サブカル 語る。

サブカルチャーなどについての雑談

そういや高橋名人の弟子だった川田名人と桜田名人はどこにいった?

こんにちは。

先日はファミコン人気を「クソゲーのリリース」という形で支えていたゲームソフトメーカーのその後について書いた記事に多くの反響をいただきました。ファミコンソフト版「あの人は今?」みたいなお話でしたけども、今回はファミコン人気に関わった「あの人」についてのお話。

ファミコン人気を支えたのはソフトだけでなく、「名人」という存在に拠る所も大きいものでした。とりわけソフトメーカーの「ハドソン」専門の高橋名人とフリーの毛利名人。そしてその二人とは知名度に大きな差があったけどバンダイの橋本名人。こういったゲームのプロが子どもたちの心をガッチリ掴み、ブームに拍車をかけていたのを忘れてはなりません。

さて本題。上述した高橋名人に「川田名人」と「桜田名人」という二人の弟子がいた事を皆さん覚えてませんか?

桜田名人 - Wikipedia

この二人は高橋名人のメディア露出が増えたことで、当時の夏休みに日本各地で行っていた「TDK全国キャラバンファミコン大会」で全国を回れなくなったため師範代、弟子っていう名目で誕生した名人です。ちなみにその「キャラバンファミコン大会」がどんな大会だったのか記録された回顧録みたいな貴重なブログもあったので紹介。小学生の頃に、僕も参加したかったんだよな。

第2回全国キャラバン

桜田名人についてはウィキペディアの中に情報はあるけど、川田名人についてはその中で同期として触れられているのみ。僕も高橋名人を主人公にしたアクションゲーム「高橋名人の冒険島」のアニメ版「Bugってハニー」の中で、脇役「カワダ」として登場させていたぐらいの記憶しかありません。ちなみにこのアニメは後にファミコンゲーム化もしていますけど、経緯がユニーク。

高橋名人の冒険島Bugってハニーというタイトルでアニメ化→Bugてハニーのゲーム化というわけのわからない手法のメディアミックスがされた作品として記憶に残るアニメです。

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※脇役「カワダ」は物語に途中参加だったので、この中にはいません。

この両名人はハドソンで幾つかのゲームの開発などに携わったあとに退社。現在も会社を設立したり、別の会社に移ったりしてゲーム開発やゲーム解説の業務に携わっておられるとの事。

ツイッターで「川田名人」「桜田名人」で検索するとお二人のつぶやきなども更新されているので当時を懐かしみながらその声を読むというのもまた一興。

 

 ※名人、ファミコン大会で子どもの心を掴みまくったメーカー「ハドソン」については、あらためて別の機会に 

 

ビック東海やジャレコ。あのクソゲーメーカーはその後どうなった?

こんにちは。

 小型ファミコンの「ニンテンドークラシックミニ」発売をきっかけに、僕たちおっさん世代の間で高まっている「ファミコン熱」。だけど大人になった僕らがファミコンを遊びたいか?っていうと、僕を含めてたぶんそれほどでもないんじゃないでしょうか。みんな子どもの頃に夢中だったゲームにもう一度触れるためのコレクターズアイテムとして買った後、数日後には押し入れの中。っていうのがたぶん関の山でしょう。

 

 

 優等生ゲームたちのラインナップ

 そのため今回のニンテンドークラシックミニにラインナップされたこの30本のゲームソフトは正直言って食い足りない。僕としてはファミコンの本質ってゲームの出来のひどさにユーザーたちが思わずソフトをぶん投げたくなる「クソゲー」にこそあると思っているためです。

スーパーマリオブラザーズ
マリオブラザーズ
ドンキーコング
アイスクライマー
エキサイトバイク
・ROCKMAN2
・熱血物語
バルーンファイト
イー・アル・カンフー
パックマン
魔界村
グラディウス
ソロモンの鍵
つっぱり大相撲
スーパーマリオブラザーズ
ファイナルファンタジー
ギャラガ
ドクターマリオ
アトランチスの謎
星のカービィ
ダウンタウン熱血行進曲
ゼルダの伝説
メトロイド
悪魔城ドラキュラ
リンクの冒険
忍者龍剣伝
マリオオープンゴルフ
スーパーマリオUSA
ダブルドラゴン
スーパー魂斗羅

お金のムダ使いなクソゲー。だけど愛してる

 なんとなく無難に遊べるゲームばっかで個性に欠けるのがもったいない限りです。ファミコンでリリースされたソフトは全部で1053本。その中には当時を思い出して今でも遊びたくなる名作だけでなく、毎月のおこづかいを貯めて期待を胸に買ったものの、そのつまらなさや出来のひどさに憤慨して思わずぶん投げたくなった、俗にいう「クソゲー」も決して少なくありません。

 

クソゲー - Wikipedia

 

 数多くの名作ゲームを制作した大手ソフトメーカーのほか、知名度はそれほど高くないけど思ったよりも良質のソフトを出していたメーカー、そんでもって出すゲームはほぼ全部クソゲーだったメーカーなども多くありました。いくつかピックアップするとビック東海サン電子ジャレコ。 それらのメーカーは口にすると懐かしさと腹立たしさを胸に喚起させます。

 

クソゲーを「ウリ」にしたジャレコとその後

 ちなみに、この「ジャレコ」というメーカーはとっくの昔に潰れている会社ですけれど、後期に発売されたソフトにはパッケージに「クソゲーするならジャレコ」と書かれているものもあったり、明らかに自社のゲームのつまらなさをネタにしていたようなところもありました。だったらそんなくだらないネタに走らずマトモなゲーム作れよ!といいたけれども、潰れている会社だからなぁ。

 

ジャレコ - Wikipedia

 

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 ちなみに、その「クソゲーするならジャレコ」と銘打っていたゲームソフトのプロモーションを務めていたのが覚せい剤所持がバレて芸能界を干された結果、ストリッパーになったグラビアアイドル「小向美奈子」だったのもしみじみさせます。

 

 さて本題。本日はそんなソフトメーカーがその後〜現在にいたるまでどうなったかを幾つか調べてみました。んでもってまずは「ビック東海」。

ビック東海クソゲーとその後

    難易度がやたらに高いアクションゲーム「アイギーナの予言」、依頼人の女性と寝る事で体力回復させる「ゴルゴ13」、ファミコンの名作アクションゲーム「ロックマン」に魔女を主人公にしたアーケードのシューティングゲーム「Cotton」を足して2で割ったイメージのゲーム「まじかるキッズどろぴー」などをリリースした会社です。

 

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※まじかるキッズドロピーのステージ1のスタート前画面。1990年代にもなるとファミコンのドット絵もかなりの水準に進化。あるゲームマニアにいわせるとこのどろぴーこそファミコン界の萌えキャラ元祖だそうな。正直言ってそれほどゲームが売れているイメージがなかったので、もう倒産しているだろ。とか思っていたけど・・・資本金10億を超える大企業になっていました。

株式会社TOKAIコミュニケーションズ[TOKAI Communications Corporation]

 この会社は現在、専用線やインターネットを使った通信、クラウドのサービスやサーバーの設備、運用管理のアウトソーシングなどを手広く手がけているとのこと。あたりまえながらゲーム事業からはもう撤退しているという話でした。つづいてはこのゲームメーカー。

サン電子クソゲーとその後

 ニンテンドークラシックミニには迷作「アトランチスの謎」がラインナップされていますけど僕ら世代にはサン電子=いっき=クソゲーという方程式があります。この「いっき」は農民一揆をモチーフにしたゲームでプレイヤーは二人の百姓を操って、カマや竹ヤリを手に戦うという階級闘争アクション。このゲームをつうじて農民一揆なるものを知った小学生も多かったと思われます。

 

とんねるずのヒット曲「一気!」
②聖闘士聖矢でも驚異的な強さを誇る「フェニックス一輝
ファミコンの「いっき」

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 これは昭和の「三大いっき」として皆さんにも覚えていて貰いたいもんです。まぁ、そんな冗談はさておき。この「記録より記憶に残るゲーム」を地で行く作品を作ったサン電子も現在、資本金9億を超える大企業に成長。ルータなどの通信機器の製造・販売ほか携帯アプリなどでもゲーム事業を続けており、最近もBL(ボーイズラブ系)の恋愛ゲームを開発・販売しています。

 

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俺プリ×Cross!

 いっきの権べえと田吾作のBL恋愛ゲームが発売されたら絶対、俺は買うだろうな。他にもとりあげたいメーカーはあるけど、それは別の機会に

 

※約90本のオリジナルゲームが遊べるほかファミコンソフトも遊べる互換機。

次回のテーマは「名人」

 

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「ブタゴリラ」って、いじめレベルのあだ名じゃねーかと思う

こんにちは。

 本日のブログはきのうの昼休みの会話から。学生の頃にどんなアダ名で同級生に呼ばれていたか?という話題になり、お互いのアダ名を披露。ちなみに僕にも学生のころに、「無imidas」っていうアダ名がありました。集英社の百科事典「imidas」に、ムダな雑学の「無」を合わせて、どーでもいい「ムダ知識だけ豊富な男」っていう意味でした。今みたいにインターネットも普及していない当時、大学の友人から質問の電話をもらったもんです。

ex)

サイヤ人編でナッパとベジータの二人が地球に来た時のピッコロ、吾飯、クリリンの初期戦闘力っていくつだったっけ?」

AM→1220、981、1083

※ただ、この時のナッパのセリフは読み上げた数字とキャラの固有名詞を結びつけていないため、誰がどの数値なのかは推測。

 みたいな感じで、友人らの電話のどうでもいい質問に答えているうちに僕を「無imidas」と呼ぶ奴が現れて、気づいたらそのあだ名が定着。そんな話をしていた時に他社からの出向者が「そういや、アダ名っていうと印象的な奴がいる」と語っていたのがその同僚の小学校時代の同級生。名前を江口ひでお(名前の漢字は分からない)君。江口君のアダ名は

江口   →カタカナ読みで「エロ」

ひでお→ビデオ

 

 こんな理由で「エロビデオ」とよばれていたそうな。子どもって残酷だな。それ今でいういじめじゃないの?と思ったらこのアダ名、なんと江口君自らが気づき、ウケ狙いで自分につけたものだったとのこと。実際にかなりのエロガキだった江口君は公園に投げ捨てられて、雨でぐしゃぐしゃになったエロ本を拾って読んでいるのを女子に見つけられたという前科もあったのでそのアダ名はクラスで受け入れられており、江口君自身もそのアダ名をきっかけに人気者に変身。小学生ながら笑いのために自分をネタにできる懐の広さに感心しながらも、今やロストテクノロジーとなったビデオの事を思うとなんとなくだけどもしみじみさせられるお話でした。

 

 ってな感じであだ名について考えていたんだけども、よく考えてみたらキテレツ大百科のガキ大将のアダ名、「ブタゴリラ」ってコレはいじめレベルのアダ名じゃね?

 

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  この二人のアダ名はいいですよ。強そうで。だけど「ブタ」+「ゴリラ」って全然人間扱いしてないじゃない。人間としての尊厳なんでどこにもない。よく怒らねぇな、偉いぜブタゴリラ

  

※このブログを読んだ読者の周囲に「江口ひでお」さんがいても絶対に「エロビデオ」なんてアダ名をつけたらダメ!!いじめだからね 

 

ファミコンのCMはゲームよりもおもしろい。

こんにちは。

   本日もブログのテーマはファミコンですが、今回はそのCMを振り返ってみたく思います。

 

ゲームよりも面白い?ファミコンCM

   記事タイトルにも書いたけど、今思うとファミコンってゲームの質よりもそのCMのほうがクオリティーが高いというか、インパクトの強かったというものも多くあります。そのファミコンのCM映像を、あらためて見て思わずうなったのは、ゲームメーカーの「ナムコ」の初期CM。

 
ナムコ

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YMO細野晴臣の音楽とスタイリッシュな画面、そしてキャッチコピー

「重いカルチャーを『オモチャー』という」

ゲームというサブカルチャーを=カルチャー(軽チャー)と表現して、その対義語として「重いカルチャー」=重チャー(おもちゃ)という造語はうまい。そしてもうひとつ。

 

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「クーソーしてから寝て下さい」

糞(空想)して寝ろ!という親の小言に子どもの遊び心の象徴である「空想」という単語を組み込んだ、下品ながらも秀逸なコピー。小学生だった頃は普通のCMと思って見ていたけど、ある日この映像がたまたま脳裏をよぎり、そのフレーズの意味に気づいた時に、そういう事だったのか!と思わず膝を打った作品。ちなみにこのコピーを考えついたのはやっぱりというか糸井重里

 

 次に紹介をしたいCMは「PAX」。皆さん、パックスパワーグローブなるアイテムを覚えていますでしょうか?

 

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 グローブにファミコンのコントローラーを取り付けたようなギミック。コレを右腕にはめてゲームを操作するという商品でした。

 ②PAX

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 どんな使い方をするかはCMを見てもらえばわかると思います。僕も友人がコレを持っていたので、使ってゲームを遊んだことがありますが感想は「ただ重くて、操作性最悪」。腕を上下左右に動かすと、それに合わせてキャラも動くといった話だったけど、上記の理由でキャラをうまく操れないどころか、長時間このグローブをはめていると腕が重くなる。この商品の大ヒットを根拠もなく確信していたのかこのメーカーはパワーグローブの発売を「PAXのしわざ その1」と称して、その後も幾つかの企画を考えていたもようですが、なにせこの商品が全然売れなかったためその後の企画も頓挫。その2とその3は、具体的にどんな企画だったのかわかりません。ご存知の方がいらっしゃったら情報をぜひ。

 

③ハドソン

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 ハドソンの「スターフォース」「スターソルジャー」に続くシューティングゲーム第三弾で1987年のTDK全国キャラバンファミコン大会公式ゲームソフト。デパートのデモで遊び、その難しさに音を上げて結局買わなかったんですけど、このCMのナレーションでモアイみたいなキャラ「アトランコマンダー」を前に意味ありげに語る「巨大アトランコマンダーに隠されているものは、果たして何か」という謎が未だ不明。この、アトランコマンダーというのは3面のボスなので、おそらく高得点でこのキャラをやっつける手段だとかそういった話ではと思うんだけどもこれについてはまったく情報なし。google先生もまったくお手上げ。こちらのゲームについてご存知の人がいたらぜひ情報をお寄せ下さい!

 

 

 

 

ファミコン時代にもいた萌えキャラたちについて語る

こんにちは。

 昨日はファミコンについて書いたらそこそこ多くの反響をいただいたことで、同世代の「ファミコン愛」を強く感じております。

 

 

ファミコンを彩った絵柄が未熟な萌えキャラ

 

 そこで本日は、ファミコンの時代をささやかながら華やかにした美少女キャラたちについて語ってみたく思います。

 

①シンシア ー水晶の龍(ドラゴン)ー

 ファイナル・ファンタジーで有名なメーカースクウェア(現在、スクウェア・エニックス)のファミコンディスシステムソフト部門「DOG」のアドベンチャーゲームのヒロイン。

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 友人とクリアしたものの、ゲームがどんな物語だったかも忘れてしまいましたけど、今までのファミコンを超える美しさのグラフィックとCMのインパクト。さらに巷で広がった「野球拳で勝つとヒロインがヌードになる」という噂。徳間書店発行のゲーム雑誌「月刊ファミリーコンピュータ」の裏ワザ紹介コーナーでゲームである操作をするとこのキャラと野球拳を遊べるおまけモードになり、それに勝利するとこのキャラが服を脱いでいき、セミヌードになるという情報が大々的に発表されたことで多くの欲求不満な野郎どもの注目を集めました。

 ただし、この情報はウソ。この雑誌の裏ワザコーナーは毎回読者の投稿の中から選んだ50本と、編集部のでっち上げたウソの裏ワザテク通称「ウソテク」を合わせた51本が紹介されており、読者はその中からウソテクを見破るクイズも同時に実施されていました。この野球拳、当然ながら「ウソテク」だったなんですけどもオモチャ屋さんの中にはこのヒロインのエログラフイックをコピーしてゲームの広告に使っていた店舗もあるといった情報も雑誌で紹介されていたため、ウソながらこのゲームの売り上げに一役買っていたのかもしれません。

詳細についてはこの記事で。

 

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クラリス ーシティコネクション 

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 15歳の少女、クラリスが愛車で世界各地を回り、理想の男性を探し求めるというアクションゲームの主人公。追いかけてくるパトカーをオイル缶でスリップさせて、体当たりで撃退っていう結構過激な手段を使いながらアメリカ、イギリス、日本などの各国を走り回るゲームでした。持っていた同級生も結構多い印象だったので僕らの世代にはそれなりに知られている作品だけど、アーケードの移植作だったって皆さん知ってました?

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 このゲームはゲームそのものよりもチャイコフスキーの曲をアレンジした、テンポのイイBGMこそ「ウリ」。

③麻生優子 ー夢幻戦士ヴァリス

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 人気だったパソコンゲームの移植作。3人目はこの娘っ子か、SNKのアクションゲーム「アテナ」にするかマジで悩みましたけど、このキャラクタの表情がいかにも80年代なアニメ美少女の造形だったために、彼女に軍配。このCMは小学生だった頃に見て覚えていたんですけど、音楽を担当したのが作曲家の田中公平だったとは思わなかった。

 

 現在の萌えイラストたちと比べると、どの子も体型や表情が垢抜けていないというか洗練されていない80年代ファミコンギャルズ。特にこの優子なんて戦士のくせに、その締まりのない腰のラインはなんだ!とツッコミたくもなります。だけどこの当時の大きなお友達や思春期まっさかりのエロな中学生どもはこんな彼女たちに自らのリビドーを滾らせてハァハァいっていたんですよ。まぁいつの時代もオタクはいて、この先も「萌え」は続いていくっていうことで。

 

 補足の話になりますけれど、この「優子」と競り合って残念ながら次点になったSNKのアテナはこんな娘っ子。

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 腰のラインがむっちりどころか現在の価値観で見ると単なる肥満児。ちなみに彼女、SNKの人気格闘ゲーム「King Of Fighters」シリーズまたはアクションゲーム「サイコソルジャー(アテナⅡ)」のレギュラー女性キャラ「麻宮アテナ」の先祖という後づけの公式設定もあり、専用テーマソングもありました。 

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 そのテーマソングを歌っていた女性アイドルは「ハマの大魔神」元横浜ベイスターズ佐々木主浩の元奥さん(離婚)だったというどうでもいい豆知識も紹介。

こんな記事もどうぞ

 

arrow1953.hatenablog.com

 

 

※最近もエロゲー系の萌えイラストと鉄道のきっぷのコラボが叩かれていたけども、どうせだったら自分でイラストを練習して好みの娘っ子を書けるようにしたほうが、安上がりなんじゃねーか?とか思ったりしたりする今日この頃。

 

聲の形の感想は「自分勝手な奴らの物語」という言葉で言い表せる

 こんにちは。

 数年前に週刊少年マガジンで連載されて話題になった、聴覚障害の女の子とその周囲の人間模様をテーマに描く作品「聲の形」。アニメーション映画になり、概ね好評だそうです。僕はこの映画をまだ観ていないので映画についての感想をどうこう書けないけど、いい機会だと思ったので自宅にある原作全7巻を読み直してみました。

 

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 ネットなどでは「感動した」「いい映画」などという好意的な声や「実際の聴覚障害はこんなもんじゃない」  「障害を美化しすぎ」「感動ポルノ」という厳しい意見もあったりで賛否両論なんだけど・・・原作をあらためて読んだ感想としては「自分勝手な物語」っていうところに尽きる印象だったりします。

 

 この物語は高校生の石田将也が聴覚障害の少女、西宮硝子と数年ぶりに再会したことで思い起こされる少年時代の回想から始まります。小学生時代の石田は退屈と戦うための度胸だめしに友だちと川に飛び込んだり、メチャクチャなイタズラを好むわんぱくな少年でした。だけど周囲の友だちはそのイタズラに飽きていき、もうガキなことはいつまでもやってはいられないと、石田とは距離を置くようになっていきます。


 そんなある日。石田のクラスに西宮さんがやってきます。生まれつき聴覚に障害を持つ彼女は、自己紹介のときにノートを広げて「この筆談ノートを通じてみんなと仲良くなりたいです」とあいさつ。西宮さんの挨拶を聞いて石田は「遊び道具ができたぞ!」とはしゃいで西宮さんいじめに走ります。そのいじめを横目で見ていたクラスメートも直接的には手を下さないものの間接的にそれを喜び、担任もそれを知りながら「面倒はゴメン」という態度。そして石田に壊された複数の補聴器が総額で170万円という金額になり、学校もこの件について無視できなくなった途端、担任もクラスメートも手の平を返して石田を糾弾するようになり、今度は石田がいじめの標的となることに。そんな石田に対しても笑顔を見せ、孤立したクラスの中でも石田に親切な態度で接する西宮さんに石田も苛立ち、二人は取っ組み合いの大喧嘩になる程感情をぶつけ合います。

 

 その喧嘩から1ケ月後に西宮さんは転校。その転校を機に石田はクラスメートが毎日机に酷い悪口を書いていたこと、その悪口を西宮さんが毎朝学校に来て消していたことに気づくのでした。自分がいじめの標的にしていた女の子が自分を労ってくれていたことを知った石田はこの日以来、西宮さんへの罪悪感や自己への憎悪、周囲への不信感を抱きながら生きることになっていきます。


 そして月日も流れて石田も高校3年生。小学生時代の過ちを今もなお引きずり続け、自分に絶望する石田は「自殺」を決意。人生最後のケジメで西宮さんを探して、自分が小学校の池に投げ捨てた筆談ノートを手渡して謝罪。思いがけない行動を見せた石田に西宮さんもただ戸惑うばかり。その西宮さんに自分の無知が今も許せないことを告げたうえで石田もまた「友達になりたい」と、思いがけぬ本音を西宮さんに口走るのです。その発言に躊躇いを捨て、石田の手を握ることで応えた西宮さんですが・・・。

 

 自分の人生のケジメをつけるため西宮さんとの再会を願う石田の心情は分からなくもないけど、コレっていじめの被害者だった西宮さんにしたらひどく迷惑な話です。もう思い出したくない記憶をほじくるだけになることもありうるという発想があればこんなことできる筈ありません。石田という少年は対峙する他者の心情に思いを寄せられないという意味では西宮さんをいじめた頃とはあまり変わっていませんい。ただ、他人を理解できないから排除するという小学生時代の自分勝手さではなくて「人と関わりたい」という自分勝手さに変化はしている。だからこそ西宮さんは嘗てのいじめっ子であり、クラスのみんなと仲良くなりたいという当たり前の願いや可能性を踏みにじった石田に歩み寄ったのだろうと考えられます。


 自分の小学校生活をボロボロに破壊した憎むべき石田が手話を覚えて自分と会話をしている。「なんで手話できるの?」という西宮さんの手話から始まる二人の会話は西宮さんから過去の過ちを断罪されることで終わる筈だったのに、初めてお互いに言葉を語り、筆談ノートを大事そうに抱えた西宮さんは石田にノートを見せ「一度(人と人との繋がりを)諦めたけど、あなたが拾ってくれたから(大事なノート)」と手話で伝えます。それを見た石田はあらためて、自分が西宮さんから奪ってしまったものの大きさを実感。二人は友だちになりたい、お互いを理解したいという素直な思いと、石田の贖罪の思いが混ざった複雑な感情を抱える関係になっていくのです。

 

 ここで視点を西宮さんに変更して考えてみましょう。ここまでではまだ明らかになっていませんが、自分の障害が原因で父と母が離婚することとなり、妹も「ミミナシの妹」といじめの対象になっている。小学校のクラスも自分のせいで周囲の空気がぎこちなくて重い。実は彼女もまた、「自分は結局、周囲の人を不幸にする存在である」という苦しみから周囲への罪悪感とそんな自分への絶望を背負い続けていたのでした。高校生になった西宮さんは周囲に溶け込み、まぁまぁ楽しくやっている。石田は西宮さんを探している時にそういう情報を得ていたものの、たぶんそれは当たり障りのない態度を周囲に見せることでつくってきた関係性であり、だからこそ数年の時を経て手話を覚え自分に語りかけてきた石田に「他人と心からの言葉を通じて繋がりたい!」という諦めていた願いの可能性を見た。そう考えると二人の関係っていうのはそもそも相互理解への渇望、友達になりたいという願い、お互いの抱えてきた過去による自分への嫌悪感といった複雑な感情の絡んだ非常に危ういものだったといえます。

koenokatachi-movie.com

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 西宮さんと友だちになる事を願った石田に、長年諦めていた「他者と心からの言葉で繋がる」ことの可能性を石田に見つけ、友達になりたいという想いに応えた西宮さん。二人の仲は「相互理解への渇望」だけでなく石田の「罪の意識」と西宮さんの心に芽生えた「石田への淡い恋心」が混ざり、石田の心情も西宮さんと接すれば接するほど罪悪感や自分への嫌悪感が募っていくことに。単行本の帯には物語が進むことで変化し続けていく石田の心境が表現されていますけれど、そこにあるフレーズは本編以上に心を抉るものになっております。

2巻「大切なものを壊してしまった。」
3巻「この命、どうか燃やすように生きたい。あいつの近くで」

 

 石田も実際に、2巻で西宮さんへのこだわりをこんな具合に語っています。

「俺は西宮に会って、その全部を強烈に感じたからこそ人生から逃げずに済んだ。
身体のあるうちは西宮のために消耗したいと思う。命も!」

出典:聲の形大今良時)_講談社

 

 西宮さんはいつの間にか石田の生きる目的になっており、その多少過剰気味な精神的依存を乗り越えて本当の愛情につなげていけたらよかったんだけど、西宮さんも自分の障害は周囲の人を不幸に巻き込んでいくという絶望的な思い込みを秘めていた。だからこそ石田への恋心(愛情)の中には「聴覚障害の自分はいつか石田を不幸に巻き込む」という自分自身の不信もどこかに持っていた。そんな二人の感情は思わぬかたちになり、周囲を巻き込み始めます。西宮さんとの再会を機に嘗ての同級生や石田の過去を知らない現在の同級生らが集まった事でお互いのわだかまりを超えた新たな人間関係が二人をまっている筈だったのに、小学校時代の石田のことを知らない友人が「いじめ」についての話を語りかけてきたことで、石田は同級生が自分を孤立させるため自分の過去を教えたのでは?と疑い、その頃への後悔やいたたまれなさから自分や周囲を強く否定し、西宮さんへに対する依存をさらに強めていきます。西宮さんも「自分といるだけで不幸になる」と石田に謝り、その数日後には今までの石田の努力や周囲の人を裏切る行為で西宮さんは人間関係の輪を徹底的に破壊。結局、石田も西宮さんも自分勝手な「負の感情」により周囲をめちゃくちゃにしてしまうことになったのでした。このコインの裏表みたいな「過去の経験に由来する二人の自分勝手」さが物語の本質であり、「いじめ」「聴覚障害」っていうのは実はそんなに重きを置くテーマじゃないと僕は思います。 

 

 映画も原作もこの物語はあくまで石田の目線で語られていますがこのプロセスをみていくと、やっぱりこの物語は「石田と西宮さんの自分勝手さの成長」なのだと改めて僕は思いました。聴覚障害の西宮さんをいじめていたころの石田の自分勝手さは言葉どおりの自分勝手。自分の価値観が絶対であり、その周辺にあるノイズを嫌い他人をいじめても痛みを感じることができない勝手さです。だけど高校生となり自らもいじめを受けたり、周囲に阻害されたことで石田は「人の痛み」を学び、その痛みを与えた西宮さんに関わることを求めた。いじめの被害者である西宮さんから見たらこれまた「自分勝手」な行為だけど、人を排除する自分勝手さから人と関わりたいと思う自分勝手さに変わっている。それはやはり、石田の人間としての成長だと僕は思いたい。小学校時代の過ちに苦しみつつも自分なりに(自分勝手)に西宮さんにとって何ができるか?なにをしたらいいかと考えて実行し続けたことが彼女への依存度を強め、周囲を混乱させた形になったけど西宮さんに抱く罪悪感はその頃には「彼女を労る優しさ」になっていた。西宮さんの自己否定も独りよがりで勝手だけど、結局のところそれも彼女なりの「周囲を気づかう優しさ」だったことを考えたらその「優しさ」を無下に否定できません。みんながみんなお互いに「良かれ」と思った振る舞いがただ周囲を困らせるだけだったという結果になることは現実にもありえるからです。

 

 石田の西宮さんへの想い。西宮さんの石田や古いクラスメートを中心とする人間関係への想い。周囲の石田、西宮さんへのわだかまりや労りの想い。それぞれがそれぞれの過去に由来する独りよがりな感情を背負っていたことが明らかになった時、僕はこの作品を「自分勝手の物語」だと評しました。自分のエゴや他人への思いやり、期待や不信などの複雑な感情が混ざった「めんどくさい自分勝手な奴らの物語」。あまりいい表現ではないかもしれないけども僕らもまた「めんどくさい自分勝手な奴ら」であり、僕らがお互いに関係を作りたいと思ったら、その自分勝手さを自覚して踏み込まなくてはなにも始まらない。「僕とあなたの自分勝手さをお互いに見せ合い、それをどう克服していくか」という問いかけこそがこの物語の本質であって「聴覚障害」というセンセーショナルな部分に目を奪われるとこの作品が単なるお涙頂戴モノという解釈になりがちになります。作品についての感想は人それぞれですけど、ここまで述べてきた理由から、この「聲の形」を「感動ポルノ」と呼ぶのは的外れだときっぱり指摘させてもらいたいと思います。

 

 

※なんだかんだいってこの漫画、俺好きなんだろうな。

仮面ライダーエグゼイドって宮川大輔よりもアノ人に似てない?

こんにちは。

 

聲の形の話題の続きはまた明日書くとして、本日のテーマは仮面ライダー

 

本日から放映の「仮面ライダーエグゼイド」。

www.tv-asahi.co.jp

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平成以降の仮面ライダーってデザインのモチーフが昆虫じゃなかったり、電車に
乗ったりバイクに乗らずに車に乗ったり、もう仮面ライダーアイデンティティ
ぶっ壊しまくりなので、今さらこのデザインについてどうこういいませんが、ネットなどでこのライダーは芸人の「宮川大輔に似ている」とか言われているそうな。
じゃあ、実際似ているかどうかを比較。

 

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そんなに似ていますかね。むしろこのライダーを見ていて似てると僕が思ったのは、このグループ写真の真ん中の人。

 

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CoConut Boys→C-C-Bのドラム兼ボーカルの笠浩二
たまにテレビの懐かしヒットソング特集などで必ずランクインする
Romanticが止まらない」のアノ人たち。僕の世代ではちょいエロラブコメドラマ「毎度お騒がせします」テーマソングを歌っていた人たちというほうがしっくりくるかもしれません。

 

毎度おさわがせします - Wikipedia

 

あーそうだ。このドラマって中山美穂のデビュー作だった。
このドラマのテーマソングとなった「Romanticが止まらない」は大ヒットを記録。

TBSの音楽番組「ザ・ベストテン」で放映以来、通算100曲目の第一位に
輝いたのがこの曲だったという事は、意外に皆さん知らない豆知識だったりします。

 

先日、同僚に誘われて飲み会に言ってカラオケをやる事になり、なにげなしにこの曲を選んで歌ったんだけども1番の〆の歌詞「切なさが止まらない」の部分を
「せ〜つなっ、さぁ〜は、」って歌っている最中に「Fu!」とコールを割りこませてきた人がいたのでムカつきました。 

「それは1番、2番を歌った後の、サビ繰り返し部分だ馬鹿野郎!
1番の歌のサビの終わりは『せ〜つなっ、さぁ〜は、とっ、ま、ら、ない〜!』で
『Fu!』のコール入らないんだよ!Romanticが止まらないの基礎も知らねぇくせに俺に割り込むな!タコ!」

そういって胸ぐらを掴んで怒鳴ろうとも思ったんだけど、その人は全く面識ない人
だったので、そういう行為も大人気ないのでやりませんでしたけどね。 

とかいってるけども僕の中でC-C-Bの名曲と言ったらギターの米川君がボーカルを
務めた「抱きしめたい」だったりする。 

C-C-B=ドラムの笠がメインのアイドルバンドって思っている人も多いだろうけど、
曲に合わせてボーカルを変化させるだけでなく、曲調も多彩な実力派バンドだったんだぜ。

  

※もしも「Romanticが止まらない」を歌う事になった時、先ほどの話は覚えて
おいて下さい。こんなの一般常識!!