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サブカルチャーなどについての雑談

「キラキラ☆プリキュアアラモード」に、アラフォーのおっさんな僕がハマった理由と感想

こんにちは。

 

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  本日でめでたくフィナーレとなった「キラキラ☆プリキュアアラモード」。保育園の友だちに教わったのをきっかけに観るようになった娘と妻とで毎週日曜日、テレビの前に座っていましたけど面白かった。最初に放映された「ふたりはプリキュア」から今年でシリーズも15周年。長い歴史を誇るアニメだけど、気づいたら僕の方が娘以上にドハマり。年間通じて観続けたプリキュアシリーズはこの「キラキラ☆プリキュアアラモード」が最初でした。

 

www.toei-anim.co.jp

 

 単純な色のモチーフに始まった最初の「ふたりはプリキュア」以降、「音楽のジャンル名」や「お姫様」「魔法使い」「花の種類」「フルーツ」など15年の時を経て多岐に渡るモチーフを元に作られてきたこの女の子向けバトルアニメ作品。今回は「スイーツ」をモチーフに設定したため従来と異なり、プリキュアと戦うモンスターとの戦いは殴ったり、蹴ったりする、直接攻撃の描写をできる限り避けたとのこと。以下リンクのサイトに掲載されている東映のプロデューサーや監督の話をまとめると「これまで女の子たちがパンチやキックなどで怪物などと戦う肉弾戦が見どころの一つだったけれども、物語のテーマでもある『スイーツ』のときめきをバトルに活かしたい。物理攻撃でなくてもバトルを描けるのではないか?と考えた。結果としてプリキュアたちがホイップクリーム状のエネルギー源を放つなどスイーツをイメージしたエフェクトでバトルが描かれたことでカラフルな表現が可能となり、この作品の魅力にもなった」そうな。

 

 確かに今回の作品は、全面的な「スイーツ」推しが半端じゃない。主人公となった5人の女の子も中学生と高校生でありながら独自に「パティスリー」を経営。スイーツへの愛着とそれを食べるお客の表情を想いつつ、努力や独創的なアイディアを元にオリジナルの菓子を作ったり、家族との不和や5人が仲違いをした時にはお互いにスイーツを食べて語らうことで和解を図り、敵対する組織の幹部らにもスイーツの持つ魅力や美味しいものを食べた時に人が抱く幸福感を訴えたりなど「戦う」ことより、ある意味「食べる」ことに重点が置かれている印象を抱きます。

 

mantan-web.jp

 

 だけど、だからこそ僕はこの作品に深く共感しました。実を言うと僕は本職であるネットワーク技術者になる前、東京都の多摩地域を取材担当するタウン雑誌のライターだったんですよ。そしてそのライターだった時代、複雑な多くの事情で実の親御さんと暮らせなくなった子どもたちをホストとして育てている養育家庭のご主人に取材させてもらったことがあります。そのご主人に僕は「血の繋がらないお子さんを育てること。そういう子ども達の親になるために必要なものは何なのか?」と質問したところそのご主人は「相手も自分も人間なので、正直にいってお互いの関係をうまく作れずに失敗したこともある。そのうえで最も大事なのは『お互いに家族でいようと努力を続けること。そこで重要になってくるのは一緒に食事すること」と答えたのです。

 

 「みんなでご飯を食べる事で親は子どもに『私たちはお前たちを心から信頼しているよ。だから、お前たちも私たちのことを裏切ってくれるな』と行動で伝える。そうやって互いの信頼を作っていくほかない。』それは血の繋がり云々の話ではありません」と語るご主人に、僕は家族である根拠を「血」に求めるのは甘えなのだろうか?という疑問をぶつけました。その問いに対してご主人は「甘えである」とキッパリ力強く答えたのでした。

 

 今回のプリキュアは従来の作品に比べて荒々しいバトルの描写が少ないため、過去の作品と比べると確かにやや大人しめな印象ではあります。ただライター時代に感銘を受けたインタビューのことを思い出させ、そのインタビューを通じて得た僕の「人間関係」に対する考え方の原点を改めて考えさせた作品だったことは間違いありません。スイーツを通じて人間とその社会にある悪意と戦い、それらを越えて「おいしい」という共通体験から社会における人と人との理解や和解を信じ続け戦い、時には作ったお菓子を敵味方の隔て無く分けあい食べ合う5人の少女たちに心からの敬意を!!

 

 

arrow1953.hatenablog.com

 

※映画も古きよき80年代のオタクのあり方を描いていて面白かった。

 

 

arrow1953.hatenablog.com

 

追記:プリキュアの誕生エピソード。この話を読んでいて性別のボーダーレスの今後を考えなきゃいけないのかな?とか思った。単純に答えの出せない問いだろうな。

 

※来季プリキュアのテーマは子育て。けどそんなに騒ぐほど目新しいテーマじゃないと思うな。

 

 

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