サブカル 語る。

サブカルチャーなどについての雑談

今週号の「ゆらぎ荘」に少年漫画の読者高齢化を感じた

こんにちは。

 先週は本業のネットワーク業務が立て込んでいたため、関西に土曜日から月曜日まで出張。そんでもって本日は通常業務。まぁ振替休日を今週まとめていただくので、別にいいんですけどね。疲れた身体と頭を引きずりながら新幹線に乗り、その道中で今週の週刊少年ジャンプ購入。あー今週、約束のネバーランド休載かー。Dr.STONEもだんだんむちゃくちゃになってきたなー、でもおもろいからいいやー。なんて考えながら電車を乗り継いで帰宅。その後、今週号のジャンプで連載中の「ゆらぎ荘の幽奈さん」という漫画のカラー表紙が賛否両論の話題とになっていることを知りました。温泉に浸かっている主人公のカラーの裏にはタピオカを題材にした番外の短編が掲載されており、それを光で透かすとそのタピオカが主人公の乳首になる!っていう演出になっていたそうです。

 

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出典:ゆらぎ荘の幽奈さん集英社_ミウラタダヒロ

  漫画の中のせまいコマに人物を詰め込みすぎな画風が苦手なのと、僕にとって物語が面白くないので普段ろくに読んでいない作品のため、どうでもいいっていえばどうでもいい話題です。ただ、今回の演出についてツイッター上では作者を天才!と持て囃したり、タブーに挑んでいる!とかいう評価の声が集まっているのを見て、そんな連中への軽蔑から発生した薄笑いが僕の口元に浮かんでいるだけです。

 

 だって、ふつうに考えてみ?いい年した大人がマンガのカラー表紙を光に透かせて、「うぉー!このカラー表紙は光に当てると、裏面のタピオカの絵が乳首に見えてくる!作者、天才だ!」とかみんなで騒いで拍手喝采。客観的に言って「お前ら、バカか?」と思わざるを得ません。その光景はまるで週刊大衆や週刊現代などのエロ袋とじをコンビニで立ち読みをしながら、なんとか覗こうと努力するしょぼいおっさんを思わせ、その頭の悪さと惨めさといったらありません。想像するだけで涙が出てきそうです。この文章を読んで怒るオタク共もいるだろうけど、自分がそのカラー表紙を光に当てている光景を身近な人たちに見られた場面を想像してみ?みっともないだろ?

 この作品の演出だけでなく、週刊少年マガジンなどでも普段よりエロ描写が強いエピソードは袋とじで公開!とか数年前からやっているけどはっきりいってそういうエロと自主規制のギリギリの悪ふざけっていうのはおっさんが購読対象の雑誌で培われてきた手法なんだよね。こういう手法が増えてきているっていうのはたぶん、少年漫画雑誌の購読層が高齢化傾向にあるっていうことなんだろうな。と思う。何度も言うけど作品を売るためにエロを安易に使うっていうのは物語の敗北なんだよ。っていっても、たぶん誰もそんなこと考えないんだろうな。

 

※程度については議論すべきだけど、僕は性描写そのものまで否定するつもりなどありません。ただ今回みたく物語の文脈と関係ない唐突なエロ描写は「お前ら、こういうエロ好きだろ?」という制作側の決めつけを感じるので不愉快には思う。心あるオタクはフェミをどうこういう前に、こういう制作サイドのナメた態度を批判するべき。読者やオタクを「二次元キャラ」に欲情する存在とステレオタイプな決めつけをもとに商品を売りつけているのは作者と出版社だからな。ってかそんな「やらせ」「馴れ合い」みたいな消費が最も不愉快。