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都知事選からそもそも「無党派層」とは何かを改めて考えてみた

 こんにちは。

 

 選挙で今回も負けた!

 先月ブログを書こうと思ったら、僕の住む東京都ではちょうど「都知事選」。政治をろくに分かっていないくせに、なにか分かった風なことを語りたがる僕はわざと何も語らずに都知事選をただ眺めていました。もちろん選挙には行っていますよ。蓮舫さん、残念だったなぁ。と思うと同時に、僕の頭をよぎっていたのは今回の結果だけでなく、以前の選挙結果などを踏まえて「なぜ自分の応援する候補は選挙に勝てないのだろうか?」という率直な疑問でした。ちなみに、僕の政治的な立ち位置は数の暴力に任せた強引な国会運営が許せないのと護憲派であるため「反自民」。最近の裏金問題などで評判がた落ちな自民を相手に、東京以外の地方選などでは結構野党側の候補が選挙で勝っているのに、今回の都知事選では「自民色の強い現職都知事が再選。という結果になっております。自民党に対する反発が日本国内で強まりながらも「反自民」候補が選挙で勝てない。どうして?と考えている内に「無党派層」というものを僕は誤解していたのではないのか?という想いが湧いてきたので、その辺について書いてみたく思います。

 

「支持政党なんていらない」のが無党派層

 「無党派層」について考えてみる前に「無党派」「無党派層」といった単語がいつ頃から日本で目にする機会が増えたのか?ネットの大辞泉では今も昔も政治に関心のない層が一定数いた。としながらもその性質は90年代で大きく変貌。90年代以前を伝統的無党派層、90年代より後を「新無党派層」と分けてその違いを述べています。

 

伝統的無党派層
政治に対する情報や知識を持たず、選挙への関心も低い層

 

無党派層
政治に対する情報や知識は豊富。だがその関心や期待に応えられる政治家や政党などを見つけられず、無力感と政治不信を深めている層

 

    そしてこの新無党派層増加の大きな問題はこれらの人々を置いてけぼりにした政党側にある。だが、この層のニーズに合致する政党や政治家が選挙で現れたらこの層は集まり選挙結果を大きく左右する。

 

※ざっくり説明をまとめてみたけど、詳しくは以下のリンクで

kotobank.jp

 

 TVや新聞などメディアの世論調査で「支持政党なし」という文言をよく目にしていたためか、僕は「支持政党がない、持てない人たち」を無党派層と思い込んでいたのですが、そうではなくてそもそも「支持政党なんていらない」という人が無党派層なのではないのでしょうか?

 「支持政党なんていらない」とはどういうことか。それはたぶん、政治に興味を持てないということではありません。メディアで無党派層などと呼ばれる人にも「この国をよりよくしたい」という希望は当然あります。その希望を実現させてくれるなら誰でもいい。よりよい国づくりという希望を見せてくれるなら候補者が別に自民でも、そうでなくてもどうでもいい」との想いが無党派層を投票所に向かわせたのだと僕は思っています。支持政党に縛られていないからこそ自民に反感を抱いていた無党派の多くはその希望を蓮舫さんではなく、石丸さんに見て「現職が勝つのはイヤだけど、別に野党の推薦する候補が勝たなくてもいい」と、票を投じた結果が今回石丸>蓮舫だったのでしょう。普通に考えれば野党の組織票という後ろ盾がある蓮舫さんを選ぶ方が現職に勝つ可能性が高い。だけど多くの人はそれを選ばなかった。その件は別の機会にあらためて考えてみたく思います。

 

 無党派層が選挙のカギを握っている。だからこそ野党やその支持者らはなんとかして無党派層に働きかけることで野党の支持を伸ばしたい!と考えます。僕も「立憲や共産の支持者が増えれば、どんな選挙でも与党に勝てる」と思い込んでいた。でもそれは勘違いでした。

 無党派層は別に支持政党を持ちたいと思っているわけではないためどれだけ訴えてもたぶん政党の支持者にはなってくれません。僕は先ほど「反自民」と述べたけど、ほとんどの人は「裏金問題」には怒っていても自民のやり方や以前の政策などについてさほど怒りも憤りも持っていない。だからこそその場その場で応援できそうな人を見つけて票を投じる。ツイッターで「今回の都知事選で蓮舫が石丸に負けたのは政策云々でなく単に蓮舫よりも石丸推しが多かったということ」という呟きをたまたま見たけど「言いえて妙」です。

 なんとなく「自民推し」な人がこの国の長期政権を支え、自民政治に愛想を尽かした人が「野党推し」に鞍替え。その後「野党推し」に飽きた人たちがまたなんとなくの自民推しになって元どおり。そんな環境が長年続いている中で、僕たちが声高に「反自民!」などと叫んでも、どれだけ響くのだろうか?と、僕は最近疑問です。

 

この話、続きます。できたらお付き合い下さい。