こんにちは。
新入社員の皆さんは、社会人となってそろそろ2週間。社会で働くっていうのはどんな印象ですか?僕の会社でも新入社員が数名おり、彼らはメモを片手に研修中。ITの分野で必要となる基礎知識を身につけた後、先輩のいる現場出向になります。
日ペンの美子ちゃんは広告漫画の大御所である
メモといえば皆さんもそうかもしれませんけれど僕は常にノートパソコンを持ち歩いており、報告書やネットワーク機器の設定変更案、ミーティング議事録などを全部キーボードでカチャカチャ打っているため、ペンで字を紙に書く機会がほとんどありません。たまに電話での会話の走り書きなどを清書して上役に提出することもあるけれど、その際に目にする自分の字の下手さに我ながら呆れる今日、この頃。
さて本題。文字といったらやっぱりこの人。日本における雑誌、新聞広告漫画業界の権威「日ペンの美子ちゃん」
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上記のホームページによると、日本ペン習字研究会のキャラクター「日ペンの美子ちゃん」は現在6代目。ペン習字講座80年以上の歴史に裏打ちされた伝統と実績を背負い「たった1日20分の練習で、誰でも達筆になれるわよ!」と声高らかに保証する永遠の17歳の姿は可愛らしさというよりも何とも言えない迫力と説得力に溢れており、さすがこの過酷な広告マンガ業界での生存競争を長年に渡って勝ち抜き、確固たる地位を確立しただけのことはあるな。と思わせるものがあります。彼女のフィールドは漫画雑誌の裏表紙や新聞に掲載されていた広告漫画が中心。そのレトロ調で味わい深い絵柄の彼女を見て日ペンを知ったという人も多いと思います。だけど最近はアニメにもなり、TVのCMやWeb系メディアなどにも登場。縦横無尽ともいえる活躍ぶりには目を見張るものがありますがこれも時代の流れっていうやつなのでしょう。
日ペンの美子ちゃんを笑う文明の利器「エーカン」
そんな時代の流れというやつによって流されて消えた習字上達アイテムが、今回このブログで紹介する「エーカン」。
薬指と小指で下のハンドルを握って、親指と人差し指と中指で本体のローラーを弾くだけで字が上手くなる!という実にうさんくせー道具。テレビを見ながら一日5分カシャカシャ機器を弾けば誰でも字が上手くなる!という文句につい、美子ちゃんでなくてラクなエーカンに手を伸ばしたくなるっていうのは人情ってやつでしょうか。
金をドブに捨てた人の貴重な記録
だけど。世界6ヶ国で特許を取った話題の文字上達マシーン!とかいっている割にはこのエーカン、僕の周りで誰も知っている人がいません。以前ブログで紹介させてもらった勉強前に使う脳波測定マシーン「ドクターキャッポー」並みの知名度の低さです。ドクターキャッポー同様にこの「エーカン」の実用性、使った人の感想などが気になったので、ネットで体験談を探したらやっぱりありました!いつの時代も、うさん臭い広告の餌食になって金をドブに捨てる人はいるもんだなと思うとしみじみさせられます。
このブログでは自分の字の下手さを克服するため書道教室に通ってはみたものの「理想」とする文字に辿り着けず、途方に暮れたブロガーが「根性論+練習」ではなく「科学+練習」を謳うこの商品に魅力を抱き「エーカン」を購入。紆余曲折を経て「器具によって手先が器用になっても文字がうまくなるとは限らない。正確な手本を参考に、文字を書く際の基本を身につける以外、文字上達の道はない」っていう結論に至るまでの過程はなるほど。と頷かされるっていうか「そりゃそうだろうな。」と納得。そもそも「たった1日20分の練習さえできない奴には文字の上達を夢見る資格はない」っていうことなんでしょう。技術を習得するため重要なのは、小さな努力を実直に、地道に継続していくこと。これは習字だけでなく、仕事にもいえることですよ。
なにか物事を始めた最初の頃はなかなか努力も形にならないので、イヤになったり投げ出したくなったりすることも多いでしょう。そんな時は1日5分のながら練習で字がうまくなると謳って愚直な努力を嘲笑うかのごときエーカンと、毎日20分練習を続けていく「地道で愚直な努力」の大切さを語る美子ちゃんを比べて「現在でも生き残っているのはどちらか」を考えてみて下さい。なんだか偉そうなことをいっているけど、僕にもいえることだな。社会人としてあらためて「愚直さ」という原点に戻り、毎日の仕事を頑張ろうとか思っちゃいました。教訓めいたいい話でまとまったところで、本日のブログはこれにて。うちの会社の新人研修教材で美子ちゃんの漫画を使おうかな。
![]() 【パスケース】今なのです。/日ペンの美子ちゃん
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※日ペンの美子ちゃんグッズがあるなんて知らなかった。
エーカンと共に覚えておきたい、胡散臭い通販アイテム「ドクターキャッポー」