サブカル 語る。

サブカルチャーなどについての雑談

ファミコンのディスクシステムを思わせる、パソコンのゲーム自動販売機

こんにちは。

 今日のブログのテーマは「ゲームの自動販売機」。

 

 

ビンボー小学生の味方「ファミコンディスクシステム

 ゲームソフト一本あたり数千円前後のため、簡単に買えずにいた僕らの小学生時代、お手軽な価格でゲームを遊びたいという希望を叶えてくれる夢みたいなファミコンの周辺機器がありました。その名も「ファミリーコンピュータディスクシステム」。

 

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従来のファミコンはカセットタイプのソフトを本体に挿入して遊ぶ形式でしたが

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 このディスクシステムで使うソフトは、パソコンのフロッピーを模した両面にデータを書き込めるディスクカード。

 

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 このディスクカードをファミコン本体の下に接続したディスクドライブに挿入して遊ぶ仕組みでした。このディスクシステムの最大のウリは「ゲーム書き換え」。ゲームに飽きたらこのディスクカードを近隣のおもちゃ屋に持って行って、お店にあるディスクライターで自動販売機のように500円でゲームを書き換える事ができたのです。以下の画像はゲームの書き換え時のディスクライターの画面。まさか動画であるとは思わなかったわ。

www.youtube.com

 

 この当時、ファミコンの主流は高額なカセットタイプのソフトよりもこのディスクカードを使ったゲームに変わっていくんじゃないか?と思われていましたが、このディスクカードは表、裏面合わせても使える容量は896キロビット。これはこの当時のカセットタイプのファミコンソフトで使える容量のおよそ3倍だったんですけど、その後には技術の進歩により、カセットに使えるメモリの容量が増大。1メガビットから最大で4メガビットにまで達したこともあって存在意義を失っていきました。あと、500円でゲームを買えるというのも貧乏な子どもユーザーにとってウェルカムだったけどゲームのソフトメーカーについてはソフトの利益率も低いため、あまりありがたいものでもなかった。そりゃカセットタイプのソフトだったら定価4800〜6000円弱で売れるものが500円で販売されるとなったら旨味も多くありません。そんな事情もあったためディスクはだんだん衰退。そんでもって撤退となったのでした。

 

 数千円で売れるゲームを500円で書き換えるっていう価格設定がそもそもムリっていう意見もあっただろうけど、だったらこの価格が1000円だったらどうだったか?といったらたぶん、僕らは手を出さなかったと思います。需要と供給、そして技術の進歩。それらの要素がううまく噛み合わなかったためメインにはならなかったけれども、僕らの記憶に残る名ハードだったとは思っています。

 

パソコンのゲーム自動販売機 「TAKERU」

 さて本題。同時期にファミコンだけでなく、パソコンでも同じソフト販売のしくみがあったのを皆さん覚えているでしょうか?その名も「ソフトベンダーTAKERU

 

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ソフトベンダーTAKERU - Wikipedia

 

 パソコン周辺機器メーカーの「ブラザー工業」が1986年発売。全国で300店舗ほどのパソコンショップやパソコン売り場に置かれていたソフトの自動販売機です。ユーザーは空のフロッピーディスクを買い、それを上記の機器にセットしてソフトを選び、書き込む。その販売されるソフトは筐体の中にCD-ROMとして保存されていましたけれど、中にはISDNの回線を使ってダウンロードで販売というゲームソフトもあったそうな。1980年代〜90年代でそんな販売をしていたとは僕も知らず驚きでした。僕も高校生の頃、自宅にはNECの「PC-9801RX」というパソコンがあったためTAKERUでアドベンチャーゲームを買ったことがあるけけど、どんなゲームだったか思い出せません。

 

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自宅にあったのは中央の「5インチサイズ」。コレも十数年前までは現役だったのに。

BROTHER'S SPIRIT|ブラザーブランドコンテンツ|企業情報|ブラザー

 

あまりにも先駆的すぎてマイナーだったTAKERU

 TAKERUの開発者インタビュー。世間にはまだまだ知らない事がいっぱいだな。発売されていたソフトのラインナップをインターネットで調べてみると王道のアドベンチャーから18禁エロゲー、表立って発売できない同人ソフトなどラインナップもあって幅広い。この「TAKERU」というゲーム販売自動販売機。いつかこのブログの記事で紹介できたらと思いながらそのタイミングが掴めずにずっといましたけど、昨日こんなイベントが秋葉原で行われていたためタイミングは今しかないと思ったので、本日紹介。

 

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パソコンは「DOS」時代から使っているけどヘビーユーザーではなかったので、イベントに行きたかったかというと微妙ではあるけども。今思うとこのパソコンソフト販売機、エロゲーに絞ったエロゲー自動販売機として置いたほうがもっと普及していたかもね。

  

 ※本で調べたり自分でパソコンを作ったりしてインターネットに繋いだのはもう10数年前。今やタブレットスマホでいつでもどこでも常時ネット接続。このあたり前になった環境ってほんとスゴイことなんですよマジで。

キッコーマン豆乳飲料を買いまくりレビューしてみた

こんにちは。

   本日のテーマはキッコーマンの「豆乳飲料」。

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   1979年の発売から現在まで、日本で愛飲されるロングセラー商品です。あ、ちなみにこの商品は発売当時、おでんの具材などで有名な「紀文」という食品メーカーの傘下だった「紀文フードケミファ」という会社が製造していましたけど、この会社は2004年に紀文が醤油メーカーのキッコーマンと業務提携することになり、キッコーマンに株式譲渡したため2006年にキッコーマンソイフーズ株式会社に社名を変更。以来、キッコーマンブランドとして販売されています。

    でもってこの豆乳飲料。以前からどれだけの種類を揃えているんだろうと思っていたこともあったので調べてみました。同社で販売している豆乳はこの3つに分類されています。

 

1、豆乳

大豆と水で作り、大豆固形分8%以上、大豆タンパク質3.8%以上)

 

2、調整豆乳

豆乳に砂糖や油脂を加えた飲料。大豆固形分6%以上、大豆タンパク質3.0%以上)

 

3、豆乳飲料

豆乳に果汁や紅茶等を加えた飲料。果汁入り製品は大豆固形分2%以上で、大豆タンパク質0.9%以上。その他の製品は大豆固形分4%以上で大豆タンパク質は1.8%以上。

これらを合わせるとだいたい40種類弱。

www.k-tounyu.jp

 

 ラインナップを見る限り、コレって多分季節によって販売する商品を変えているんで、同時に全部の種類を揃えるのはかなり難しいだろうと思います。今回は自宅近所のスーパーで扱っている以下の12種類を買い揃えてみました。

 

・おしるこ
・黒ごま
・フルーツミックス
・アーモンド
・抹茶
・紅茶
・バナナ
・アップルパイ
・焼きいも
・マロン
麦芽コーヒー
・白桃

 そんでもってこれらを飲み、レビューを行おうと思ったんだけど・・・結論を言うと失敗。誤解してもらいたくはないんですけれど商品自体はどれもおいしいんですよ。ただいくつか飲むうちに、ふと僕自身気づいてしまった。どれもこれも結局は豆乳と別の食品の風味をブレンドさせた「豆乳オレ」であることに。

 だから、おしるこだったら単純に「豆乳+おしるこ」。アーモンドだったら「豆乳+アーモンド」といった具合いだったので、どの商品も豆乳の風味でまろやかになった別の食品の味でしかない。立て続けに数本飲んでいて飽きちゃいました。

 

 今回の検証結果としては「キッコーマンの豆乳飲料は単品で美味しく飲めるけど、まとめて飲むと飽きる」。という結論にたどりつきました。まぁそもそもまとめて飲むという商品でもありませんからね。自らの立案を全否定する形になってなんだかなぁという感じになりましたけども本日はこれにて。

  

 

※まとめ飲みはおすすめできないけど、数日に分けてだったら美味しく飲めました。

 

それどこ大賞「買い物」

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コラアゲンはいごうまんの本を読んで、多様性について考えてみた。

こんにちは。
 先週末から土日にかけて、会社出張で東京を離れていました。その出張先に向かう道中の電車で読む退屈しのぎで買ったこの本。

  

 

 やっぱりというか、これめちゃくちゃおもしろい!僕のブログの古い常連さん(古いといってもブログ3年めだけど)は僕が中学生だった頃にワハハ本舗の社長兼演出を務めている「喰始」さんとお会いした事で、半年ほど物語やギャグの作り方を直接ご指導いただいたことをご存知でしょう。プロにならなかった僕だけど、同じお笑い界の大御所の薫陶を受けている人という意味で、この「コラアゲンはいごうまん」という芸人さんには注目していました。

 

コラアゲンはいごうまん - Wikipedia

 

 このコラアゲンはいごうまんさんのトーク喰さんやファンの掲げるテーマに則した事象を取材して、その体験を漫談にして語るという独特なもの。 

①SM女王の奴隷募集試験を受けてみる。
後期高齢者がソープ嬢として働く風俗へ行く。
③食べ放題なのに食べ過ぎると怒られるケーキ屋のお話。
④「全国穴掘り大会」なる珍妙な大会に参加して練習中「不発弾」を掘り出した。

こんな具合のエピソードが本には29本収録されております。 

 

 さて、このコラアゲンはいごうまんさんですが、この独特な芸風を誕生させたお話もまた、ユニークなものです。大阪でどんな芸をやっても芽が出ず悩んでいたコラアゲンさんは14年前に上京。ワハハ本舗に加わって、ネタを喰始さんに何度も見せたもののほめられた事も殆どなく、ついに最後には喰始さんから「あなたはネタを考える才能がない」と、芸人にトドメを指す通告を受けることに。その時に芸歴15年を数えていたコラアゲンさんは、もうどん底に叩き落とされて号泣したそうな。ただ、喰始さんは同時にひとつのアドバイスもコラアゲンさんに対して与えていました。

「ネタづくりができないんだったら自分の体験談を語ってみるといい。無理やり作ったネタより、自分の体験から生じた素直な言葉こそお客さんに響く。きっと笑いを生む」

 

 このアドバイスをルーツにコラアゲンさんは日本各地を回って、全国の「何コレ?」を取材。それを漫談にする芸風を確立させたそうです。そのネタのどれもがゲラゲラ笑える「ファニーという意味のおもしろさ」と「え?そうなの?それほんとに知らなかった」という知識欲をかきたてられるおもしろさを同居させた知的なお笑いなのだけど、その芸風ゆえテレビ露出はマジで少ない。こんなにおもしろい素材があるのにも関わらず、そこに触手を積極的に伸ばさないテレビってほんとうにもったいないしつまらないと思うのです。同時にこのコラアゲンはいごうまんさんの笑いは、現在のこの国に足りないものが何かを僕に訴えかけてきたりもします。その「足りないもの」というのは自分の未知のモノに対して「なるほどなぁ」とつぶやける視座と心の余裕。

 

 そもそも「笑い」とは一体何か?それをだれかに問われたら中学生の頃、喰さんに直接その基本を教わり、社会人経験を積んだ自分としては「笑いとは自分の生活に根ざした価値観と他者とのギャップである」と答えます。人間っていうのは生活を通じた経験から「こうすればこうなる」といった文法を発見して、それを元に価値観を作り、日常の生活に反映させます。もしそこに、自分のものと異なる奇妙な価値観が現れたらどうなるか?その時の対応はたぶん、この3つになるでしょう。

①価値観を守るため、徹底的に反発する。排除する。
②自分の持つ考えと異なるが、それもアリとある程度の理解を示す努力をする
③無視

 

 コラアゲンさんはマジョリティーの立場にいる人たちから見て「何コレ?」な人とモノを題材に笑いを作るけど、ソレは①に基づいた排除、嘲りの笑いではありません。漫談や本には取材相手に対する本人の「なんでやねん!」という叫びが感じられるけど、それは異物との対話を「もうええわ」と打ち切る「排除ではなく「なんであなたはそんなことをやるようになったんですか?」「なんでそんなヘンテコなもんがあなたの町、地域で広まったんですか?」という、自分の価値観と異なる相手との対話を求める素直でまっとうな「疑問」なのです。
 

 実際にコラアゲンさんはある時、80歳を超えるソープ嬢に接した経験から性的満足を与えられた事を笑いにしつつも、その時に自分が売れないことを愚痴り、慰められた時の体験を「普通の感覚で言えば色眼鏡で見られる仕事を長年続けてきた人なんだけど、そういう経験を軸に語ってくれた人生訓っていうのは人間の心を打つものなんだ」と語り、またある時は日本を代表するプロの「刺青」の彫師に出会ったことでその彫師の真摯な職業観や人柄に触れたのをきっかけに自分も刺青を掘ろうと考えたりするなど、自分自身の長年育ててきた価値観とは異なる価値観に触れて、揺らいだ感情を正直に語ります。そして、僕はそのコラアゲンはいごうまんさんの見せる心の揺らぎはすごくまっとうで人として誠実なものだろうと思うのです。少なくても僕は自分と異なる世界に生きる人々の喜怒哀楽を嘲り笑ったり、無関係といって興味を示さない人よりも、これらに触れて自分なりの考えやことばを作ろうともがく人たちの方がよほど信頼できます。そして今の日本に足りないものはまさにそこ。自らの価値観を絶対化せずに、相対化して考えること。コレって実はめっちゃくちゃシンドイ。だけど多様性のある社会を生きていくということは、そのシンドさに真っ向から対峙する事なんだと僕は思う。

 

「すべらない話」にも何度か出演しており、そのクオリティは保証! 

www.youtube.com

日本各地で行うライブもおもしろい!!そして本人のブログ。

 

blog.livedoor.jp

 

 

 

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僕と喰始さんの出会いについて。不肖の弟子??でごめんなさい!!

そういや高橋名人の弟子だった川田名人と桜田名人はどこにいった?

こんにちは。

先日はファミコン人気を「クソゲーのリリース」という形で支えていたゲームソフトメーカーのその後について書いた記事に多くの反響をいただきました。ファミコンソフト版「あの人は今?」みたいなお話でしたけども、今回はファミコン人気に関わった「あの人」についてのお話。

ファミコン人気を支えたのはソフトだけでなく、「名人」という存在に拠る所も大きいものでした。とりわけソフトメーカーの「ハドソン」専門の高橋名人とフリーの毛利名人。そしてその二人とは知名度に大きな差があったけどバンダイの橋本名人。こういったゲームのプロが子どもたちの心をガッチリ掴み、ブームに拍車をかけていたのを忘れてはなりません。

さて本題。上述した高橋名人に「川田名人」と「桜田名人」という二人の弟子がいた事を皆さん覚えてませんか?

桜田名人 - Wikipedia

この二人は高橋名人のメディア露出が増えたことで、当時の夏休みに日本各地で行っていた「TDK全国キャラバンファミコン大会」で全国を回れなくなったため師範代、弟子っていう名目で誕生した名人です。ちなみにその「キャラバンファミコン大会」がどんな大会だったのか記録された回顧録みたいな貴重なブログもあったので紹介。小学生の頃に、僕も参加したかったんだよな。

第2回全国キャラバン

桜田名人についてはウィキペディアの中に情報はあるけど、川田名人についてはその中で同期として触れられているのみ。僕も高橋名人を主人公にしたアクションゲーム「高橋名人の冒険島」のアニメ版「Bugってハニー」の中で、脇役「カワダ」として登場させていたぐらいの記憶しかありません。ちなみにこのアニメは後にファミコンゲーム化もしていますけど、経緯がユニーク。

高橋名人の冒険島Bugってハニーというタイトルでアニメ化→Bugてハニーのゲーム化というわけのわからない手法のメディアミックスがされた作品として記憶に残るアニメです。

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※脇役「カワダ」は物語に途中参加だったので、この中にはいません。

この両名人はハドソンで幾つかのゲームの開発などに携わったあとに退社。現在も会社を設立したり、別の会社に移ったりしてゲーム開発やゲーム解説の業務に携わっておられるとの事。

ツイッターで「川田名人」「桜田名人」で検索するとお二人のつぶやきなども更新されているので当時を懐かしみながらその声を読むというのもまた一興。

 

 ※名人、ファミコン大会で子どもの心を掴みまくったメーカー「ハドソン」については、あらためて別の機会に 

 

ビック東海やジャレコ。あのクソゲーメーカーはその後どうなった?

こんにちは。

 小型ファミコンの「ニンテンドークラシックミニ」発売をきっかけに、僕たちおっさん世代の間で高まっている「ファミコン熱」。だけど大人になった僕らがファミコンを遊びたいか?っていうと、僕を含めてたぶんそれほどでもないんじゃないでしょうか。みんな子どもの頃に夢中だったゲームにもう一度触れるためのコレクターズアイテムとして買った後、数日後には押し入れの中。っていうのがたぶん関の山でしょう。

 

 

 優等生ゲームたちのラインナップ

 そのため今回のニンテンドークラシックミニにラインナップされたこの30本のゲームソフトは正直言って食い足りない。僕としてはファミコンの本質ってゲームの出来のひどさにユーザーたちが思わずソフトをぶん投げたくなる「クソゲー」にこそあると思っているためです。

スーパーマリオブラザーズ
マリオブラザーズ
ドンキーコング
アイスクライマー
エキサイトバイク
・ROCKMAN2
・熱血物語
バルーンファイト
イー・アル・カンフー
パックマン
魔界村
グラディウス
ソロモンの鍵
つっぱり大相撲
スーパーマリオブラザーズ
ファイナルファンタジー
ギャラガ
ドクターマリオ
アトランチスの謎
星のカービィ
ダウンタウン熱血行進曲
ゼルダの伝説
メトロイド
悪魔城ドラキュラ
リンクの冒険
忍者龍剣伝
マリオオープンゴルフ
スーパーマリオUSA
ダブルドラゴン
スーパー魂斗羅

お金のムダ使いなクソゲー。だけど愛してる

 なんとなく無難に遊べるゲームばっかで個性に欠けるのがもったいない限りです。ファミコンでリリースされたソフトは全部で1053本。その中には当時を思い出して今でも遊びたくなる名作だけでなく、毎月のおこづかいを貯めて期待を胸に買ったものの、そのつまらなさや出来のひどさに憤慨して思わずぶん投げたくなった、俗にいう「クソゲー」も決して少なくありません。

 

クソゲー - Wikipedia

 

 数多くの名作ゲームを制作した大手ソフトメーカーのほか、知名度はそれほど高くないけど思ったよりも良質のソフトを出していたメーカー、そんでもって出すゲームはほぼ全部クソゲーだったメーカーなども多くありました。いくつかピックアップするとビック東海サン電子ジャレコ。 それらのメーカーは口にすると懐かしさと腹立たしさを胸に喚起させます。

 

クソゲーを「ウリ」にしたジャレコとその後

 ちなみに、この「ジャレコ」というメーカーはとっくの昔に潰れている会社ですけれど、後期に発売されたソフトにはパッケージに「クソゲーするならジャレコ」と書かれているものもあったり、明らかに自社のゲームのつまらなさをネタにしていたようなところもありました。だったらそんなくだらないネタに走らずマトモなゲーム作れよ!といいたけれども、潰れている会社だからなぁ。

 

ジャレコ - Wikipedia

 

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 ちなみに、その「クソゲーするならジャレコ」と銘打っていたゲームソフトのプロモーションを務めていたのが覚せい剤所持がバレて芸能界を干された結果、ストリッパーになったグラビアアイドル「小向美奈子」だったのもしみじみさせます。

 

 さて本題。本日はそんなソフトメーカーがその後〜現在にいたるまでどうなったかを幾つか調べてみました。んでもってまずは「ビック東海」。

ビック東海クソゲーとその後

    難易度がやたらに高いアクションゲーム「アイギーナの予言」、依頼人の女性と寝る事で体力回復させる「ゴルゴ13」、ファミコンの名作アクションゲーム「ロックマン」に魔女を主人公にしたアーケードのシューティングゲーム「Cotton」を足して2で割ったイメージのゲーム「まじかるキッズどろぴー」などをリリースした会社です。

 

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※まじかるキッズドロピーのステージ1のスタート前画面。1990年代にもなるとファミコンのドット絵もかなりの水準に進化。あるゲームマニアにいわせるとこのどろぴーこそファミコン界の萌えキャラ元祖だそうな。正直言ってそれほどゲームが売れているイメージがなかったので、もう倒産しているだろ。とか思っていたけど・・・資本金10億を超える大企業になっていました。

株式会社TOKAIコミュニケーションズ[TOKAI Communications Corporation]

 この会社は現在、専用線やインターネットを使った通信、クラウドのサービスやサーバーの設備、運用管理のアウトソーシングなどを手広く手がけているとのこと。あたりまえながらゲーム事業からはもう撤退しているという話でした。つづいてはこのゲームメーカー。

サン電子クソゲーとその後

 ニンテンドークラシックミニには迷作「アトランチスの謎」がラインナップされていますけど僕ら世代にはサン電子=いっき=クソゲーという方程式があります。この「いっき」は農民一揆をモチーフにしたゲームでプレイヤーは二人の百姓を操って、カマや竹ヤリを手に戦うという階級闘争アクション。このゲームをつうじて農民一揆なるものを知った小学生も多かったと思われます。

 

とんねるずのヒット曲「一気!」
②聖闘士聖矢でも驚異的な強さを誇る「フェニックス一輝
ファミコンの「いっき」

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 これは昭和の「三大いっき」として皆さんにも覚えていて貰いたいもんです。まぁ、そんな冗談はさておき。この「記録より記憶に残るゲーム」を地で行く作品を作ったサン電子も現在、資本金9億を超える大企業に成長。ルータなどの通信機器の製造・販売ほか携帯アプリなどでもゲーム事業を続けており、最近もBL(ボーイズラブ系)の恋愛ゲームを開発・販売しています。

 

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俺プリ×Cross!

 いっきの権べえと田吾作のBL恋愛ゲームが発売されたら絶対、俺は買うだろうな。他にもとりあげたいメーカーはあるけど、それは別の機会に

 

※約90本のオリジナルゲームが遊べるほかファミコンソフトも遊べる互換機。

次回のテーマは「名人」

 

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「ブタゴリラ」って、いじめレベルのあだ名じゃねーかと思う

こんにちは。

 本日のブログはきのうの昼休みの会話から。学生の頃にどんなアダ名で同級生に呼ばれていたか?という話題になり、お互いのアダ名を披露。ちなみに僕にも学生のころに、「無imidas」っていうアダ名がありました。集英社の百科事典「imidas」に、ムダな雑学の「無」を合わせて、どーでもいい「ムダ知識だけ豊富な男」っていう意味でした。今みたいにインターネットも普及していない当時、大学の友人から質問の電話をもらったもんです。

ex)

サイヤ人編でナッパとベジータの二人が地球に来た時のピッコロ、吾飯、クリリンの初期戦闘力っていくつだったっけ?」

AM→1220、981、1083

※ただ、この時のナッパのセリフは読み上げた数字とキャラの固有名詞を結びつけていないため、誰がどの数値なのかは推測。

 みたいな感じで、友人らの電話のどうでもいい質問に答えているうちに僕を「無imidas」と呼ぶ奴が現れて、気づいたらそのあだ名が定着。そんな話をしていた時に他社からの出向者が「そういや、アダ名っていうと印象的な奴がいる」と語っていたのがその同僚の小学校時代の同級生。名前を江口ひでお(名前の漢字は分からない)君。江口君のアダ名は

江口   →カタカナ読みで「エロ」

ひでお→ビデオ

 

 こんな理由で「エロビデオ」とよばれていたそうな。子どもって残酷だな。それ今でいういじめじゃないの?と思ったらこのアダ名、なんと江口君自らが気づき、ウケ狙いで自分につけたものだったとのこと。実際にかなりのエロガキだった江口君は公園に投げ捨てられて、雨でぐしゃぐしゃになったエロ本を拾って読んでいるのを女子に見つけられたという前科もあったのでそのアダ名はクラスで受け入れられており、江口君自身もそのアダ名をきっかけに人気者に変身。小学生ながら笑いのために自分をネタにできる懐の広さに感心しながらも、今やロストテクノロジーとなったビデオの事を思うとなんとなくだけどもしみじみさせられるお話でした。

 

 ってな感じであだ名について考えていたんだけども、よく考えてみたらキテレツ大百科のガキ大将のアダ名、「ブタゴリラ」ってコレはいじめレベルのアダ名じゃね?

 

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  この二人のアダ名はいいですよ。強そうで。だけど「ブタ」+「ゴリラ」って全然人間扱いしてないじゃない。人間としての尊厳なんでどこにもない。よく怒らねぇな、偉いぜブタゴリラ

  

※このブログを読んだ読者の周囲に「江口ひでお」さんがいても絶対に「エロビデオ」なんてアダ名をつけたらダメ!!いじめだからね 

 

ファミコンのCMはゲームよりもおもしろい。

こんにちは。

   本日もブログのテーマはファミコンですが、今回はそのCMを振り返ってみたく思います。

 

ゲームよりも面白い?ファミコンCM

   記事タイトルにも書いたけど、今思うとファミコンってゲームの質よりもそのCMのほうがクオリティーが高いというか、インパクトの強かったというものも多くあります。そのファミコンのCM映像を、あらためて見て思わずうなったのは、ゲームメーカーの「ナムコ」の初期CM。

 
ナムコ

www.youtube.com

YMO細野晴臣の音楽とスタイリッシュな画面、そしてキャッチコピー

「重いカルチャーを『オモチャー』という」

ゲームというサブカルチャーを=カルチャー(軽チャー)と表現して、その対義語として「重いカルチャー」=重チャー(おもちゃ)という造語はうまい。そしてもうひとつ。

 

www.youtube.com

「クーソーしてから寝て下さい」

糞(空想)して寝ろ!という親の小言に子どもの遊び心の象徴である「空想」という単語を組み込んだ、下品ながらも秀逸なコピー。小学生だった頃は普通のCMと思って見ていたけど、ある日この映像がたまたま脳裏をよぎり、そのフレーズの意味に気づいた時に、そういう事だったのか!と思わず膝を打った作品。ちなみにこのコピーを考えついたのはやっぱりというか糸井重里

 

 次に紹介をしたいCMは「PAX」。皆さん、パックスパワーグローブなるアイテムを覚えていますでしょうか?

 

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 グローブにファミコンのコントローラーを取り付けたようなギミック。コレを右腕にはめてゲームを操作するという商品でした。

 ②PAX

www.youtube.com

 どんな使い方をするかはCMを見てもらえばわかると思います。僕も友人がコレを持っていたので、使ってゲームを遊んだことがありますが感想は「ただ重くて、操作性最悪」。腕を上下左右に動かすと、それに合わせてキャラも動くといった話だったけど、上記の理由でキャラをうまく操れないどころか、長時間このグローブをはめていると腕が重くなる。この商品の大ヒットを根拠もなく確信していたのかこのメーカーはパワーグローブの発売を「PAXのしわざ その1」と称して、その後も幾つかの企画を考えていたもようですが、なにせこの商品が全然売れなかったためその後の企画も頓挫。その2とその3は、具体的にどんな企画だったのかわかりません。ご存知の方がいらっしゃったら情報をぜひ。

 

③ハドソン

www.youtube.com

 ハドソンの「スターフォース」「スターソルジャー」に続くシューティングゲーム第三弾で1987年のTDK全国キャラバンファミコン大会公式ゲームソフト。デパートのデモで遊び、その難しさに音を上げて結局買わなかったんですけど、このCMのナレーションでモアイみたいなキャラ「アトランコマンダー」を前に意味ありげに語る「巨大アトランコマンダーに隠されているものは、果たして何か」という謎が未だ不明。この、アトランコマンダーというのは3面のボスなので、おそらく高得点でこのキャラをやっつける手段だとかそういった話ではと思うんだけどもこれについてはまったく情報なし。google先生もまったくお手上げ。こちらのゲームについてご存知の人がいたらぜひ情報をお寄せ下さい!