サブカル 語る。

サブカルチャーなどについての雑談

古いWindowsパソコンを3~5年使うため、Linuxでリサイクル

 

こんにちは。 

 本日のテーマはWindowsやーめた!」。現在、僕の自宅には合計3台のパソコンがあり、全部Windowsです。

 

Windows7のデスクトップ
Windows vistaのノート
Windows XPのノート

 

 この②、③についてはOS保証期間もとっくに切れているので、ネットにつなげません。NWに接続できないスタンドアローンのPCなどゴミ同然といえます。なので本日、この本を買ってきてLinuxをインストール。古いWindowsパソコンをリサイクルしよう!と思いました。

 めっちゃくちゃ使える!

 

 この本の表紙にあるUbuntuというのは「Linux」というOSの種類のひとつ。このLinuxUnixというのはサーバーの構築ほかシステム管理の分野で、割とよく使われているOSなんですけど、マイクロソフトWindowsが圧倒的シェアをほこっている個人所有のパソコンでは見る機会もほとんどありません。だけど、意外な所で「Linux」は使われています。具体的にいうとみなさんのスマホのOSである「andoroid」。これもLinuxOSの仲間です。

 この辺の話は「日経Linux」などを読むと分かりやすくておもしろいかも。とにかくこの本を参考にWindows XPをノートPCから削除して、Linux系OS「Ubuntsu」をインストールしてみました。数多くあるLinuxOSからUbuntsu系のOSを僕が選択したのは以下の理由から。

 

①LinuxOSの中で最もメジャーであり、入門者にぴったり
②メジャーであるため、関連書物が豊富
③日本語サイト、フォーラムがあるため質問しやすい

 

   その「Ubuntsu」インストール時の画面の写真はこんな感じ。画面にアプリケーションのアイコンがあるので必要に応じてアイコンをクリックしてアプリを起動させます。操作感覚はWindowsとほぼ同じ。Linux系OSは用途や端末の性能などを考慮してそれに合ったOSを専門サイトで探してきてダウンロードするのが原則ですが、このUbuntuはビギナー用Linuxの専門書などに付録でついている事が多いので最も入手が簡単。PCにインストールして本に従って操作をしていけばインターネット閲覧くらいだったら1~2時間程度で可能になります。

 

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以下ホームページより
Ubuntu - Wikipedia

 

 今回インストールしたPCはメモリ768MのノートPCですけど、メインで使っているメモリ2Gのデスクトップ(Win7)PCに比べても使い勝手に大きな遜色がないのには驚きました。Windowsの方が操作に慣れているためUbuntuの操作プロセスなどに違和感を抱くところも多少ありますが、PCの利用がインターネットやメール、ドキュメント作成のみだったら慣れるのも早いでしょう。ついでにWindowsからLinuxへの切替時のメリットとデメリットについても紹介。

 

メリット

①原則的にLinuxのバージョンアップ版はダウンロード無料のため、OSのアップグレードなどで端末買い替えをしなくてもいい。

Windows Officeと互換性を持つ無料アプリケーションがあるので、OSの切替後もWinPCとWord、EXCELのデータやり取り可能。

デメリット

Windows用のアプリケーションが起動できない(場合によって出来る事もある)
②快適に使いこなすためには、ある程度の勉強が必要となる 

 

 このメリットとデメットも人それぞれですけど。Win7、Win8のユーザーだったらせっかくマイクロソフトがタダでWin10をくれるっていうんだから素直に貰っちゃえばいいじゃんと思うけども、もうサポート終了でネットに繋げないWinXPや、サポートから外れているWindows VistaユーザーはWindowsを捨て、LinuxOSをインストールして使うのもアリです。パソコンの利用目的が文書作成やネット閲覧、映像、音楽の視聴や編集などだったら専用のフリーソフトもそれなりにそろっているし、WORDやEXCELと互換性のあるフリーソフト「Libre Office」のおかげでOfficeの書類をLinuxで閲覧、編集できるようにもなりました。

EXCELのデータについては関数が狂って使えないケースなどもあるので注意。

 

 メイン機として使うとしたら多少頼りないけれど、セカンド機として使うなら充分。このブログを書くのに使っているパソコンもたまにCPUに多くの負荷がかかって重くなる事もあるけれど、使い勝手はWindowsと比べても、遜色ありません。 

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※僕の使っているブラウザはマニアックなVivaldi(笑)

 

 さて。ここで問題。Linux系OSのインストールで古いWindowsのパソコンをリサイクル!というのはいいんだけど、今回の対象機器の性能はメモリが768メガ。今どきメモリ4Gが当たり前の時代にギガ以下の単位のメモリ。Ubuntuの推奨メモリは512メガなので、起動できるけどやっぱり動作が遅い。おまけに、世間では意外とWindowsXPの端末を捨てていないお宅も多く、中には外付け外部ドライブがDVD-ROMでなくCD-ROMという端末もあるので、もっと低い性能の端末でも使えるLinuxOSってないか?と考えて、以下の条件で探してみました。

①500M前後のメモリでも使える
②OSそのものの容量が軽い(CD-ROM1枚に入る程度)

 

 現在は殆どのLinuxOSは容量1ギガを超えるためDVD-ROMでないと入りません。そこでCD-ROMに入る700M前後の容量の小さなLinuxを探してCD-ROMにダウンロードする事に。そんでもってやっと、この2つのOSを見つけました。

 

Puppy Linux 日本語版

 

osdn.jp

 

 外部装置はCDーROMドライブのみのため、最大でも容量が700メガ以下のUbuntu系OSではないOS。この条件に合う軽量Linuxの「Puppy Linux」と「Linux Bean」を実際にダウンロードしてみました。この2つのLinux系OSは容量も700メガ以下なのでCD-ROMにコピー可能。おまけにUbuntuをベースに作られているのでUbuntuに多少慣れたユーザーにとってとっつきやすいのも特徴です。インターネットでさらに探しまくればもっと小さいLinux系OSもあるかもしれませんが、そんな事をいってたらキリがないので今回はこの辺で。

 

 では最初に「Puppy Linux」のホームページヘ

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Puppy Linux 日本語版

 

※このPuppy Linuxは旧バージョンのUbuntuのプログラムコードから開発されているOSでUbuntuの利用可能メモリの容量が 512Mに対して、Puppy Linux128メガ!その軽さにちょっと驚きでした。んでもってHP上部のダウンロードをクリックして先に進むとこんなページに。

 

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 ここでは画面中央のCD-ROMっぽいアイコンの「pup_4312012.iso」がPuppy LinuxのOSになります。もっともこのOSは古く、最新版は下から3つ目の「Puppy-5.7.1JP/」フォルダにあるので、フォルダの中のisoファイルをダウンロードして下さい。

次、Linux Bean。

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osdn.jp

 

 このLinux系OSも同じくUbuntuを下地に作られていますが、その元になっているのは最新版のUbuntu。さらにこのOSの利用可能メモリは384メガ。Puppy Linuxに比べたら高いスペックだけど、それでも今回のインストール対象機器のメモリは768メガなので充分。先ほどのPuppy Linuxの時と同じく拡張子が「iso」のファイルをダウンロード。ダウンロードできたら、次回こそ対象のPCにインストール。上記の本などはLinux操作を覚えるには必要だけどUbuntu以外のLinux系OSについてはあんまり丁寧に記述していないケースが多いためこのブログで書きました。Ubuntu以外の便利なOSを、インターネットで探して使いたいと考えている初心者にはお役にたてる記事になったと自分では思っています。マジで。

 

  

 今回はパソコンのスペックが低くても使える「Puppy Linux」「Linux Bean」という2つの軽量Linuxをダウンロードしてインストールを行い、どちらの使い勝手がいいか調べてみたのですが、結論をいうとユーザーの「好き好き」変わると思います。Puppy Linuxの利用可能メモリは最低128メガのため、動作の軽さについてはマジで申し分ありません。

 

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UbuntuパソコンにCD-ROMを入れて、そこから起動させています。つまりHDDではなく、外部メディアからOSを起動させている状態(詳細は後ほど)

 利用メモリが1510Mのうち86M!CPU使用率が9%!すげぇ。これだったらメモリが1G以下のパソコンでも利用可能。ただ、このOSに最初から装備されているブラウザやドキュメント作成ソフトが独自のもののため、youtubeに繋げないなど不都合もそれなりにありました。このため別ブラウザやWindowsのOfficeと互換性のあるソフト「Libre Office」などをインストールしたり、使いたい環境にあわせて調べながらカスタマイズしなくてはいけないので面倒だし、PCの設定に慣れていない人には敷居が高いようにも思えます。ただこの操作の軽さは魅力。

 

Puppy Linux 日本語版

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 画面の上中央にある「ダウンロード」を選択。以下のリンクからダウンロードページに。

puppy-5.7.1JP/ のフォルダを選び、中央のCD-ROMマークを選択してダウンロード。

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ダウンロードしたOSの使い方は以下リンク参考。

www.pc-master.jp



次、Linux Bean

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 利用メモリが1510メガのうち236メガで、CPU使用率が21%。Puppy Linuxと比べたら多少パソコンにスペックを求められるけど、それでも現在のWindowsと比べたら低すぎなくらいです。このOSについてはポピュラーなLinuxディストリビューションUbuntu」と操作が似ているため、使い勝手はこちらのほうが上。LinuxWindowsのソフトを使うためのエミュレーターソフト「Wine」が標準装備なのも高ポイント。

※Wineについては別の機会に

 

LinuxBeanホームページ

osdn.jp

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 「最新リリース」のOSについてはまだ使ってないので詳細不明。この他にも多くのLinux系OSがあるので、このブログを読んで興味を持った人は本を手に試してみるとおもしろいですよ。

 

 本日はこんなふうにLinuxについて長々書いてきましたけれど、「俺はWindowsなのでLinuxなんてマイナーOS興味ねぇよ!」という人たちもいるでしょう。そういうことをいっている人は、Linux系OSはパソコンにダウンロードしなくてもDVDやCD-ROM、USBなどの外部メディアから使えるという機能についてだけでも知ってもらいたい。WindowsMacOSなどは電源をいれると同時にCPUがハードディスク上にあるデータをメモリに持ってきて、そのメモリ上でソフトを動かします。

 

つまり、ハードディスクがイカれたら、もうどうにもならない。

 

 PCの中に保存してあるデータもOSが起動しない限り移動できない。そんな時に、Linux系OSが役立ちます。外部メディアに保存してあるLinux系OSをCPUがメモリに持ってくることでハードディスクを介さなくてもパソコンを起動させられるので、うまくいけば必要なデータを外部保存装置に移動させたり、暫定的にそのパソコンを使ったりする事も可能になるのです(ダメな時もむろんあるけど)。この詳しいやり方は以下ホームページで。

 

www.pc-master.jp

 

 Win10を使う人もLinuxに切り替える人も知っていて損のない話なので、ぜひ覚えておいて下さい。メインで使うパソコンの予備OSにLinuxを外部メディアにダウンロードして持っておくのは快適なPCライフのために今後、有効だと僕は思います。

あ〜、長かった。