こんにちは。
2年程前に書いた「東京ラブストーリー」に関わるブログ記事へのアクセスがやたら増えており、どうしたのかと思って調べたら今、フジテレビで再放送中であることを知りました。
ドラマの視聴率、今昔物語
東京ラブストーリーとはフジテレビの月曜夜9時放映ドラマ、別名「月9」の代名詞であり90年代の東京を舞台に描く男女の新感覚な恋愛模様は多くの支持を得て視聴率も平均20%。最高30%を記録というとんでもない作品。そのドラマがフジテレビで月~金の15:50~再放送中とのこと。当時を知る人、知らない人を含めて話題になりましたが、さすがに平日夕方だけあって視聴率10%越えはキビしく、1~2話放映時点ではせいぜい2~3%だそうな。現在はリアルタイムで放映中のドラマも視聴率が10%を越えたら成功とされる時代。30年前との数値のギャップに、テレビドラマの視聴率30越え%がさほど珍しくなかった黄金時代を懐かしく思ったりします。
このドラマで主演を務めた織田裕二と鈴木保奈美が、20数年ぶりに主演タッグを組むドラマが来月からフジの「月9」で放映されるため、その布石としての再放送企画なんでしょうけど、その効果はいかに?っていうところです。
ドラマにおけるインパクトは視聴率だけじゃない
さて本題。東京ラブストーリーみたく視聴率30%越えを果たしたドラマもスゴイけど作品のスゴさというのはなにも視聴率がすべてではありません。物語の緻密さやインパクト、演出の妙、設定のリアルさ、その他の要素で視聴者に「コレすげぇな」と言わせる作品は数多くあります。その中で異色なのは、ドラマのエピソードタイトルだけで「コレ何?」と思わず眉をしかめさせる作品。そんなドラマが80年代にはありました。それはTBSの金八先生系学園ドラマ「東中学3年5組」。歌手の南こうせつが主役を務めております。
南こうせつの演じる新任教諭の平井晋作(理科担当)と学校の管理教育に押さえつけられた生徒たちとの心温まる交流を描いた作品ではあるのですが、この平井の口癖は「変態」。おたまじゃくしが蛙へと変態するように、生徒も大きく成長してほしいとの意味で使っている口グセなのだそうな。
この設定をさすが理科の先生!と思うかどうかはそれぞれだけど、この当時小学3年生だった僕はこのドラマのサブタイトルを新聞のテレビ欄で観て目が丸くなりました。
①ヘンタイのススメ
ドラマの設定はともかく、変態を「ヘンタイ」としてエピソードタイトルにつけるという理解不能かつシュールな光景。教員に真顔で「変態(ヘンタイ)はいいぞぉ!君たち」なんて言われたってなぁ。ってなぐあいにこのドラマはやたらエビソードタイトルでまさかの「ヘンタイ」」推し。第4話のエピソードタイトルは「ヘンタイ適齢期」。
②ヘンタイ適齢期
そんなもんに適齢期もクソもあるのか?さらにラストを飾るエピソードタイトルは
③南こうせつも激怒なエピソードタイトル
TUBEを率いる前田耕陽は90年代に「サヨナラ湘南My Love」と歌いましたが南こうせつは80年代にドラマで「ヘンタイ先生」扱いされてサヨナラ。
全9話のうち3話で「ヘンタイ」という単語を使う、この偏愛っぷりはまごうことなき「ヘンタイ」ともいえます。今だったらBPOや視聴者から厳重注意やクレームで叩きまくられていただろうなこの番組。っていうかよくこんなタイトル通ったよな。と、逆に感心さえさせられるこのドラマですが、かなり前に再放送があった程度でビデオやDVDなどになっていないため、観ることができません。このブログを見て興味が湧いた方はTBSに再放送のお願いなどをしてみてはいかがでしょうか。案外、再放送で人気出たりして。ウケを狙ったエピソードサブタイトルだったのか、あるいは単にこのドラマの制作陣が「南こうせつのことを嫌いだった」のか。どっちだったんだろう。だけど普通、こんなエピソードタイトルをつけようとしたら常識ある人がそんな暴挙を止めると思うんだけどもなぁ。
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