サブカル 語る。

サブカルチャーなどについての雑談

企業への内定辞退に悩む学生に読んでもらいたい「日本でいちばん大切にしたい会社」

こんにちは

 サブカルだけでなく、サブカルと世相を絡めた話題についても多く取り上げるこのブログ。本日のテーマは「企業の内定辞退」。

blogos.com

www.huffingtonpost.jp

 

 就職氷河期と呼ばれる時期に学生だった僕からしても「そんな時代になったんだなぁ」としみじみ思わせるものがありますが、恨み節などはありません。企業への内定辞退?大いに結構!ってのが僕の意見です。派遣社員などの「非正規雇用などが増えた時期に「派遣は雇用の調整弁」って言葉が流通したことが、かつてありました。それはつまり「非正規労働者は企業の正規雇用者や利益を守るためだったら蔑ろにしても問題ない」ということを意味するひどい発言なのですが、考えてみたらこの国の企業はバブル以降、非正規や就職を求める学生、さらに企業で働いている社員など誰かしらを調整弁にしてきたのです。僕も中小ながらも企業人として働く身だからこそ企業の欲する人材に逃げられる「内定辞退」というのはきわめて憂うべきことではあるけど、企業の調整弁とされてきた人材に手の平を返されることで「内定辞退は企業の調整弁」という状態となり、人材不足から淘汰される会社が出てきたところで文句をいう筋合いはありません。もしも企業が「内定辞退」という事態に直面させられて悩んでいるんなら「なぜ学生は弊社の内定を蹴ったのだろう?」と考え、人材とは何か?と自問自答することから「働くとはなにか?」「企業とはどうあるべきか?」を構築してみようといった発想を持つことこそ企業の大好きなお決まりセリフ「ピンチをチャンスに変える」っていうやつじゃないでしょうか。

 

 さて本題。最近こんな漫画を買いました。

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 この漫画は自称「いつでもどこでも現れる普通の日本人」が各地を巡り、多くの人に理想論と揶揄されがちである「企業は社会の公器」を体現するかような活動、経営などを長年続けている企業を幅広く紹介する「日本でいちばん大切にしたい会社」のコミック版。この作品に紹介された企業は以下の通り。

1、富士メガネ

 北海道のメガネ製造・販売会社。社員半数以上が認定眼鏡士の資格を持っており、「モノを見えるようにする」メガネ屋という観点から人道支援をスタートさせる。難民キャンプに社員が出向き、一人ひとりにあった眼鏡を提供。

http://www.fujimegane.co.jp

2、中村ブレイス

 島根県のメーカー。事故や障害などで欠損した身体の部位を補うための義肢・義手などを製造・販売。

http://www.nakamura-brace.co.jp

3、未来工業

 岐阜県の電気設備資材、排給水設備メーカー。社員は常に頭を使って価値を作るべき。「ホウレンソウ(報告・連絡・相談)」や価値観の横並びを「マンネリズム」の温床といって嫌い、社長の「社員の不満を消すこととやる気を育てることのみ!」という極めてまっとうな持論を語る社長がユニーク。

http://www.mirai.co.jp

 

4、大谷 

 新潟県のはんこ専門店で全国に135店舗を展開。社長自身が重い病気を患ったことから「利潤の追求だけを求めるのが企業ではない。障害を持つ人にも働く喜び、幸せを作るのも企業の務め」との考えを強く抱き、障害者雇用に注力。

 

https://www.hankoya-otani.com/

 

5、ラグーナ出版

 精神保健福祉士として病院に勤務していた社長が精神病院の入院者・外来患者・医師・看護師と文芸誌「シナプスの笑い」創刊。その本が口コミなどで話題になり、NPO法人だった活動を会社化。

http://www.lagunapublishing.co.jp

 

6、サイボクハム

 農家の次男坊だった創業者が日本の食料自給率を憂いて牧場を経営。養豚という立場で良質の食用肉豚や後継者育成に取り組む。また、畜産と農業不可分として、肉加工品や農産物も作成。

http://www.saiboku.co.jp

 

 このブログでは企業のさわりのみ紹介させて貰うので、興味あったら本を読んでみたり、リンク先の企業ホームページを覗いて調べてみて下さい。こので紹介されている企業の取り組みや理念がどこまでも理想論なのかどうか?それを決めるのは社会人となって未来を担う学生や、現在社会人やっている僕ら

 


 

 

※内定囲い込みのため、高級レストランやテーマパークに招待、Ipadプレゼントなどモノで学生を釣ろうと考えている企業もあるそうですが、そういう会社に就職するのは辞めたほうがいいすよマジで。モノで人を釣ろうとする会社は結局のところ人を「モノ」としか考えていないだけなので。ってかそういった底の浅い会社がこの国にまだ多くあることを社会は憂うべき。

 そういう僕も企業の内定を蹴った経験あり。

 

arrow1953.hatenablog.com