サブカル 語る。

サブカルチャーなどについての雑談

戦争大好き!な丸山ほだかにふさわしい小説「戦国の長嶋巨人軍」

こんにちは。

 ゴールデンウィーク直前は業務が立て込み、連休中は家族と遊びまくり。でもって、連休後は溜まりまくった業務消化で明け暮れていたこの数日間。このマイナーブログをいつも読んで下さる皆さんに置かれましてはお変わりございませんか?

 っていう具合に、時候の挨拶文みたいな久々のスタートとなりましたけど今回のイントロダクションは、北方領土をめぐって「北方領土を取り戻すには戦争だ!」みたいなバカな発言で世間や他国を騒がせている「丸山ほだか」あたりの話題から。

 

www.asahi.com

 

 この丸山議員のバカ丸出し発言については「サブカル」「ネトウヨ」という観点から改めてじっくり語っていきたく思っていますけど、戦争や軍備増強などにより国際問題の解決を図るべきという発想は、以下の小説レベルだと思っています。

 

バカが戦車でやってくる。 

 その小説とは直木賞作家、志茂田景樹先生の「戦国の長嶋巨人軍」。

f:id:arrow1953:20151018224745j:plain

 

 長嶋さん+巨人+自衛隊+信長=バカが戦車でやってくる。この味わい深い表紙から漂ってくる「バカ」テイストがもうたまりません。この頃の巨人はカネに物を言わせて他球団から強力な選手をフリーエージェント精度を使って引き抜きまくり、顰蹙をかっておりました。その頃の最強戦力を集めた巨人+世界トップクラスの防衛力(軍事力じゃないよ。あくまでも)を誇る自衛隊=最強集団の誕生だ!イエーッ!みたいな安直な発想からたぶん考案されたんだろうな、この小説。

 

 物語は1995年。この最強球団を率いる長嶋監督が巨人の選手を徹底的に鍛えるため、自衛隊の駐屯地でペナント開幕前のキャンプを行う。という常人にとって前代未聞でまったくもって理解できない発想を実施するところから始まります。この辺についてはさすがカンピューター。

 

 その自衛隊との強化キャンプ中に選手は霧のなかに覆われていき、気づいたら自分達の立っている場所は桶狭間の合戦の戦場。 名作SF小説戦国自衛隊」をパクった思わせるカオスかつシュールな状況で巨人軍の選手が当たり前ながらひどく混乱して狼狽えているなかで、長嶋さんだけは正気を保っており「仕方が無い!」と気持ちを切り替え弓や馬、槍や刀などのほぼ白兵戦力で自分たちに挑んでくる今川軍に対して戦車や銃器などの近代兵器のおかげで文字通り軍隊となった巨人軍が全力で反撃。圧倒的な戦力で今川軍に勝利します。戦略もなにもない圧倒的な戦力差で勝利を目指す、巨人らしいといえば巨人らしい物語。でも特筆すべきはこの不条理なシチュエーションに放り込まれても「仕方ない!」という一言で巨人軍の選手たちをまとめ対応してみせた長嶋監督のメンタリティーでしょう。この物語がフィクションだと分かっていながら、実際にそうなったらおそらく長嶋さんはほぼ似た言動と行動を起こすだろうなと思わせる説得力があるのがなんとなくイヤだけど。

 

 その後、長嶋巨人軍は織田信長食客みたいな存在になっていき、信長軍の戦には常に加わることで圧倒的勝利をプレゼント。同時に信長の領地で野球の普及に努める事になるところでエンディングだそうな。この小説、実は20代前半に知って買いたかったんだけど、まだ手に入れておりません。どこの古本屋も置いてないんだよねぇ。前々から一部でその物語やその当時の巨人選手(落合や桑田など)の描写などがあまりにも妙であるとの評価が高いので古本屋を探しまくったけど、どこにもなくて諦めていました。

 

 今はアマゾンでそれを買えたりするんだからほんと便利な世の中になったもんだ。だけども、古本をアマゾンで買うのって好きじゃないんだよな。

 で、後日談。この本を紹介するためちょっと調べてみたら2013年に漫画化されていました。

f:id:arrow1953:20151018232700j:plain

 

小説が出版されたのが1995年で漫画化が2013年。実に18年の時を経ての漫画化!

編集者が原作の熱烈ファンだったのか。あるいはこの小説が原作に使われるほど現在の漫画業界はネタがないのか?さてどちらでしょう?

 

胸のロゴの「おだ」のデザインが最高!

 

※丸山ほだかの頭の中なんて所詮、この架空戦記程度の想像力しかないんだよ。こんなどうしようもないバカを国会に送り込んだことを僕ら日本人は猛省すべき。また、丸山についてはきっちりブログで書いてみるのでよかったらお付き合いを。