サブカル 語る。

サブカルチャーなどについての雑談

NHKから国民を守る党と小説「NHKにようこそ」

こんにちは

 梅雨の三連休を過ぎて、世間と各党ともに7/21の参院選に向けて動きがさらに活発になってきている今日この頃。ここでは特定政党の応援などは控えておこうと思いますけど、批判はさせてもらう。そんでもって本日、話題にさせていただくのはこの党。

NHKから国民を守る党

www.nhkkara.jp

 

 

NHKから国民を守る党ってなに? 

NHKスクランブル放送実施」を条例として制定させるなどの公約を元に各自治体の地方選などに出馬して全国トータルで20数人議席を獲得しているミニ政党です。そんでもって今回、満を持して参院選出馬を果たしたものの、所属候補の政見放送は見た人を唖然とさせるほど酷い。僕もいくつかYoutubeで観たけど頭を抱えたくなりました。その政見放送の動画をここで紹介するのはこのブログの質を下げるので控えておきますが、この人たちってなんでしょうね?マジで。百歩譲って現在のNHKの放送体制について政党として批判するならまだわかるんだけども(党の公約実現可否は別の問題)党首が放送で「カーセックス」と声高に叫び、その他の候補者も放映中に大声で絶叫したり、なんかもうむちゃくちゃ。党首がそこまでカーセックスにこだわるなら、いっそのこと党名を「新党カーセックス」にでもすりゃいいのに。と思います。

 

NHK=日本放送協会ではなくて、日本引きこもり協会 

 以前、僕はマック赤坂など「泡沫候補」と呼ばれる人を取材したドキュメンタリーの映画「立候補」について書いたけど、彼らの言動や行動などには知名度が足りないためパフォーマンスに走らざるを得ない候補者たちの悲哀のようなものを感じることができました。だけどこの党の候補者は、みんな楽しそうな表情なのがどうにも気になりました。政見放送Youtubeか何かと勘違いしているような無邪気さ、外に向けたメッセージではなくてあくまでも自分たちの支持者だけに向けた内輪ウケ狙いっぽいノリ。はっきりいってこのNHKから国民を守る党の放送は引きこもりたちの自己満足の域を出ていない代物で、およそ「政党」とは呼べない「サブカル」だなという印象です。

 

 さて本題。NHKの正式名称は皆さんもご存知の通り「Nippon Housou Kyoukai(日本放送協会)」ですが、この小説ではNHKとは「Nihon Hikikomori Kyoukai」

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滝本竜彦 著 NHKにようこそ!

 

 大学中退後、引きこもりニートになり自らの境遇は謎の組織の陰謀であるとの妄想に走った青年とその青年を引きこもり状態から救おうと目論む少女の物語。角川書店の月刊エースで漫画になり、その後アニメにもなったメディアミックス作品です。ただ僕も内容はほとんど覚えていません。ただぼんやりと、小説とマンガはそこそこ楽しめた記憶はあります。この頃から社会問題になっていた青少年たちの引きこもりやカルト宗教にまつわる諸問題などを題材に構成された、典型的なサブカル小説です。これも20年近く前に書かれた小説ですが、まさかNHK政見放送を内輪向けの罵詈雑言を発して悦に浸っているリアルな「Nihon Hikikomori Kyoukai」からバッシングを受けることになる未来を誰が想像しえただろうか?というところで本日はこれにて。あ、漫画は今無料で読めるそうなので、興味ある人はどうぞ。

 

web-ace.jp

 ※サブカルの本質とはどこまでいっても「その場だけの娯楽」でありそれを政治というリアリズムに持ち込まれたら困るんだよな。

 

 

arrow1953.hatenablog.com

 

政治信条に同意できるかどうかは別として意外にマック赤坂の公約ってマトモだったのみんな知ってた?