サブカル 語る。

サブカルチャーなどについての雑談

社会人になってゲームを卒業した後も遊びたくなるクソゲー

こんにちは

 企業で4月3日に行われた入社式を終えて、今日からいよいよ社会人としての生活も本格的にスタート。このブログの記事も以前書いた内容のリマインドですけれどもあまり読まれなかったので、文章を改訂しました。本日は僕なりの新人社会人へのエールとして、社会人にオススメゲームをピックアップ。ってなこといってもまぁ、実際に社会人になったら、あんまりゲームで遊んでいるヒマなんてありませんけどね。だけど、どうせ遊ぶんだったらそれなりに「社会人とは何か」を肌で学べるようなものがいいのではないか?という観点で今回は紹介するラインナップを厳選。

 

社会人になってゲームを卒業した人にお薦めクソゲー 

 

pc-onlinegames.com

 

1、課長 島耕作

 

 コレは以前、ゲームプロデューサーとしてマニアックな認知度を誇るがっぷ獅子丸さんが「ゲーム批評(現在廃刊)」という雑誌で担当していたコーナーの「悪趣味ゲーム紀行」というコラムにあったクソゲーです。今や課長から会長まで昇りつめた究極のサラリーマン、島耕作が勤め先のハツシバ電器を舞台に社内のトラブルや陰謀に立ち向かっていくゲームだけど、具体的に説明しなくても原作を知っている人だったらどんなゲームか想像できるでしょう。社内、外で起こる多くのトラブルやイヤな上司からのムチャ振りを耕作の上の口でのらりくらりかわしていき、いざとなったら使える女性の部下や業務でパートナーになった取引先の相手の女性と関係を持ってズブズブになり、その女性を手足のように使ってトラブル処理にあたるというひどいゲーム。

 

www.youtube.com

 この島課長のサクセス物語はある意味男性の憧れではあるけど決してマネをしないで下さい。こんな社会人になったらダメよ!という反面教師の意味合いでこのゲームを紹介したけど、セクハラ防止研修などの教材として使うのはアリなのかもしれません。実際、このゲーム動画を見ていて、「社会人っていうか人間としてダメだろ」という選択をするほど出世をしていく耕作に心底僕も腹が立ちました。まぁこのゲームを見ていたら「ハツシバ」のモデルになっている東芝がどういう会社だったのか容易に想像できるっていうのもなんだかなというゲームです。

 

 「島 耕作」検定というクソの役にも立たない本もあるので紹介。社会人としてこれほど意味のない資格もないだろうな。

 

次。

2、サラリーマン接待麻雀

 新社会人になった人に教えたいこと。それは接待の難しさと大切さです。生々しい話ですが会社っていうのは実力だけで上にあがっていく事などできません。嫌なヤツだろうがいい人だろうが、上役や会社の取引相手に気に入ってもらう。そのためにそれなりの心づかいが重要です。いったいどうやったら他人に気に入って貰えるか、愛されるのか。それをはっきりいってしまうとぶっちゃけ「おべっか」です。口づけをした後に、ママを直視できなくなるというのはレベッカ。どうでもいいけど。おべっかっていうのは接した相手に気持ち良くなってもらえるように気を使い、お世辞で相手の自尊心をくすぐり、お金で相手の心をとろけさせていく。古来より日本では、そのおべっかが飛び交う上っ面だけの交流「接待」を重要視しておりました。その接待のイロハを学べるゲームがコレ

 

サラリーマン接待麻雀

 

 

    麻雀ゲームは本来、複数の思考ルーチンを持つcomのキャラと対局して1位を目指すってのがデフォルトになっているけどこのゲームはそれをやったらダメ。会社のお得意さんとか契約を抜け駆けしようとするライバル会社の社員などがこのゲームの対局相手ですけど、その対局毎にクリアの条件が変わるのです。会社のお得意さんの接待が目的だった場合には対局相手を勝たせるため、自分とそのパートナーはわざと2位か3位になるというのが条件だったり、取引での抜け駆けを防ぐためにライバル会社の社員を招いた対局だったら自分とパートナーでライバル会社の面子の合計点を越えるのが条件だったり。その時々で大人の都合によってわざと相手に振り込む、低い役で上がって自分の点を抑えこむ、時には対局のパートナーに高い役で上がらせるためにパートナーに振り込んだりするなど、多くの駆け引きが行われるのが特徴だったりする、ふつうに考えて「単純にストレスをためこむだけという結果になるゲームじゃないか」と思えてしまいます。このゲームについては実況中継もあるので、興味あったらどうぞ。長いけど。

nicotter.net

 

nicotter.net

 

nicotter.net

 ただ、このゲームの実況中継者たちは笑って愚痴を言いながら続けているので、案外その「馬鹿馬鹿しさ」が逆に面白いのかもしれません。新社会人もこのゲームで学べ社交術。

3、分かり合える日のために

 社会人になったあなたがぶつかるだろう多くの壁。その中で最も凹むのは「話が通じない、理不尽な相手からのクレーム」。そのクレーム処理を学べるゲームというのがこの作品。

www.teachers-online.jp

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 プレイヤーはこのゲームで松坂健太という20代の小学校教諭になり、小学校で起きたトラブルを同僚の教諭や児童、保護者と話し合いを進めながらトラブル発生の原因を突き止めることでわが子可愛さからクレーマーとなっている保護者らを落ち着かせ、学校と家庭間の連携を深めていきながら多くのトラブル解決にあたっていくというアドベンチャーゲーム。どうせクソゲーだろ。とか思っていたら意外にも面白かった。


 僕は担任編case1の「うちの子がケガを負わされました。学校が責任を取ってください!」を遊びましたが、ケガをした子どもの両親、ケガをさせた子とその親の会話を通じて金八っつあんの気分を味わえました。僕がリアル世界でこんな場面に遭遇したら「お前らの盲目的で狭い価値観が子どもを苦悩させるんじゃボケ!」と怒鳴っちゃうだろうな。製作スタッフのブログを読んだらかなり気合を入れてこのゲーム作ったそうな。ただ、どうせだったらこういう正統派な解決だけでなく、サラリーマン金太郎的な暴力的で荒々しい解決法や、

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 先述した島耕作的な「保護者とズブズブの関係になって万事解決!」みたいな選択肢もあったらいいのにと思いました。