民に戻った有権者もおそらく多いのでしょう。

②選挙にいくかどうか迷っている人が4割近くいる

 現在の政権、ぶっちゃけもう信頼できないんだけど、選挙となるとめんどくさい。或いはどこに入れたらいいのか分からないので選挙行かないという、おなじみとなった「無党派層」の行動が結果を左右するパターン。

 

 メディアの世論調査では「選挙に行く」という人が6割近いみたいだけどそれはまぁ参考程度。本当に選挙になったらどれだけの人が選挙に足を運ぶのか分かりません。選挙戦も週明けからもう後半戦になりましたけど、この①、②のポイントを踏まえて、ぜひ与野党にやってもらいたいことが2つあります。それはこの国の選挙民に向けて「選挙に来いよ!」と訴える営業です。「責任与党に1票を!」「政権にNOを!」とかいった自分たちへの支持・不支持者だけに呼びかけるケチな営業じゃなく双方ともに「自分たちへの支持・不支持は問わない。ともかく選挙に来い!」と太っ腹な声を発して訴えてもらいたい。安倍首相だったら「政権の是非を選挙で決着つけてやる!投票率50%前後の結果で満足できるか!最低でも70%前後の投票率がなけりゃ総理を辞める!高投票率は与党に不利とか言われているが、そのうえでも俺はこの選挙で勝ってやる!」ぐらいの懐の広さと余裕みたいなものをこの国の人に見せつけて欲しい。立憲の枝野さんや、共産の志井さんには「リベラルは負けない!政権打倒のためにあなたの力が欲しい!それからミンシュガー、キョウサンガーとSNS複数アカウントを使って叩かれたってどうってことはない!文句あるなら『投票』という手段で戦おう!正々堂々受けて立ってやるぜ!」とかいう気合い、根性をぶつけてもらいたい。

 まぁそれを実際にやるかどうかはともかく、少なくても安倍首相はその「営業」の義務はある。なぜかっていうと今回の選挙は「国難」というフレーズを打ち出して行ったものだからです。その国難を解決できる政策を大勢の前で安倍首相は語ったうえで信を得るのが物事のスジというもんです。だけど肝心の首相はヤジがイヤで人の少ない所をねらって転々と回っていたこともあり、それを自民も支持者も認めていた。実に無責任だし、何より国難を銘打った当事者としては矛盾しているなぁと思います。自民の支持者や保守の人だったら「国難打開のために政策を広く訴えて下さい」とか「演説で現在の支持率の低さを挽回して下さい!首相だったらできます!」と強く叱咤激励して大勢の前に立たせることこそが、現在自民党としてやるべきことなんだけども、誰もやろうとさえしない。言い換えればその矛盾こそ、今回選挙を決めた首相最大の弱点なので、野党もモリカケの疑惑よりそこをつけばいい勝負にもちこめるんじゃないかと思うんだけどなぁ。

 

 さて。ここからは選挙に関心があるけれど投票に二の足を踏んでいる人の気持ちになって文章を続けていこうと思います。政治に思うこともあり、何とかしなきゃっていう思いもある。だけど、どうしてみんな投票にいかないのか?それはたぶん、多くの人たちが「何万分の1である自分の投票が何かを変えられると思えない」。と考えているからじゃないでしょうか。だけどそれは違う。その何万分の1票こそ50%対50%の拮抗を51%対49%へと変えるための決定打になりうると、僕は思います。大多数を前に演説で「皆の力を合わせて!」と大勢の人に訴えるのも大事だけど同時に「決定打にあなたの力が欲しい!」と、政治家の人には何万分の1の人に語りかけて貰いたい。ましてや現政権は支持を下げている。つまり殆どの人が「現状はもう嫌だ!」と思っていることになります。そういった声が多勢であり、選挙をためらっている人の理由が「自分が参加してみたところで何も変わらない」っていうものであり、そのためらいが現在の内閣支持率、選挙結果の予想とのズレを生じさせているなら迷わず投票に行けばあっさり現状なんて打破できるぜと!いう単純なことなのに、そんなに何を難しく考えているんだか、僕にはさっぱりわかりません。

 

 そうはいっても選挙前の予想を見ていると・・・という声も聞こえてきそうですけど、その一方でこういうデータもあります。

 

twitter.com

 これはツイッター上で「はる」という人が新聞の行っている選挙前の46都道府県全ブロックの情勢調査をまとめて発表されているデータ集であり、それをみると確かに勝利は固そうな候補者も多くいるけれど、案外与野党で競り合いが続き、その結果は当日までは分からない。といったエリアも少なくはありません。この選挙情勢の先には「安全だと思っていた候補は思っていたよりもキツい戦いだった」、「選びたい候補者もいるけど、どうせ勝てないと思っていたら思いのほかいい勝負」、「野党を勝たせたいが応援している候補ではキビシイ。だったら与党に勝つため、他の勝てそうな野党候補に鞍替えを考える。そして、比例で応援シたい候補の政党に票を投じる」など、そこには自分の声(民意)を政治に反映させる「戦略」があるはず。こうなってくるともう、この選挙はプレイヤー(有権者)が増えていけばそれだけどちらが勝つかも分からない、遊びがいのある壮大な陣取りゲームにもなり得ます。データ上にしかない、空想の陣地ではなくリアルな生活拠点で繰り広げる、政治への理想と民意反映のリアリズムを同居させた無料参加のゲーム。絶対におもしろいぞとこのブログの読者さんには声を大にしていいたい。

 

 この選挙を「どうでもいいもの」とするか、「遊びがいのある戦略陣取りゲーム」に昇華させるか。さてさてどうなるやら。 

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※選挙で有権者投票率が80%を下回ることのない国に行ってみたい。日本だって、いつかそういう国になれるはずだ。 

 

 

今週のお題「行ってみたい場所」