こんにちは。
今月もなんだかんだで月一の更新でございます。このブログはアニメや漫画、ゲームその他諸々の「なんだコリャ?」な情報やモノを紹介することで、それらの持っている「くだらなさ」「発想の奇抜さ」「時代を先取りしすぎた先駆性」など独特な味わいを楽しみたくて始めたものだったんだけど、気づいたら「オタク叩きの急先鋒」みたいな扱いをうけることの極めて多いブログになっていました。別にいいけどさ。私ゃただ、社会的な常識とやらを持たない人たちに対して「社会性をもってオタク趣味を楽しもうぜ。そうでないとそのうち社会からそっぽ向かれることになるぞ」と言い続けているだけなんだけどもな。まぁその主張もわかる人にはわかるだろうし、わざわざ声高に言わなくてもオタクはそのうち否応なく、社会との対話や常識の照合を突き付けられて醜く狼狽することでしょう。
さて、本題。本日のブログのテーマは漫画家「赤松建」さんのこの発言
令和3年の大阪府「表現ガイドライン」。大阪府が発信するポスターなど全ての情報が対象。https://t.co/xmDIdCLLtw
— 赤松 健 (@KenAkamatsu) 2021年9月28日
女性キャラを描くときは「人格を持った多様な姿で描くように」など。いや無理だから!
事実上の萌えキャラNG宣言で、相当問題のある指示。表現の自由を守る会として調査します。 pic.twitter.com/MEQezDMNiG
この人、何に対して「ムリ!」といっているのかというと大阪府の出した「表現ガイドライン」の女性キャラ描写について。さて、大阪府はどんな「ムリ」なことをいっているのか見てみましょう。
※女性を描く時は外見(若さや性的側面など)のみを切り離さずに
人格を持った多様な姿で描きましょう。
なんや、うるさい輩どもがまた「このブログの野郎はいっちょかみしやがる」って吠えたそうな面してやがるな。・・・だったらそんなことをいわれないためにも、このガイドラインを熟読してからブログを書こう。なになにタイトルは
「考えてみよう その表現
興味を引くためだけに、女性を使っていませんか」
そんでもって、本文。
「安易に女性をアイキャッチャーとして起用するのではなく『伝えたい内容が何か』を考え、広報内容に合った表現方法を心がけましょう」
…なんだろう、見覚えあるなぁ。
それはオタクが「女性の肉体が好き」であり、現実社会においても女性の水着やセミヌードのポスター、グラビアが乱立しまくっていることから『オタクっていうか世間の男は女性の肉体が大好きであり、昔も今も女性の肉体の写真やデフォルメした女性の記号を衆目集めやモノを売るために利用してきた』という身も蓋もない現実」です。
女体だーい好き!こそオタクとこの社会の本音である! - サブカル 語る。
日頃から偉そうに表現の自由について能書き垂れているんだったら教えてくれよオタク共。お前らが表現の自由と口にして守りたがっているエロの文法で伝えたい町おこしや選挙候補者の魅力ってなんなんだ?
ホリエモン新党も宇崎ちゃんのポスターも根本的に全く同類である - サブカル 語る。
そうだ、そうだ。どっかで見たと思ったら数年前の俺のブログで書いたことだったわ。数年前なのか。「オタク叩きでのブログのアクセス稼ぎ」「いっちょかみ」。そうかもね。だけども、数年前からこのブログでは最新の大阪のガイドラインと同じこと書いていたのか。範馬勇次郎だったら数年前からの主張を目を通しておっそろしくほほえんで
「そいつぁ資格が大アリだぜ!!」とかいって褒めてくれそうだな。と、まぁダラダラ書いてきたけど、別に行政の言い分と一致して答え合わせしたり、俺のブログは正しかったろ?とかいいたいんではありません。ただこういった見解みたいなものがいずれ行政などの公的機関から出てくるだろうということは普通の社会人だったら誰でも想像できるはずだとはいわせていただきます。
よく考えてみ?政治、経済、文化の中で従来の女性軽視的な言動、行動などが世界的な潮流になっている男女平等コンプライアスのアップデートに従って改められていく中で旧態依然な「女体だーいすき」的なエロ価値観を反映させた表現だけがスルーされる筈ないのよ。どこからがエロくて、どこからがエロくないのかという程度の話ではなく行政ははっきり「女性を衆目集めに使ってきたこの日本社会の風潮。」そのものに異を唱えている。その苦言について表現のあり方を考えるならまだしも「ムリ!」。だったらずっと全裸や半裸で照れ笑いを見せながら温泉にザボーンと飛び込む女性キャラだけ描きつづけなさい。まさに表現の自由だ。ただ、その結果、社会からはそっぽ向かれるだろうから。僕らオタクもこのガイドラインをオタク的、エロゲーな価値観と社会との対話の機会と捉えて積極的に社会の常識というやつと対話するべき。さもなきゃエロは更にキツイ状況に置かれるぞ。表現の自由戦士がどれだけ「エロ弾圧は表現の自由の侵害」と怒鳴っても社会はすでにそれは「エロに対して負い目を持っている奴らの言い訳」だととっくに見抜いている。クライアント(行政)からの意見に「いや、俺エロしか描けないっすから!」としかいわない漫画家に付き合ってもいいことないぞマジで!
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