サブカル 語る。

サブカルチャーなどについての雑談

ラブライブの「みかん」「お茶」の広告に地域振興を考える

こんにちは。

 久々のブログ更新ですが、その間に日本や世界各地で起こり続けている大きな動きにただただ唖然とさせられている今日、この頃。皆さんも僕もお互い「どうか健康に気をつけて」とだけしかいえません。そんな時にブログなんて書くなよ!と自分でも思ったりもするけど今後も長引いたり頻度が増えるだろう「自粛」の際のひまつぶしとして、適当な読み物を増やしておくっていうのもまぁ、社会貢献といえるかな?といいながらキーボードの前に座っております。

 

 

 

ラブライブ(アニメ)と町おこし

   そんでもって本日のテーマは「ラブライブと町おこしについて」。ちょうど先月、このシリーズの2作目である「ラブライブ!サンシャイン!!」の主人公キャラ「高海千歌」と物語の舞台「沼津」のJAなんすんがコラボでポスターを作っており、起用されたイラストが物議を醸していました。

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 こんなふうに健康的な少女がみかんを持って微笑んでいる。これの何が問題なの?とお思いの方もいるでしょう。では、目線を下に移動。

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売りたいのは町の名産品か?キャラのエロか? 

 こんな風に下着のライン、もしくはデリケートゾーンがくっきり。これについて多くの異議がよせられたそうな。この表現についての是非はここでは述べません。ただこのブログでオタク的なエロ文法の社会流通について批判を続けている僕でさえ、このトライアングルの部分に目が行きました、正直言って。そのことで日頃、偉そうにオタクを批判している自分もこの「デフォルメによる女性の性的部位を強調したエロ訴求」から未だに脱却できていないんだなぁと、頭をボリボリ掻き反省するのみです。

 

 その後、JAなんすんは今回こんなコラボポスターを作成。

 

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 デザインに起用されているのは同じキャラです。この二つのポスターを比較して「どちらが地域の特産品PR広告としてふさわしいか?」といったジャッジメントをするつもりはないけど、あらためてここで考えてみたいことはあります。

 

広告って何なのか?

 インターネットなどで調べてみると、三省堂大辞林ではこう書かれています。

 

広告 

① 人々に関心を持たせ、購入させるために、有料の媒体を用いて商品の宣伝をすること。また、そのための文書類や記事。

② 広く世の中に知らせること。

 

www.weblio.jp

 そのうえで問題になったポスターを擁護する人たちに尋ねます。

「このポスターで訴えるべきはみかん?キャラのデリケートゾーン?」と。以前、僕はこのブログで同じく女性の性的部位を強調した地域おこしポスターについてこう批判をさせて貰いました。

 

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こういうポスターを「表現の自由」というフレーズで擁護するオタク共や評論家さんたちにいいたいのは「皆さん、表現の自由がどうこううるさいけれどもこのポスターとかアニメの巨乳キャラたちを通じて表現したいものは何ですかい」という疑問です。

女体だーい好き!こそオタクとこの社会の本音である! - サブカル 語る。

 

エロだけを欲するオタク相手の商売で地域振興

 この部分について「表現に意味を求めることこそ表現の自由の妨げで云々」みたいなコメントもありましたが、ここで僕のいっているのは「地域の魅力を伝えるのが目的の広告で、キャラたちの性的部位を特産物より大きくクローズアップして表現できる地域の魅力って何?」っていう率直な疑問です。表現の自由がどうこうという問題じゃありません。

この疑問についてはポスター擁護派にぜひともご教示いただきたい。おそらく僕が思わず「なるほど!」と膝を打つような明確な回答があることでしょう。

 

 読者にはしつこいと思っている人もいるとは思います。だけど、僕は問い続ける。

 

「衆目集めに女性の身体を使った広告の先に本当の意味の地域振興ってあるの?」と。

 


 

 

※このお茶の広告については作品名のロゴが小さく、絵柄も違うのでラブライブのコラボとわからない!という自称オタクのツイートも見たけど、小さかろうが大きかろうが絵柄が異なろうがそのロゴや特徴的なキャラの髪形、そのキャラの地元であることを踏まえて地域と作品のコラボであることが分からないのであれば、単にそれはその人に想像力がないってだけのこと。そんな想像力を持てないのならオタクをなのるのはやめるべきだろう。