サブカル 語る。

サブカルチャーなどについての雑談

ドラえもんが青くなった理由が昭和と平成で異なっているの知ってる?

こんにちは

 本日のブログのテーマは「ジェネレーションギャップ」。 きっかけとなったのは

www.hitode-festival.com

 

 上記ブログの筆者さんがツイートで「ドラえもんの身体の色が青くなった理由」について呟いていたのを目にしたことです。リプに書かれていた理由は2つ。

①ネズミに耳をかじられた後、その姿を鏡で見て青ざめたから身体が青くなった
②ネズミに耳をかじられたのがショックで泣き続けてるうちに、黄色い本来の塗料がはがれて身体が青くなった。

 

 さて皆さん、いったいどっちが正解か知っていますか?実を言うと、両方正解。①は昭和の頃に放映していたドラえもんのオフィシャル設定。②は平成の映画以降に改められたオフィシャル設定。つまり80年代に小学生だった僕らにとっては①が正解。90年代に小学生だったこどもたちには②が正解となります。

 

 こんなふうにドラえもんの物語設定にはジェネレーションギャップが存在している事になりますが、漫画の長期連載やテレビ番組のシリーズ化により、本来の設定が上書きされて全く別のモノになる。 実をいうとこういった現象は、サブカルにおいてよくあります。これはサブカルの物語が現在の流行や情勢、空気などを積極的にとりいれることで、リアルタイムのウケを狙うためであるという特性によるところが大きい。仮面ライダーも最初、1号だけでしたけど主役の藤岡弘、さん負傷というアクシデントが1号はショッカーの幹部を追うために日本を離れる事になった。その間は、2号がやってきて日本を守るために戦うという後づけ設定を産み、ライダーを放映したところソレがあたって人気爆発。その後付けの設定が作品の幅を広げた結果、現在に至ります。

 

 ウルトラマンシリーズも最初はそれぞれ独立していたために初代ウルトラマンとセブンには直接的な繋がりがなかったけど、セブン以降の作品で「ウルトラ兄弟」というコンセプトを掲げて物語を縦軸でつないだ結果、ウルトラシリーズは長寿作品に成長。めでたく今年、50周年となりました。設定の上書きはオールドファンとしては納得できないということも多々あります。僕もウルトラセブンに実の息子がいたという後付け設定でウルトラマンゼロというキャラクターが出てきた時は ふざけんな!ダンとアンヌの報われぬ悲恋はどうなった!と怒りがこみ上げましたが最近は「設定を変えていく事で新たな世代が自分の愛した物語を好きになってくれるんだったら、それもいいかな」と丸くなっちゃった。気づいたら大人になっていたんだなぁ、僕も。

  

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 ※NHKサブカル特集。時代も変わったもんだな。