こんにちは。
いきなりですが、皆さんは達筆ですか?最近はスマホやPCで文章を書くことが殆どなため「字の上手さ」いわゆる「達筆」という特技は注目される機会もさほどありませんが、それでも「字が汚い」ということに劣等感を抱く人は僕の周辺にもいます。そんな人に「字が上手くなりたきゃ、日ペンでもやってみたらどうだ?」というとほぼ全員が口にする人物の名前が「日ペンの美子ちゃん」。その知名度は相当なものだなと思わざるを得ません。
日ペンの美子ちゃんという広告漫画の大御所について
さて本題。文字といったらこの人。日本における雑誌、新聞広告漫画業界の権威「日ペンの美子ちゃん」
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ホームページによると、日本ペン習字研究会のキャラクター「日ペンの美子ちゃん」は現在6代目。ペン習字講座80年以上の歴史に裏打ちされた伝統と実績を背負い「1日20分の練習で、誰でも達筆になれる!」と声高らかに保証する永遠の17歳の姿は可愛らしさというより、過酷な広告業界で確固たる地位を築いた凄みと説得力に溢れています。彼女のフィールドは雑誌の裏表紙や新聞に掲載される広告マンガが中心。そのレトロ調で味わい深い絵柄の彼女を見て日ペンを知ったという人も多いと思います。最近は漫画だけでなくアニメやTVのCM、Web系メディアなどにも登場。縦横無尽ともいえる活躍ぶりには目を見張るものがありますが、これも時代の流れってやつなのでしょう。
日ペンの美子ちゃんを笑う文明の利器「エーカン」
そんな時代の流れによって消えた習字上達アイテムが、今回紹介する「エーカン」。
薬指と小指で下のハンドルを握り、親指と人差し指と中指で本体のローラーを弾くだけで字が上手くなる!という実にうさんくせー道具。テレビを見ながら一日5分カシャカシャ機器を弾けば誰でも字が上手くなる!という文句につい、美子ちゃんではなくてラクなエーカンについ手を伸ばしたくなるっていうのは人情というものです。
エーカンで金をドブに捨てた人の貴重な記録
だけど。世界6ヶ国で特許を取った話題の文字上達マシーン!という割にはこのエーカン、僕の周りで誰も知っている人がいません。以前ブログで紹介させてもらった勉強前に使う脳波測定マシーン「ドクターキャッポー」並みの知名度の低さです。ドクターキャッポー同様にこの「エーカン」の実用性、使った人の感想などが気になったので、ネットで体験談を探したらやっぱりありました!いつの時代も、うさん臭い広告の餌食になって金をドブに捨てる人はいるもんだなと思うとしみじみさせられます。
このブログでは自分の字の下手さを克服するため書道教室に通ったものの「理想」とする文字に辿り着けず、途方に暮れたブロガーが「根性論+練習」ではなく「科学+練習」を謳うこの商品に魅力を抱き「エーカン」を購入。紆余曲折を経て「器具によって手先が器用になっても文字がうまくなるとは限らない。正確な手本を参考に、文字を書く際の基本を身につける以外、文字上達の道はない」っていう結論に至るまでの過程はなるほど。と頷かされるっていうか「そりゃそうだろうな。」と納得。そもそも「たった1日20分の練習さえできない奴には文字の上達を夢見る資格はない」っていうことでしょう。技術を習得するため重要なのは、小さな努力を実直に、地道に継続していくこと。これは習字だけでなく、仕事にもいえることですよ。
なにか物事を始めた最初の頃はなかなか努力も形にならないため、イヤになったり投げ出したくなったりすることもあります。そんな時は1日5分のながら練習で字がうまくなると謳って愚直な努力を嘲笑うかのごときエーカンと、毎日20分練習を続けるという「地道で愚直な努力」の大切さを語る美子ちゃんを比べて「現在でも生き残っているのはどちらか」を考えてみて下さい。社会人としてあらためて「愚直さ」という原点に戻り、毎日の仕事を頑張ろう!とか思っちゃうな。教訓めいたいい話でまとまったところで、本日のブログはこれにて。
![]() 【パスケース】今なのです。/日ペンの美子ちゃん
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※日ペンの美子ちゃんグッズがあるなんて知らなかった。
エーカンと共に覚えておきたい、胡散臭い通販アイテム「ドクターキャッポー」