サブカル 語る。

サブカルチャーなどについての雑談

「遊郭ってなーに?」っていう素朴な疑問に答えてくれる作品について

こんにちは。

 

 お久しぶりです。相変わらず日々の仕事に追われまくっており、このブログも脚本も書けておりません。かといってその業務は大変かというと、疲労感はハンパじゃありませんけどもめちゃくちゃやりがいのあるものなので、それなりに満足をしてもいたりする。そんな毎日ですかね。あ、話は前後するけど昨年転職して長年いたIT業界をフェードアウト。そのきっかけについても改めて後日、ブログで書いてみたく思っています。いやーほんとマジでひどい目にあった。うつ病直前まで追い詰められたから。そんな僕を見かねた知人の誘いを受け、IT業界を離れて辿り着いた業界はっていうと・・・っていうところで本題。今回のテーマは「鬼滅の刃 遊郭編」について。

 

 

 

遊郭ってなーに?どんな所?」

 今や老若男女を問わず、この国で最も話題となっているアニメであり、わざわざこのブログで話題にするまでもないと思っていたのですが、今年から放映予定の「遊郭」を舞台にした続編「遊郭編」をめぐって「子どもに遊郭をどう説明したらいいのか?」といった議論が巷であったそうな。

 作品の是非や、「遊郭」が舞台になった背景の解釈などをこのブログでどうのこうの語るつもりなど全くもってございません。ただ、子どもに実際「遊郭ってなーに?」と質問されたら、この作品を見せたらいいんじゃないの?という漫画をここで紹介させていただきます。

 

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中沢啓治:ゲキの河

 

遊郭というものの本質を言い切った漫画「ゲキの河」 

 何の反論もできません。これは「はだしのゲン」で有名な中沢啓治さんによる戦争漫画の短編。舞台は昭和10年。軍部の暴走で日本がだんだん戦争へ向かおうとする最中、戦争反対を訴えている父を持つ少年「ゲキ」の物語です。父親は特高警察に捕まり、親戚に騙されて兄妹を満州や沖縄へ売られたゲキは家族を取り戻すため、単独で大陸を渡り満州渡航。その船の中で遊郭に行くことになった少女「ユキ」と出会い、二人で人買いから脱走を試みる。その場面のセリフです。

 作品やその時代背景などを別にしても、これほど「遊郭」というものの本質を的確に言い表しているセリフを僕は知りません。遊郭、今でいう風俗に置き換えても「女性の肉体を男たちが自由にもてあそぶところ」って説明されたら「風俗や遊郭は貧困のセーフティネット」なんてしょうもない能書き垂れている人はどう反論するんですかね?逆に遊郭を擁護する人たちは堂々と「経済の原理に沿ってお金を払い、男性が女性の身体を好き勝手にもてあそぶ所」ってドヤ顔!ってのもアリかも知れません。だって経済「お金で欲するサービスを得る」って原則的には正しいんだから。むしろ威張るところでしょう。

 

風俗は女性のセーフティネットではない

 僕はこの作品を中学生の頃に読み「男性が女性の身体を自由にもてあそぶ」という表現のエグさにかなりショックを受けた記憶があります。正直にいえば僕自身、そういう状況の官能小説やエロアニメなどに欲情しないわけではありません。だけど現実的には今も昔も貧困のため「性」を売っている女性は日本や世界各国に多くいる。そういった性欲を否定はできないけど、同時にその性欲によって自己決定権を奪われた人は多い。ということを忘れたり、そんな現実や自分自身の性欲から目を背けて「風俗はセーフティネットだ!」みたいなことを軽々しく口にしてはいけないのでは?と僕は思います。

 

 

 

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※人から見たらこういうふざけたことばっかりしていたのも僕なりの「社会への反発」だったんだろうなぁ。