サブカル 語る。

サブカルチャーなどについての雑談

東京都の「結婚応援動画」にすっげーイラついた

こんにちは。

 

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 平昌オリンピックも気づいたらもう、後半。競技としてまともに見たのはチェーン店のうどん屋で家族と遅めの昼食を食べていた時、テレビに映っていた羽生結弦のフィギュア演技程度のため、いまひとつ話題に疎い今日この頃です。まぁオリンピックについてはまたあらためてブログに書いてみようとも思っていますけど、本日のテーマは都が2020年のオリンピックに向けて作成したという「結婚の応援動画」。

 

 

www.metro.tokyo.jp

 

news.careerconnection.jp

 

 コレは結婚を希望する人たちが東京オリンピックパラリンピック開催の2020年を具体的目標に、結婚に一歩踏み出せるよう後押しするための動画だそうな。

 

行政の余計なお世話な動画の感想

www.youtube.com

 物語は現代の若者二人がオリンピックの五輪を象っているゲートをくぐると1964年にタイムスリップ。そこにいたのは青年の祖父母で、祖父が祖母に指輪をはめながら「一緒にオリンピックとパラリンピックをみませんか?」とプロポーズ。2人そろってオリンピックを観戦している若い祖父母。その後、青年の親父が生まれたのを見届けて現代に戻ってきた二人は結婚を決めた友人らの結婚後の生活を見てお互いに向き合い「僕たちも、私たちも…」といって、手を握り合う。

 

abematimes.com

 

 実際にこの動画を見た若い女性も「余計なお世話」「結婚を焦っている人が見たら、ウザい」などの感想を寄せています。結婚している自分からしても同じ感想を持ったんだから未婚の人だったら僕より強くそう思ったんじゃないだろうか。

「結婚、おおいに結構。だけどいい年こいた大人に「結婚しろよ!」なんて啓発するムービーに税金使うなよ!と文句の一つもいってやりたくなります。小池都知事いわく「結婚するかしないかは個人の自由であるし、自分の人生観に基づいて決めること」としつつ、「でも9割の方が望んでいてもなかなか一歩を踏み出すことができない。結婚を望む方々の明日への一歩を応援したい」とのことだけど、周囲の友人や身近な人とかの助言を受けてだったらまだしも「行政に背中押されて、結婚しました!」なんていう奴がいたら僕は「お前らどんだけ行政のイヌなんだよ!」って笑ってやります。結婚っていうのは小室みつ子風に言うと「一人では解くことのできない愛のパズルを互いの胸に抱き合う」ような複雑で不可解なものであり、それゆえ飛鳥涼みたく「迷うことなくSay Yes!」などとは簡単にいえない深淵なものなのだから。

 

 っていうか、世間の女性たちはこの動画について怒るべきだろうと思います。この動画に描かれているのは青年側の家族ヒストリーだけであり、女性側のルーツとなる家族の歴史については何も描かれていない。結局のところ、この動画にも自民党的な男性優位の「こうあるべき家族像」といったものが反映されているのを感じるのです。フェミニズムを気取る気はありませんが、物事について偉そうに権力や行政が「こうあるべき」と押し付けてくる言葉に対しての批評精神を手放したくはない。っていうより本音は、こんなくだらない動画を作ったって結婚率が上がるわけないだろ!俺らの払った税金をドブに捨てるなバカ野郎!って文句いいたいだけ。

 

追記:ピント外れな各自治体の結婚支援

東京だけでなく日本全国の各自治体も「結婚応援」「結婚支援」に対して積極的な姿勢を見せているけど、そこでやるべきなのは「就労」「賃金上昇」など生活インフラ拡充なのよ。みんな、金ないので結婚できないっていう人が多いんだから。行政主体の出会いの場創出なんてズレてる。以下、各都道府県の「結婚支援サービス紹介サイト」。どこも婚活パーティーと出会い相談だけ。分かってないんだな。

 

conshare.net

 


 

 

※この動画を見て「結婚しよう!」とかいってくる男だけはやめておけ。そんな主体性のない野郎と結婚したところで苦労させられることになるのは目に見えているので。