こんにちは。
今日のブログのテーマは「ゲームの自動販売機」。
ビンボー小学生の味方「ファミコンディスクシステム」
ゲームソフト一本あたり数千円前後のため、簡単に買えずにいた僕らの小学生時代、お手軽な価格でゲームを遊びたいという希望を叶えてくれる夢みたいなファミコンの周辺機器がありました。その名も「ファミリーコンピュータディスクシステム」。
従来のファミコンはカセットタイプのソフトを本体に挿入して遊ぶ形式でしたが
このディスクシステムで使うソフトは、パソコンのフロッピーを模した両面にデータを書き込めるディスクカード。
このディスクカードをファミコン本体の下に接続したディスクドライブに挿入して遊ぶ仕組みでした。このディスクシステムの最大のウリは「ゲーム書き換え」。ゲームに飽きたらこのディスクカードを近隣のおもちゃ屋に持って行って、お店にあるディスクライターで自動販売機のように500円でゲームを書き換える事ができたのです。以下の画像はゲームの書き換え時のディスクライターの画面。まさか動画であるとは思わなかったわ。
この当時、ファミコンの主流は高額なカセットタイプのソフトよりもこのディスクカードを使ったゲームに変わっていくんじゃないか?と思われていましたが、このディスクカードは表、裏面合わせても使える容量は896キロビット。これはこの当時のカセットタイプのファミコンソフトで使える容量のおよそ3倍だったんですけど、その後には技術の進歩により、カセットに使えるメモリの容量が増大。1メガビットから最大で4メガビットにまで達したこともあって存在意義を失っていきました。あと、500円でゲームを買えるというのも貧乏な子どもユーザーにとってウェルカムだったけどゲームのソフトメーカーについてはソフトの利益率も低いため、あまりありがたいものでもなかった。そりゃカセットタイプのソフトだったら定価4800〜6000円弱で売れるものが500円で販売されるとなったら旨味も多くありません。そんな事情もあったためディスクはだんだん衰退。そんでもって撤退となったのでした。
数千円で売れるゲームを500円で書き換えるっていう価格設定がそもそもムリっていう意見もあっただろうけど、だったらこの価格が1000円だったらどうだったか?といったらたぶん、僕らは手を出さなかったと思います。需要と供給、そして技術の進歩。それらの要素がううまく噛み合わなかったためメインにはならなかったけれども、僕らの記憶に残る名ハードだったとは思っています。
パソコンのゲーム自動販売機 「TAKERU」
さて本題。同時期にファミコンだけでなく、パソコンでも同じソフト販売のしくみがあったのを皆さん覚えているでしょうか?その名も「ソフトベンダーTAKERU」
パソコン周辺機器メーカーの「ブラザー工業」が1986年発売。全国で300店舗ほどのパソコンショップやパソコン売り場に置かれていたソフトの自動販売機です。ユーザーは空のフロッピーディスクを買い、それを上記の機器にセットしてソフトを選び、書き込む。その販売されるソフトは筐体の中にCD-ROMとして保存されていましたけれど、中にはISDNの回線を使ってダウンロードで販売というゲームソフトもあったそうな。1980年代〜90年代でそんな販売をしていたとは僕も知らず驚きでした。僕も高校生の頃、自宅にはNECの「PC-9801RX」というパソコンがあったためTAKERUでアドベンチャーゲームを買ったことがあるけけど、どんなゲームだったか思い出せません。
自宅にあったのは中央の「5インチサイズ」。コレも十数年前までは現役だったのに。
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あまりにも先駆的すぎてマイナーだったTAKERU
TAKERUの開発者インタビュー。世間にはまだまだ知らない事がいっぱいだな。発売されていたソフトのラインナップをインターネットで調べてみると王道のアドベンチャーから18禁エロゲー、表立って発売できない同人ソフトなどラインナップもあって幅広い。この「TAKERU」というゲーム販売自動販売機。いつかこのブログの記事で紹介できたらと思いながらそのタイミングが掴めずにずっといましたけど、昨日こんなイベントが秋葉原で行われていたためタイミングは今しかないと思ったので、本日紹介。
パソコンは「DOS」時代から使っているけどヘビーユーザーではなかったので、イベントに行きたかったかというと微妙ではあるけども。今思うとこのパソコンソフト販売機、エロゲーに絞ったエロゲーの自動販売機として置いたほうがもっと普及していたかもね。
※本で調べたり自分でパソコンを作ったりしてインターネットに繋いだのはもう10数年前。今やタブレットやスマホでいつでもどこでも常時ネット接続。このあたり前になった環境ってほんとスゴイことなんですよマジで。