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イエスタディをうたってのアニメ化は、僕の20年越しの夢だった

こんにちは。

 本日のテーマは僕が学生の頃に大好きだった漫画のアニメ化について。その作品とは漫画家、冬目景さんの描く長編恋愛モラトリアム「イエスタディをうたって」。

 

singyesterday.com

 

 大学生の頃に読んでいたから、20年以上前の作品になるのかー。

 

 この作品は集英社の隔週漫画雑誌「ビジネスジャンプ(現在:グランドジャンプ)」で不定期連載された作品。連載時にリアルタイムで読み、単行本も毎回買うほど愛していた作品です。物語はフリーター(後に正社員カメラマン)青年の「魚住陸生(うおずみりくお)」と中学生の頃、ふとしたきっかけから出会い陸生に一目ぼれした少女「野中晴(のなかはる)」、大学の同期生で在学中から陸が心を寄せていた高校教員(晴の担任でもあった)「森ノ目榀子(もりのめしなこ)」、品子の幼馴染の弟で浪人中の「早川浪(はやかわろう)」。この4人を軸に巡って繰り広げる煮え切らない恋愛模様がテーマです。読んでいて「あーもーめんどくせーなー!どいつもこいつも!」と怒鳴りたくなるほどのもどかしさに、当時同じくめんどくせー女の子に恋をしていた僕はその自分の恋愛マゾなメンタリティーを刺激させるストーリーの遅さに苛立ちつつもすごく共感させられたもんだ。・・・若かったなぁ自分も。

 

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 あと作品の見どころとして挙げさせて貰うと「絵柄」ですかね。美大卒という作者さんの経歴にルーツがあるのか、イラストがすごく特徴的です。それを表現するなら「まるで丁寧に描いたラフスケッチ」っていう印象で、その頃はこのような作風の絵柄が少なかったためすごく目を惹きました。

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 これはSEASON.2の第二話の表紙。ビジネスジャンプの掲載時は左側に「ー否定語を並べると私ができあがるー。」とかいうアオリ文句が確かあったと思う。そういう低予算映画みたいなコピーがその頃すきだったんですよねー。

 

 

 さて本題。なんでこの漫画のアニメ化がお前の夢だったのかって?それは僕がとあるアニメ制作会社で制作だった頃、この作品のアニメ化を企画書として会社のお偉いさんに提出していたからです。この人の独特な絵柄は絶対売れると思い、単行本と冬目さんの画集「百景」を企画書と併せてプロデューサーのもとに持ち込んだのでした。そのプロデューサーは「若いスタッフの企画は大歓迎」といっており、企画書についても「私もあの作品好き!企画実現できるかどうかっていわれたら分からないけど、目の付け所はいいよ!」みたいなことを言われたのですっごく舞い上がりましたね。

 

 とはいえ、人生そんなに甘くはない。数か月後に何気なく上司の机を見たら、提出した単行本と画集には埃がつもっており企画書はどこにもない。たぶん、プロデューサーは企画書を裏紙メモにでも使ったんだろうなと思っています。まぁ企画がそんな簡単にとおっていたらみんな苦労なんてありませんわな。

 

 だけどまさかこの作品が20年の時を経てアニメ化するとはほんとに思わなかったわ。
いちおうどこの制作会社が手掛けたのか気になって調べたら…あぁよかった。俺のいた制作会社じゃなかった。もしそうだったらたぶん俺は発狂しているだろうな。

 

 マンガの登場人物に心情を重ね合わせていた20年前を思い出しながら、現在にふと目を向けてみると、今の僕はIT業界でネットワーク屋さんとして複数ある取引先企業のLAN環境保守のため中央線や山手線、地下鉄、その他私鉄などを乗り継ぐ日々。だけどマンガの人物たちは今も年をとらず、先の見えない恋愛にあーだこーだ思いを巡らせる日常を生きています。こっぴどく女の子にフラれたり、体調を壊してアニメ業界を辞めたり、東京都内のフリーペーパー系タウン新聞でコラム書いていたり、IT技術屋になったり、結婚したり、かわいい子どもを授かったり。まぁ人生っていろいろあるよね。

 この作品のアニメはアニメ業界で名を馳せたい!という情熱に溢れていた20代の頃、
そしてその夢が破れても家族とともに毎日を笑って生きながら「別」のスタンスで夢を叶えたいとあがくさえないおっさんになった僕に、こう語りかけてくるのです。

 

「嘗てのお前の夢は別人が現実にしたぞ。お前はどうする?なにができる?」と。

 

 そうはいったって難しいのよ。「生活を守りながらの戦い」っていうのも。

 

マンガよりも酷いと周囲からいわれた僕の失恋遍歴。

 

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夢?物語制作に携わること。諦めるわけねぇだろ!

 

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