サブカル 語る。

サブカルチャーなどについての雑談

ラブレターで失恋!学年集会で、先生に大声で手紙を読まれた思い出

こんにちは。

 

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 世間はもう卒業式などを終えて春休みといったところでしょうか。卒業生はまた4月から始まる新たな学校や会社での生活に対して期待と不安を抱き、在校生は進級を控えて気を引き締める。この時期は夏休みとも冬休みとも異なる独特な雰囲気を持っており既に学校を卒業して社会人になった自分にとっては懐かしさを感じさせます。

ラブレターのせいで失恋!

 さて本題。学生だった頃の僕は何度もこのブログで書いておりますけど彼女おらず。されども、恋多き青少年ではありました。どれもこれも思い出すとトホホと、呟きたくなるようなものばかりだったけれども、そんな中で今でも忘れられないのは同級生全員の前で学年主任が大声で俺のラブレターを読み上げたことです。

 

誰にも言えぬ想いを込めた恋文 

今から25年前のことです。僕には好きな女の子がおりました。ただ照れ屋なもので、自分から声をかけたり好きだ!とその子に打ち明ける勇気もない。そこで手紙で自分の想いを伝えたい!好きだとその子に知られるのも恥ずかしいので匿名で出そうと思ったのがこの出来事のきっかけでした。

 

 手前味噌になるけどその頃、学年で最も作文のうまい生徒だと国語の先生にいわれていたこともあったので書き上げた手紙、いやさ恋文を手に僕はひとりご満悦。ところが読むにつけ、そのこだわった文章や筆跡から「これは自分だとバレるな」と思ったのです。彼女に想いを伝えるのは匿名でなくてはならない。書いたのは僕だと知られたらけいない。彼女にしても好きでもない男に告白されたところで迷惑だろう。誰も知らない知られちゃいけない。という、今日もどこかでデビルマンな思考になっていた僕は自宅の雑誌や週刊誌などの活字を1文字1文字丁寧に切り抜き、文章にこだわるのをやめできるだけシンプルに想いを伝えるべくそれを便せんに張り付けて、

 

僕 は 君 が 好 き で す。

 

 という恋文を作って、下駄箱に置いたのでした。10文字足らずの恋文だけど、明朝体やゴシック、POPなどのフォントが不揃いな大きさで綴る匿名からの想いは今考えてみると確かに不気味ではありますが、見方を変えればどこかアーティスティックでもあります。

 

 数日後、卒業を控えた学年集会で学年主任がこの手紙を読み上げ「こんないたずらをするのは誰だ!」と激怒。このいたずらって発言に怒った僕は、学年主任に気づいたら「俺の純愛をいたずら扱いするな!」と怒鳴り返していました。結果、手紙を書いたのは僕だとバレることに。職員室に呼び出されてラブレターについて説明したものの理解されず、周囲からは変人扱いを受けることとなり、その娘も口をきいてくれなくなりましたとさ。いや、そりゃ明らかに僕に非があるんだけどもね。

 

ラブレターによる失恋の傷を活かせ! 

 そんでもって後日談。その数年後のことです。大学の講義で担当教授が「君たちのレポートにはオリジナリティというか、独創性というものがない。ぜひ私を唸らせるレポートを読んでみたい」とかいうのでその時の手法でレポート作成を実施。部屋に閉じこもって山のごとく積んだ雑誌と新聞を机の横において下書き。できるだけ活字で使うことの少なそうな漢字を含む単語や言い回しなどを避けたものを書いて、それに合わせ活字を1文字1文字ごとに切り抜き、張っていく。部活やバイトを全部休み、トイレと風呂、三度の食事以外はレポート作成。そうして、どうにか400字詰めの原稿用紙だいたい10枚分ていどのものを書いて提出したのです。

 先生は数日後、研究室に僕を呼んで「文章は平凡。だが、私は世界でたったひとつのレポートをもらったのかもしれない」と仰っていました。その授業で「A」をもらったのは僕だけだったそうな。

 

 本日のブログはそんな青春の苦い思い出についてでした。ちなみにその娘とは20代のころに行った同窓会で和解をしているものの、その後どうなっているか分かりません。僕の恋愛遍歴は高校時代、好きになった子の口に僕の脛毛が入ったことから失恋となったエピソードやおなじみの「友達未満」エピソード、その他多数。こりゃ彼女できなくてもしゃあなぃわ。よくよく考えたら、コレって僕の中にありきたりな常識をぶっ壊したいという欲望がこの頃から強くあり、それが潜在的に発露されたのかも。