サブカル 語る。

サブカルチャーなどについての雑談

ヒーローにメッセージを語らせるだけの大人になりたくない。

こんにちは。

 業務に追われていて夏休みを未だまともに取得できていない今日この頃な僕ですが、皆さんお変わりありませんか?そんなどうでもいい僕の近況はこの辺で本題。

 

 

 

 先日、このブログ記事にそこそこの反響をいただき、有難うございました。

 

arrow1953.hatenablog.com

 

 

人間の女の子だけだったプリキュアが後のシリーズで妖精や男子、成人、老人、人間界と対をなす魔法界の魔女っ子、組織を抜けた敵キャラや更にはプリキュアに守られているだけだった町の人々なども変身できる存在となり、その変身できる対象の広さが物語の多様性を具現化しているともいえますがこの長きに渡るシリーズでもまだプリキュアになっていない存在があります。それは「外国籍の女の子」。僕それをやるとしたら来年に控えた東京オリンピックのタイミングだろうなと思うんですよ。

来年のプリキュアのテーマを今年のスタプリから予想してみる - サブカル 語る。

 

子どものアニメ番組に社会の理想を見る 

 家族で池袋のプリキュアイベントに行った後、来年のプリキュア東京オリンピックに絡めて国際的なシリーズになるんじゃないか?っていうのがこの記事の要旨ですが、イベント会場には中国語や韓国語で喋りながら楽しそうに笑いあう親子、白人の親子も
見受けられました。プリキュアは世界各地で放映されており、人気を得ているとのことなので、自分の肌の色と同じプリキュアがテレビの向こうで暴れ回るのをみたら多くの子どもが喜ぶだろうなぁ、という想いがこの発想の原点ですけど、アニメが日本の誇る文化というならプリキュアの物語の舞台もそろそろ狭いこの国を飛び出していくというのもアリだろう?と、結構マジで思っています。ただ、この「外国籍プリキュア」にはこの国の大人が「日本スゴイ!」とひたすら暑苦しい自画自賛を叫びながら周辺諸国のことを偉そうに見下したり貶めたりするような論調が多く目につく現在だからこそ、子ども向けアニメであるプリキュアみたいな子ども向けアニメには「バカな大人みたくこの国に引きこもるな!世界の人と仲良くしなさい!」というメッセージをちびっ子に語ってもらいたいという僕の願いみたいなものも反映されており、本来ならそれは僕たち大人が子どもたちに語ったり、生活の中で実践して諭すべきことだということもぜったいに忘れてはいけない。それって言ってみれば、大人の務めをヒーロー(ヒロイン)にただ押し付けて、任せっきりにしているのと同義ですからね。

 

ヒーローの語る正論どおりの社会を僕らは作れるか?

 子どもの頃からアニメや特撮を見続けて育ち、大人になってもヒーローという存在にどこかで憧れている自分。腕を交差させスペシウム光線も出せず、威力強大なライダーキックも放てない自分。会社や社会の中で矛盾に出会ってもまともな正論を組織の論理で口に出来ず、その矛盾にイラついていることも多い自分。ぶっちゃけダメダメな大人だけど、それでも自分の強く憧れたヒーローたちが物語を通じて教えてくれた真っ当な生き方の実践を諦めてはいません。真っ当な生き方っていっても難しいもんじゃない。

 

他人を思いやり、貶めない。

他者の違いを固有の「文化」として認め、できるだけ受け入れる。

自分の利益のために他人を傷つけない。



真っ当な生き方、正義なんてそんな大げさなもんでもありません。本来、誰でもできるものであり、みんなが暮らしやすい国で生活したいと思うなら最低限守りなよ。という程度のものであって、それらを率先して子どもの前で実践してみせるのが大人の務めであると思っています。

 

 だけど最近この国ではそんな誰でもできるはずの真っ当さの実践だけでなく、それを口にするのもなかなかつらい。例えばツイッターでマイノリティーや他国を貶める発言を見つけただれかがそのひどさに耐えかねて「そういう振る舞いはみっともないからやめなさい!」と呟くと、口汚い声が多く群がって発言者を追い詰めていく。そしてその後、また楽しそうに他人を貶める呟きや敵意を煽るデマを広める。そんなことを続けた結果として日本とお隣の国との関係は、今までよりもはるかに危機的状態にまでなりました。たまにこのブログにもちょっと世相や政権批判的なブログの記事を書くと、そういう傾向のコメントが寄せられることもあって、僕もゲンナリさせられています。最近ブログから遠ざかっているのはそのせいもあるのかも。

 

僕が子ども時代だった昭和時代。その頃は多くのヒーローたちがテレビで子どもたちに「人として真っ当な生き方とは何か」を提示してくれた時代でもありました。陳腐な言い方だけども「弱い立場の人を思いやり、その立場にいる人たちを苦しめ、虐げる暴力を許さない」。僕たちは大なり小なりそういうヒーローの姿を見て育ってきた筈。その姿に憧れていた筈。

 

大人になった皆さんは、ヒーローに憧れた子ども時代のあなたを裏切っていませんか?僕は最近、プリキュアウルトラマンタイガを娘とテレビで観ながらいつもそれを自分に問いかけております。

 

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プリキュアだけでなく、ウルフェスにも家族で行きました。

 

 


 

 

今週のお題「夏を振り返る」